泣き面に蜂!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 一昨日のガレージの崩壊に伴って、愛しのS2000が傷ついてしまった。


 更に悪い事に、その夜、オヤジ家のヒーターもピタット動かずに故障してしまったのだ。


 確かボイラーの方は5年前に交換した記憶はあるのだが、ヒーターはこの家を買ったときに付いていたので、もう軽く20年ぐらいは経っていたと記憶している。


 そう考えると・・・・・S2000の板金代+ヒーター新品交換=約40万円もの出費が急遽かかると想定された。

 


 まさに泣き面に蜂状態である。この40万円ものお金をどうやって捻出させようか??


 昨日、仕事前に設備屋さんに電話して、今日は休日なので、修理or交換か見てもらう事とした。

 設備屋さんは、20年ぐらいたった商品はたとえ部品があって修理しても、次から次に壊れる部品が出てくるので、新品に交換するほうが、安全だといっていた。


 さて、当日の今日。昨日は何だかんだで3時ごろ寝て、今日は設備屋さんが来るから朝6時30分から起きて、ヒーターのある脱衣場と茶の間を軽く掃除をしておいた。


 9時ごろに設備屋さんが来て、ヒーターを見た途端、「オヤジさん。これ、7年前に一回新品交換していますよ。」と、言った。


 おおっ。そう言われれば、何となく新品に交換した記憶が蘇ってきた。

「ナイス!!俺ッ!!」急にガッツ!!ポーズを心の中で出したオヤジであった。しかし・・・・


 ここからがヒーターの故障状況がおかしくなってきた。故障が想定される部分が特定できなかったのだ。


 設備屋さんは部品の販売元や色々と電話して、オヤジ家のヒーターと同じ故障状況の例を探していた。

 

結局、中の基盤の可能性が大ということで、基盤を注文して、再度修理ということとなった。新品交換を行わなくて良くなったオヤジは心の中で密かに安堵していた。(これで、30万円はかからなくなった。)

 


それでは、今日は安心して崩壊したガレージの片づけを行おうか??












 

 外は上着を着なくても暖かくて、S2000をオープンにして走るには絶好の機会であった。

 

しかし、ガレージの片づけを行わなければS2000が入れられないので、何としてでも今日中に片付ける必要があった。


改めて角材がぶちあたったS2000を見て見る。


 昨日は怖くてまともに車を見れなかったのだ。




 「おおっ!!奇跡だ!!神様は存在していたのだ!!」


 「あれだけの被害があったのに、ボディは多少のひっかきキズはついているものの大きなダメージは無い!!」と、オヤジは浮足立った!!



  何故か違和感がある。


 見た感じが変なのだ。特に今日は快晴の為、S2000のボディが光り輝いているのだが、オヤジの特有のカンが働いていたのだ。


 改めてなめまわすように見る。



すると・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ギャーーーーーーーァァァァァ!!

 



やはり凹んでいる!!


かなり落ち込むオヤジ。


 他人にぶつけられたら修理で仕方がないが、自分の落ち度で車をキズつけてしまったら、かなり落ち込み方は激しい!!









 画像では分かりずらいが、紅いマークの中がしっかりと凹んでいる。まあ、仕方がないか。あれだけの大崩落で、これだけのキズで済んで良かったほうか。 


 オヤジはかみさんが亡くなった後から、必ず、身の回りに不幸なことが起きたら、その中でも良かったことしか考えないようにしている。

 

 

 事が起きてしまったことは仕方がないが、それをいつまでも引きずらないで、つねに良い事を考えていく事としている。


 タントの全損やパジェロミニの事故の時も、お金がかかった事よりも、ケガが無かったことが一番良かったと考えていたのだ。




 今回の大崩落の原因。

 


 材料代をケチって、角材を足してつっかえをしたためと、3メートル以上の支えはいけない。と説明書に書かれていたにもかかわらずに、それを守らなかった為。

 更に冬場、S2000のバッテリーあがりを防ぐためにアイドリングをさせていたのだが、多分、その振動で、棚の支えた棒が外れてきたのであろう。今までDIYは得意としてきたが、多分、一生で一番の失敗であろう。

 どちらにしてもこのぐらいの被害で良かったとしょう。



 半年ぶりにココを外に出しました。今迄、外に出たくてウズウズしていたので、外に出たココは大興奮!!

しかし、寒いせいか、すぐに戻ってきたココであった。(軟弱なネコめ。)




 ガレージを片付けていたら、昼ごろに設備屋さんの委託で、メーカー指定の修理屋さんがやってきた。


 先に電話をもらったのだが、どうやら、基盤の故障はおかしい感じで、一旦正式に故障状況を見たいという事で出張であった。







 色々調べると、どうもこの赤いポンブが動いていないようであった。更にこの端子から100Vが来ていなければ基盤。来ていればポンプ。と修理屋さんは、オヤジに細かく教えてくれた。


 

 結局、この赤いポンプが不良で、ヒーターが作動しないことが解った。早速、設備屋さんと連絡してポンプを注文してから再度、設備屋さんが来てくれることとなった。




そうしているうちに、ガレージも昼過ぎに片付いた。


これで今日の予定は全部片付いたので、昼からやることが無くなってしまった。


 さて、昼から天気がいいからS2000でも乗ろうか??と思案していたら、ふと前回壊れたままになっているゴミ箱の事が急に気になりだした。




 

これから今日みたいに暖かい日はあまりないであろう。そう考えたら、近日中にゴミ箱を修理しないといけなかったので、今日、終わらせれば、これからの休みはS2000でどこでも遊びに行けると考えた。

「よし!!S2000を乗るのはお預けた!!。今日はゴミ箱の修理だ!!」そう考えたオヤジはゴミ箱の修理部材を買いに隣町まで走って行った。


 

 その途中で設備屋さんから電話があった。どうも交換のポンプの在庫が手元にあるので、すぐに交換が出来るという事らしいのだ。


 そこで、オヤジはゴミ箱の修理に必要な材料を購入して急いで帰宅した。


 設備屋さんに帰宅した事を連絡して、ゴミ箱修理を行っていたら、3時ごろに設備屋さんが交換用のポンプを持ってやってきた。


 オヤジが良く交換用のポンプの在庫があった事を感心したら、たまたま、他所のヒーターの故障でポンプを注文したら、故障はポンプ出なかったために、メーカーに送り返さずに、そのまま置いてあったと言う事であった。


 設備屋さんも「オヤジさんは運がいいですね。」と感心していた。


 結局、30分ぐらいで修理が終了して、ポンプ代交換の修理代が5万円ぐらいかかる事となった。


 それでもオヤジは30万円かかる予算が5万円で済んだから良かった。とうれしがったので、設備屋さんは「オヤジさんはすごいポジティブな人なんですね。」と感心しながら帰って行った。


 オヤジは金持ちでもない普通のサラリーマンである。


 確かに不意に5万円ものお金がかかってしまう事は、オヤジも大変嫌である。


だが、運が良くするには、常にポジティブに物事を考えないといけないと信じているオヤジである。


 特にかみさんが亡くなった後、あれから多くの不幸がオヤジ家に舞い降りてきたが、その都度、ポジティブに物事を考えていたら、今では何でも自分は運が良いんだな。


 というような考え方が出来るようになってきたのだ。


 他人の生き方をうらやんでいる人は、考え方を改め直し、今の自分の置かれた立場を感謝する考え方にしたほうが、ずっと人生は楽しく生きられるのだ。


  子供達にも、常々、ことあるごとに、そんな事を教えていっているオヤジである。



夕方に娘1号が帰ってきて手伝ってもらい、無事にゴミ箱の修理も終わり。













 これで気がかりが一つ消え、今度の休みは快くまでS2000と楽しむことが出来ると、今から密かに期待しているオヤジである。


 ココが密かに隠れてオヤジ達の事を見つめているが・・・・・・・・・・・・・・・


「おい!!ココ!!しっかり耳が出ているぞ!!」



頭隠してミミ隠さず!!


(爆笑♪)