嵐の後で!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車









 いつも会社に行く途中にある車屋さんに置いてある86・・・・・・

ずいぶん強気な価格だなぁーー。と思っていたら、考えたらオヤジのカタナも同じ価格帯であった。

 ワハハハハ。興味が無いものは高いと感じ、自分が興味があるものは安い。と感じるという事は、人間というものは不思議な生き物ですね。



 17日はここ北海道にも9年ぶりに台風7号が直撃するというニュースがやっていた。また、娘2号の学校からも、これから強風が予想されるために、学校は昼で休校。という連絡がきた。  

 最近、台風男を自認するオヤジの休日は当然18日です。


 台風6の時も休み。台風7号の時も休みとは、これはもう偶然では無く、オヤジには台風を引き寄せる超能力が備わってきたのかもしれませんね。

(おまえはX-MENかい。)


 さてさて、明日は休みの為、また台風でバイクも乗れないから、ゲーセンで遊んでから・・・・・と考えていたのですが、ニュースで網走方面の直撃が夜中の12時あたりと予想されていたのと、娘2号からのメールでそっちは大丈夫かい??という心配メールが来たので、オヤジは明日は自宅にカンズメになると覚悟し、会社の帰宅途中に、数日分の食材と半額になったソバ定食2食分を購入し、かっ飛びモードで自宅に帰るのであった。



 途中、道路に倒木が・・・・・あたり一面に木がまき散らされていたので、避ける暇なく、パジェロ・ミニに直撃!!


ついでに背の高いパジェロ・ミニはまるでパンクしたように、右に左にまるで酔ったぱらったように蛇行運転しています。


変だなぁ---??パンクかなぁーーー???と、思いながら周りを見てみると、大きな木も、ゆらゆらと思い切り揺れていた。

「うわっ。9時でこんなに風がひどいなら、直撃の12時になったらどうなるんだろう??」

と、寄り道をしないで帰ってきたことにホッとするオヤジであった。


いつものように、自宅に着いた時に、ある違和感がオヤジを襲った。

家の様子が変なのだ??

「???なんで明かりを着けていないんだ??」と思いながら、周りを見渡すと、オヤジの町内会全部が停電であった。


 停電って何年ぶりだ??


 実は過去に1回、吹雪の時に停電があった時があるのだが、その時は実家の母親の元に避難して、停電自体の大変さをオヤジは知らないのである。


 とりあえず、車の中に置いてある懐中電灯とマグライトを持ち出し、家の中にはいった。

「ただいま。」というと、子供たちは心配そうにオヤジの元に現われた。

今回は停電でも、とりあえずは真冬でないので、凍える心配も、トイレ心配もない。

 また食材も買ったので、とりあえずはお腹がすく心配も無い。

まあ、良い経験だろう。と、オヤジはドーンと停電に構えた。

そして子供達を茶の間に呼んだ。

2階からトイレに行くのは遠いし、危ないし、また何かあったときには、全員がいれば安心である。





今回、大活躍した懐中電灯。(多分、マグライトというかも。)


真っ暗闇の中、ココは異常にはしゃいで、あちこち走り回っていた。


停電の時にはやはり懐中電灯が一番安全である。

ロウソクも非常用に売られているが、オヤジ的には真っ暗闇の中で火を

使うという行為が非常に嫌だ。


水道を調べて見たら、とりあえずは、水はまだ出たので、水が出るうちにありったけのポットに水を入れ、断水に備えた。


お風呂の水もあるので、トイレの水が止っても、しばらくは安心だろう。


ここで、気が付いたのだが、食材は買ってきたが、どれも調理が必要なものばかりであった。

 こんな時は、菓子パンやオヤツがあれば、一番良いだろう。

また携帯ラジオもあればさらにいい。


 電気がすべて止まっているので、結局は何も出来ないで、全員で茶の間にザコ寝となった。


 真夜中にテレビの音で目が覚めた。時間を見たら11時30分であった。

約、2時間30分ほどの停電であった訳である。子供達はぐっすりと寝ていたので、起こさないでその日はオヤジも深い眠りに落ちた。



翌日、台風が去り久しぶりの快晴となった。



晴れた外を見ているココ。



「おっ!!今日は久しぶりにカタナの乗れるぞ!!」

オヤジは思わず心躍った!!


が、世の中そううまくいかない。

後ろに住んでいる人が朝早くオヤジを訪ねてきた。


聞くところによると、オヤジの第一ガレージの壁に、スズメバチが巣を作っているらしい。

 危ないから庭に行けない。というのである。


 また、先日、そこの家の庭で家庭栽培を行っているので、雑草がいったら悪いと思い、底の家に隣り合っている空地に除草剤をまいたのが悪かった。


 その事に頭にきて、そこの空地の土を全部入れ替えろ。と言ってきたのである。


  オヤジは近所付き合いは仲良くしたいほうだと思っている。


 まずはお詫びを行い、、スズメバチの件はこれからすぐに自分で処理を行う。と、言ったら、スズメバチは非常に凶暴な為に、役所に連絡したら処理をしてくれると言われたので、すぐに連絡を行うという事と、雑草の生えている空地にはブロックをひいて、畑に土がいかないようにするのと、防草シートをかぶせて、土が飛ばないようにすることを約束した。


 これで、せっかくの休日も、空地の処理で台無しになってしまったが仕方がない事だ。


 自分で土地を持ち、家を持つ。という事は、他の家とも仲良くしていかなければいけないのだ。


 朝一番に、役所に行きスズメバチの駆除の連絡をしたら、すぐに来てくれることとなった。


 オヤジは安心し、次に空地の処理を行おうとした時だった。


 急に頭と左手の小指に激痛が走った。そして、スズメバチに刺されたことを悟った。


 20分後にスズメバチの駆除に来た人に刺された事を話したら、すぐに病院に行くように勧められた。


 人によってはアレルギー反応で、次に刺された時は意識が無くなる場合があるらしい。

  最初は軽く考えていたのだが、だんだん刺されたところが腫れだしてきた。


 あわてて病院に行くと、幸いなことに最初に氷で冷やしたのが良かったせいか問題は無くて、取りあえずは軟膏を塗るだけでOKとなった。が、今度、刺されたら気を付けてください。と言われて戻った時にはもうすでに12時を過ぎていた。


 これで貴重な午前中がオシャカとなってしまった。




 この穴の中にスズメバチの巣があります。覗くと、何匹ものスズメバチが中に入って行きました。




中に殺虫剤をまいで、ティツシュで穴を塞いだ後です。


 スズメバチを退治する様子を見たかったのですが、業者の方があまりにも心配するので、仕方なく病院に行きました。

お医者さんに聞くとやはりスズメバチに刺されたらとても危険らしいです。


30分すぎても平気でいるオヤジを見て、お医者さんも一安心したみたいです。






昼からは生き残ったスズメバチの残党におびえながら、雑草の生えている空地にブロックを敷き詰め、防草シートを敷き詰めてひと段落を終えたときは、もう3時を回っていた。









4時には子供が帰ってくる。

しかし、もうカタナには何週間も乗っていないし・・・・



「たった30分で良い。たった30分でも良いから乗らないと、今度いつ乗れるかわからない。」


そう焦りながら、オヤジは急いでバイクを乗る準備を行った。


 すると、いつもはすぐに用意が出来る、モトクロス用のプロテクターのネジが外れ、いつもはすぐにはめれるグローブがなかなかはめられない。


おまけに、走り出してからすぐに右側のバックミラーのネジが緩んで取れてしまった。

(これはきっと何かある前兆だ!!)そう思いつつも、ミラーを直しに自宅に戻って再び走り出した途端、普段は絶対に現われない覆面パトカーが自宅近くの国道にいた。

(こんな日は、絶対事故を起こす可能性が高い!!)そう確信したオヤジは隣町まで走り終えたらすぐに引き返した。


 その途端に、ハチに刺された頭と左手の小指がズキズキと痛み出してきた。


自宅に戻る最後の最後まで慎重に走ったのは言うまでもない。







わおっ!!


前回、乗ったのは7月の16日。

その前は6月の半ば!!


 本当に盆栽カタナと化したのに気が付いたオヤジであった。



_| ̄|○ ガックシ!!

 

PS。今でもハチに刺されたところが、時折痛いです。

あの時、自分で処理しょうとしたらどうなったかわかりません。

本当に大したことなくて良かったでした。

皆さんもスズメバチには充分に気を付けてください。






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