かって横浜ケンタウロスというバイククラブは、たった1杯のコーヒーを飲むために、600マイル(約965km)を走りきったという。
これが俗に言う、ケンタウロスの伝説の600マイルブレンドである。
3年前の夏。オヤジも、この600マイルブレンドの伝説に感化され、オヤジの家から400km先の支笏湖にある、1億円のトイレを見たいがために徹夜でミラ・イースで走り、「500マイルう●こオヤジ」言うありがたくない異名をもらったオヤジであった。
(詳しいお話は2011年の8月の「走れ!!ミラ・イース!!編」に乗っています。)
オヤジは年に1度、このように無意味にただひたすら淡々と長距離を走ることがある。
何故か?
それはキリン流に言えば、あの日、自分の安穏とした生き方にネジを巻くために、浜松までポルシェにバトルを挑んだキリンのように、自分自身の安穏とした生き方にネジを巻く為であった。
ただひたすらに走る!!それは他人から見ればガソリンを消費する愚かな行為である。
旅の行き先には必ずキーワードが存在する。
要するに、あてもなく旅をする。という言葉があるが、絶対そんなことは存在しないのである。必ず自分の心の中に存在するキーワードによって、人はそこの地に向かうのである。
ブログ上でお世話になっている、主(あるじ)さんが、ツーリング先で食したという音威子府ソバ。
音威子府(おといねっぷ)とは、北海道の真ん中の北側に位置する、北海道一人口の少ない村である。
実は主(あるじ)さんが食べた音威子府ソバは、音威子府から送られてきたソバであった。
また、昔読んだ「列島199X」というマンガで、北海道に上陸したロシア軍を迎え撃つために、残存した自衛隊が音威子府に集結する。という話があった。
その為、いつか音威子府ってどんな町なんだろう?と、オヤジのココロの底に刻まれていた。
そして、海に生息するサメが陸にもいる。という話を聞き、どんな名前のどんな形をしているサメなんだろう?と、このキーワードもオヤジの心の中に刻まれていた。
みなさんはご存知だろうが、陸に生息しているサメは、「チョウ・ザメ」と言い、このサメの資料館が美深という町にあることも、最近知ったのだった。
そして、音威子府の隣町が美深町ということも、調べた結果わかったのであった。
機は熟した!!
さあ、旅立とう!!
オヤジは数枚の着替えと寝袋をミラ・イースに放り込み、自分の心のキーワードの赴くままにハンドルを切るのであった。