今まで冬らしい冬では無かったのであるが、先日の大雪で一気に冬と化した北海道である。
しかも路面はスーパーアイスバーン。
もう完全にスケートリンクと化して、本格的なスーパー4駆のパジェロ・ミニでさえ、真っ直ぐに走らないで、斜めにスライドしながら走っていきます。
そして、今朝、トイレに起きて、もう一眠りしょうと布団に入ると、何やら右腕にモゾモゾと暖かい気配が・・・・・
ハッとして右腕を覗くと、ココが気持ちよさそうに、オヤジの右腕を枕にして寝ていました。
普通は30分もすると、飽きてオヤジの布団から出て行きますが、今日は2時間ばかしオヤジはココと至福の時を過ごしました。
さて、今日はオヤジの57歳の誕生日。
子供の頃は誕生日は嬉しい日であったが、今のオヤジにはどうでもいい、1日であった。
そしていつもと変わらない日常を終えるはずであった。
仕事を終えて家に帰った時である。
まず、オヤジの机に誕生日のプレゼントが置かれてあった。
そして、オヤジへの感謝状のカード。
この段階でウルッとしたオヤジであるが、早速、プレゼントとカードを仏壇のかみさんに捧げた。
早々と夕食を終えたオヤジに、娘1号がすまなそうに、「ケーキを買いに行ったんだけども、残念ながら売ってなかったから、小さいやつで勘弁してね。」と、オヤジにバナナ・クレープを差し出してきた。
まさかデザートが出ると思わなかったオヤジの元に、今度は2号が2階から降りてきて、家族全員で食卓でデザートを食べる事となった。
あまりの嬉しさに「今日は運動したくないなぁーー。」と、思わずつぶやいた。
食後の40分の運動よりも、家族団らんの時間がどれほど愛おしいか。
「今日ぐらいさぼっちゃいな。」と、悪魔のささやきを呟く娘2号。
楽しいひと時も終わり「それじゃぁ、お休み。」と娘2号は2階の自分の部屋に戻って行った。
それを合図にオヤジは心を鬼にして、40分の運動をおこなう為に自分の部屋に向かった。
そして、いつものエァロバイクの座席の上には・・・・
娘2号からの感謝の言葉の書かれていたカードが置いてあった。
娘2号は優等生タイプである。
手のかかる1号とは違って、何でも自分で考えて決めて行動していた。
高校受験の時でさえ、一人で決めて申し込みをして、オヤジは事後承諾であった。
そんな2号でも先月の頭に、オヤジは2号をおもいっきり叱りつけた事があった。
多分、おそらく2号が生まれてから初めての事だったであろう。
オヤジは相手が17歳だという事を忘れて、本気になって対等な人間と思って怒鳴った。
それからだろうか?今までどことなく他人を拒否する感じだった2号であるが、最近は事あるごとに、オヤジ達の元に顔を出すようになってきた。
手紙の中には残された短い時間の中、出来るだけ家族で一緒に楽しい思い出を作ろうね。と書かれていた。
多分、2号は2号なりに高校を卒業後、自分で早く一人立ちしようという意思の表れであろうか??
そんな娘の手紙を読みながら、オヤジはいつまでもいつまでも泣いていた。
娘2号作。
なまけもののぬいぐるみだそうだ。
何だかほんわかして、見ていて心が和みます。