遠軽 クラッシックカーショー  ~GTRで行くと言う事。~ | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 今日は遠軽にクラッシックカーショーがあった。



 数日前の事である。友人Iから28日は休みかい?と、連絡が来た。

お互いに今日は休みと言う事で、話は遠軽のクラッシックカーショーに行くと言う事ですぐに決まった。


 オヤジはとーぜん、S2000を出すつもりで、何時に迎えに行く??と尋ねたら・・・・・・友人Iからは32で迎えに行くという答えが来た。


(えーーーーーーーーーーーーーーーっ!!あのGTRかよ。)と、オヤジの顔は、ひきつった。


 前回、帯広のクラッシックカーフェステバルに、彼のGTRで行った時は、固い足回りと、ぶっといタイヤのせいで、道は常に振動が激しく、ガタガタ言いながら走り続け、更にエアコンがふっ壊れていて、あの暑い中、窓を全開にして走っていったのだ。


 そこで、今回は走りやすくエアコンも効く快適なS2000と思ったのであるが・・・


 お約束どうりに、デロデロデロ。と周りを威嚇するマフラー音を鳴り響かせ、シャラシャラシャラという、チューンドされているのか、壊れているのか判らないクラッチ音を立てながら、友人Iはやってきた。



 恒例のペットボトルコーヒーの贈呈式も終わり、友人Iとオヤジは1時間30分先の遠軽へ向かった。


 早速、窓を全開。昨日の雨のせいか、やけに蒸し暑い。オヤジは友人Iにエアコンは修理するのか聞いた。


「別に走っていたら涼しいし、後、1ヶ月もしたら寒くなるからエアコンは修理しないよ。」と、涼しげに答えた。


「うーーむ。ある意味、すごい奴だなぁーー。」


「この炎天下にエアコンなして走っているとは・・・・」


「そんな事言ったって、オヤジ!!お前もカタナ乗っていた時は、あのくそ暑いバトルスーツを着て、クソ重いカタナで走っていたろう??」


「それを考えたら、リクライニングは出来るし、転倒(コケる。)ないから、今のGTRの方が数倍快適だろう??」と、友人Iは正論を言ってきた。


「更にレーシングマシーンなんか、当然、エアコンなんか付いてないし、下手したら内装の防音材も剥がしているから、うるさくてとても乗れたものでないぞ!!」


「うーーむ。確かにそうだなぁーー。」


 友人Iから言われれば、このクソ暑い中では、GTRはバイクよりもはるかに快適である。


 普通に走るGTRは単なるセダンの車である。

単に古い車という感じである。


 だが、一旦、ターボが入りブーストがかかったら、重い車重を力強く加速させていく。


「うーーん。この加速感!!重たい加速だなぁーー。」と、オヤジは思わずつぶやいた。


「重たい加速??」友人Iは遅い加速??と言う感じで聞き返してきた。


「うん。何と言って良いのかなぁーー??うまく表現できないんだけども・・・」


「S2000の加速感はターボが無く、VTEICだから、どこまでもエンジンの回転が上がる、バイクのような軽々とした加速感なんだけども・・・・」


「軽い加速感。」


「GTRの加速感って、重量級のジャンボジェット機を一気に加速させるような感じの、体に急激なGがかかる重い加速感なんだよなぁーー。」


「これがやはりGTRの魅力なんだろうなぁーー。」と、思わずオヤジは感想をもらした。


 こう、オヤジの何だか訳の解らない感想に、無理やり納得した友人Iは1時間30分後に、無事に会場に着いた。


入場料はお財布に優しい無料!!


「おおっ!!今回は無料だ!!」と、ド・ケチなオヤジは小躍りした。


 帯広は全体的にハコスカGTR,32GTR,フェアレディZが多かったのだが、今回の車のエントリーはソアラ、MR2、ギャランGTO,クレスタ、ルーチェなどが多く、友人Iも前回よりも、滅多に見られない車が見れて、大満足であった。


 数時間後、昼を食べで帰路につくオヤジ達であったが、帰宅途中の北見の4車線で、信号待ちの時であった。


 対向車線には、XJ1200やハヤブサなどの大型バイク集団。


 「おっ!!ブサ(ハヤブサ)だっ!!」と、オヤジはバイク集団を見ていると、先頭のXJ1200がチラッ!!と、友人IのR32見た途端、


 信号がブルーになるや否や、殆どサオ立ち状態でウイリーを決めて走り去った!!


「おおっ!!初めてリッターバイクのウイリーを見た!!」と、大声をあげ、カンドーしたオヤジである。


「その割に、やけにバイクの立ち方、かなりサオ立ち状態でなかったか??」と、友人Iはオヤジに尋ねた。


 オヤジは「なあ、I。あのXJ1200のライダー。普段もあーやって走っているとは思うけども、もしかして、おまえのGTRを意識して、アクセルを吹かしすぎたんでないか??」


「あの時、かなり焦ったんでないか??」


「そうかもな。キャハハハハハ!!」と、オヤジ達は懐かしの車や滅多に見れない大型バイクのウイリーを見た影響で、今日はいつもよりも、はしゃいで帰路につくのであった。


 友人Iの所有する世界的に人気のGTR R32。

 オヤジも一度は所有したいと思っていた。


 GTRで行くと言う事は、やはりそれなりに体力が無ければ、走り続けられない。

 一部の選ばれた人間でなければ、乗り続けられない。

 オヤジにとっては、カタナと同様に、永遠に憧れのマシーンなんだろうと気がついた。



遠軽 クラッシックカーショー


~GTRで行くと言う事。~--完ー


PS:画像編はやたらあるので、数日中にUPしますので、お楽しみに~~♪~~

今日はやはり、あのGTRで長距離を走って、暑さと体力的にダウンしたのでこれで終わりです。