人間、年を取ってくると、古いものが好きになる。
バイクで言うなら、今流行りのカワサキH2や、ZX-14R、スズキ・ハヤブサなどの、超弩級SSバイクでは無く、カワサキ750RS:通称ZⅡ(Z900RSでないよ。)や、マッハ500SSや750SS(これが元祖H2なのよ。)
更にGPZ900R(ご存じニンジャね。)、更にスズキのカタナ。
車なら日産 GTR R35よりも、GTR R32やハコスカGTR。TOYOTA GRスープラや86よりも70,80スープラやAE-86。(イニDの拓海君の愛機ね。)
更にHONDAなら新型タイプRよりも、NSX、旧型タイプR,S2000なんかが、オヤジ世代の郷愁を誘う。
音響関係なら20代の頃は、サイバーコンポなんかという、電飾系でギラギラしたコンポが好きだったのが、いつしか機能の少ない、真空管アンプのステレオが良いと感じるようになってきた。
が、本物の真空管アンプは、何十万円もするので、とても手が出ないオヤジである。
そこで、価格でお手ごろな真空管アンプが中華製で出ているという事で、以前から興味はあった。
新品で2万円ぐらいね。
で、そんな真空管アンプが、先日、馴染みの中古屋で売られていた。
値段は1万2千円。
(おおっ!!予算内の真空管アンプ!!)
視聴させてもらったら、やはり真空管アンプの為、何だか優しい音が聞こえるような気がした。
オヤジはチキンな奴なので、3千円以上する買い物は、ビビルので、まず、1日おいて考える事とした。
まあ、それでたいがいは、欲しい商品は先に買われてしまうので、手に入れれ無いのだが・・・・・
で、1日考えて、やはりどうしても欲しい自分がいた。
次の日、意を決意してその真空管アンプを買いに行こうと決めたオヤジであった。
翌日、買う気満々でその店に行った。
で、その商品のスペックをよく調べていない為、買う前にネットでスペックを調べる事にした。
そこで、ふと、その商品はサギだ。という書き込みが、書かれていたのが気になったオヤジである。
直ぐに調べてみると・・・・・・
なんと、その中華製真空管アンプは、真空管はただの飾りで、中身はトランジスターのアンプであることが書かれていた。
よーするに、真空管アンプに見せかけるため、真空管は単に光らせるだけで、音はトランジスターの回路から出す仕掛けであることが判った。
流石、中華製!!
_| ̄|○ ガックシ!!
車で言うなら、GTR R32に、ハコスカの外装を乗せただけの車みたいな感じである。
車なら最新の装備で、旧車が乗れるから良いのであるが、音響関係は違う。
トランジスターと真空管では音の質が,全然違うのである。
見てくれの真空管アンプと言うなら、値段が安いならわかるが、何せ1万円は高すぎる。
途端に興味を失うオヤジ。
しかし、やはり真空管アンプで音を聞きたいとは思っていた。
ふと、思ったら、オヤジのガレージに、おもちゃのような真空管アンプがあることに気がついた。
「そうだ!!あの真空管アンプを使ってみよう!!」
という事で、今日の休みは、以前から気になっていたTV周りの清掃と、その真空管アンプで音を出すこととした。
今までのテレビコーナ。
壁掛けみたいな専用台と、レコーダーが地面に置きっぱなしになっているため、このコーナー一面が埃だらけで、実にキチャナイ!!
汚い場所を見ていたら、毎日鬱になる為、今日はこのテレビ台を撤去しようと考えたのだ。
さらにテレビの裏は見えない為、ゴミというか、要らないものが散乱していた。
パソコンとテレビで隠れてはいるが、オヤジ自身、何が入っているか全然、分からなかった。
ほぼ、1日かけて,昼食も取らずに掃除を行う。
3時ごろにようやく完成した。
まだ、レコーダーは地面に置きおっぱなしであるが、これも近いうちに、机の下にぶら下げるようにして、最終的には床は全部何も置かないようにする予定である。
ようやく片付けもひと段落したので、今度は今日の一番の目的の、真空管アンプの接続を行う事とした。
このFX-AUDIO社のアンプね。
ラインアンプ(プリアンプ)だから、別にパワーアンプがいるのね。
下が同じメーカーのパワーアンプ。
こんなに小さくて、きちんと、パワーとラインアンプの役割をしているのね。
こんなにも小さいアンプながら、音は凄く良い音が出た。
(だれっ??プリンターがキチャナイと言う人。まだ掃除中なんだよ。)
ガレージから引っ張り出してきて、スピーカーの位置を変えて、早速接続を行う。
そして、視聴したのだが・・・・・・
そこには今までのコンポとは違う、優しい音がした。
いま迄、BGM的に音楽は聴いていたのだが、今回の音は、小さい割に明らかに音量や音質が違う。
音楽にうとい腐ったオヤジの耳で聞いても、明らかに今までのトランジスターのアンプよりも、聴きやすいのだ。
このFX-AUDIOのアンプを調べたら、本格真空管ラインアンプとなっていた。
「良かった!!良かった!!1万円以上も出して、見せかけの真空管アンプを買わなくて!!」
確かにガレージで聴いたときも、BGM用のBOSEのアンプよりもいい音がしていたので、多分、スピーカーが違うと思っていたのだが・・・・・
しかし、こんなにいい音が出るアンプ、いま迄ガレージにしか使ってなくて、実にもったいないことをしたなぁーー。
これから毎日、毎日、音楽を聴いても、耳が疲れないやさしい音のアンプである。
うーん♪好きな音楽を聴きながら温かい日差しの中、1日中好きな事をしている。
実に男のロマンだなぁーーー。
あの真空管もどきのアンプ。早まって買わなくて、本当に良かったなぁーーーー。
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