走れ!!S2000!!娘を乗せて、激走500km!!前篇。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 事の起こりは数日前。

夜中に娘2号がオヤジの部屋にやってきた。


 

「あのね。お父さん、今度の連休なんだけど、滝川に行ってお泊りをしたいんだけど、良いかな?」

 


「いったい、滝川で泊まるってどうしたんだい??」

 


「実は今年卒業した先輩が滝川にいるんだけども、GW中に泊まりに来ないかって言われたの。」娘2号の言っている先輩とは、高校生の時に、尊敬していた女性の先輩の事であった。

 


「別に良いけど、滝川って旭川より遠いから、200km以上もあるぞ。」

 

「どうやって行くんだ??」

 


「うーん。それが問題なんだよね。滝川って、遠いんでしょ。どうやって行こうかなぁーー??」と、娘2号は悩みだした。


 オヤジは自分の勤怠を見ながら言った。


「そうだ。4月30日にオヤジが滝川の先輩の家まで送ってやるから、その日と、次の日、先輩の家に泊まってから、5月2日にまた休みになるから、その時、迎いに行ってやるか??」


「えっ??本当に良いのお父さん??」

 


「そのかわり、宿泊するバックは小さなものにしろよ。S2000で行くから、普通のトランクバックは入らないから。」

 


「わかった。」


 こうして、オヤジの狂気の走りが始まった。



 滝川はオヤジの家から約250km。普通に走って時間にして片道約4時間30分。


 それを日帰りで行ってきて、次の日に仕事を行い、そしてまた次の日に、同じく500kmを走りきるのだ。

 ただ、単に娘2号の送り迎えだけでだ。


 オヤジ自身、考えたが実に過保護でバカ親だと思ったが、娘達には母親の愛情を注げない分、オヤジ自身が彼女らに与えられる愛情はこのぐらいしかできないのだ。


 そして今日。朝、6時前に娘2号と滝川に向けてS2000で出発!!

 

今日の天気は全国的に雨だという事である。


 実はこの時期は、峠は日が落ちると急速に冷えて行き、路面凍結となる。

また最悪の場合は、猛吹雪となり、通行止めとなる時もあるのだ。

 実際、20年前にかみさんと2人でGW中に旭川に遊びに行き、峠の麓まで快晴であったが、峠に入った途端、視界0のホワイトアウトでやっとの思いで帰ってきたことがあったのだ。


 だから、日が落ちる遅くても6時ぐらい前には峠を降りていたい。単純に考えて滝川から旭川まで時間にして1時間。旭川から峠まで1時間。2時間前までに峠を越えてなければいけない。それを考えたら3時には滝川から出発しなければいけなかった。


 全国的に雨と言う予報の割には天候は晴れていた。






 途中のコンビニで朝食を買う。


出発時は外気温は0度となっていた。このままでは峠は間違いなく、路面凍結しているであろう。


出発から1時間30分後にトイレタイムのコンビニに入る。







 コンビニを出発してから、すぐに高速に乗る。

途中、再びトイレタイムで白滝のPAに泊まる。

外気温は13度。











S2000は快調に走った。


そして、出発から3時間30分後の9時30分頃に、旭川のイオンに到着。

 時間調整の為、昼の12時ぐらいまで、ここで娘2号を遊ばせる。



 旭川のイオンから駅前を覗く。

 12時30分ぐらいから、旭川を出発して滝川に向かう。





 途中、事故に遭遇。3台が絡んだ事故であったみたいだ。



下道を通って訳1時間ほどかかって、滝川に到着。ここで昼を食べようと、食べる所を探す。


 オヤジの経験上、国道を走っていれば、大抵の食堂はあるのだが・・・・なかなか現れない。

 「店を探しているときって、なかなか無くて、妥協してその店に行って、用事が終わった途端、もっといい店が見つかるんだよね。」

 


 オヤジはふと、そういうあるある事例を娘2号に話した。「そう。それって、あるよね。」と、娘2号もうなずいた。


 ところがなかなか、食事が出来る場所は現われなかった。そう、こうしているうちに、滝川から隣町の砂川、更に隣町の奈井江町までやってきた。


時間は1時30分。


 もう時間はあまりない。このままでは、本当にまずいと言う事で、オヤジは決心した。




奈井江町の道の駅で昼とした。






昼はトンカツ定食、1人前700円也。



 糖質制限しているオヤジのご飯が異常に大盛りなのは、2号が食べきれないという事で、オヤジのよそおったからだ。


食事後、お約束のアイスクリームタイム。




しらないうちに傾いていて、もう少しで落とすとこであった。


危ない♪危ない♪


この奈井江町の道の駅が日本で一番長い道の中間地点である。





 食事後、 娘2号が先輩と落ち合う場所を検索。


そこに向かう途中、やはりファミレスや回転すし屋が沢山現われた。

「くそっ!!やはり目的を達した途端に、探している店って出てくるんだな。」と、オヤジは毒づいた。


 3時少し前に娘2号が先輩と落ち合う場所に到着!!


今回のミッションをやりえたオヤジは高速道路の入り口目指して一直線!!



 悲しい事に、捕まっている車を発見!!

高速で捕まったら、点数高いだろうなぁーー。



 

 前を走っていたコペンもぶっちぎり!!





 ハイスピード走法が祟り、本日2時間しか寝ていないので疲労困憊になり、遠軽のコンビニで休憩をとろうとしたが、シートがリクライニング出来ないので、休憩が出来ず、仕方がないので、アイスとゼロコーラーで頭をシャッキリとさせる。


 時間を見ると、なんと午後5時前。なんと2時間を切る勢いで滝川から遠軽まで帰ってきたのだ。



  

 横を見ると、プジョウーかなぁーー??並んでみると、何だかS2000はこじんまりとしている。






 S2000に乗っていると、頻繁に嫌がらせは起こされる。



 

 今回の残念な車。

 札幌ナンバーのカムリ。時速70km/hのノロノロ運転で、しかもセンターラインを割った走り。

 最初、居眠り運転かな??と思っていたら、どうもそうではないらしい。


 オヤジに追い越されたくなくて、ブロックのつもりで、対向車が来るまで、センターラインをはみ出しながら走っていた。


 地元組はここは100km/h以上で走り去るのだが・・・嫌がらせにもめけず、地元の馴染みのガソリンスタンドに到着したのは、午後6時5分。


 通常は旭川まで行くのに3時間30分ほどかかるのだが、今回は更に50km程離れている滝川から3時間と数分で帰ってきた事になる。


 相変わらず、本気を出したら底知れないパワーを見せるS2000である。

ますます惚れたぜ!!S2000!!

 今回は滝川から食堂を探して30km程離余計に走ったので、全走行距離は約540km程の走行!!



 


はああっ!!


言いだしっぺはオヤジだけど、また明後日500kmも走らないといけないのか!!結構、きついものがあるね。