おもいっきし、ラッキーー♪   \(^o^)/♪ | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 それは昨日の会社からの帰りの時であった。

 オヤジの通勤距離は片道50km。時間にして1時間あまり。
道中、色々な事があるのだが、やはり春になって一番気をつけたいのはあれ。

 クラブ・ミッドナイトの総長であるオヤジのファンである、白と黒のパンダさんがサインを求めるために、真夜中に密かに待ち伏せしていることである。

まあ、大体の居場所は決まっているので、そうそうサイン会も行わないのであるが・・・・・

昨日は事情が少し違っていた。

夜の9時までに高速道路に入らなければ、高速道路のメンテナンスで閉鎖されるというので、片側2車線。スピード制限、50km/hの道をオヤジは少しいつもよりもスピードを上げながら走っていた。
(北海道はどう考えても高速道路並の走りやすい道路なのに、スピード制限が50km/hというところは良くあります。)

 その時、1台のエステマがオヤジを軽やかに追い越していった。そいつは足元をブルーLED固め、見た目ハデハデ度120%の演出をした車であった。
 その車に触発されたのか、オヤジの後ろをズーーツと走っていた車もオヤジを追い抜こうとしていた。


 その時、オヤジの闘志に火が付いた!!

やってやろうじゃないの!!


 圧倒的なスピード差で抜かれたら、戦う気もなくなるのであるが、抜かされた後にオヤジよりもゆっくり走られたら、やはり抜き返したくなるのが人間の性分だろう。

あっ。度々書きます。K察関係の方々。これからの話しは、あくまでも妄想小説です。お間違いなく。

 オヤジは愛機、ミラ・イースのアクセルを思いっきし踏み込んだ。
こいつは軽自動車だが、700kgとクラス最高の軽さを誇るボディの為、100km/h巡航などはお手の物なのだ。


 オヤジに抜き返された、エステマも更にオヤジを抜き返したが、どうもこのドライバー100km/h以上は出せないようである。しばらくオヤジとエステマは並んだまま走っていった。

 そのまま、左車線がエステマ、その少し後ろ右車線にオヤジ。更にエステマの後ろを乗用車。と三つ巴の戦いは、低レベルのまま続いていた。
 
 そのうちにオヤジはある事に気がついた。もう少し先には、オヤジのファンの白と黒のパンダが待ち構えているのであった。

オヤジは減速を開始した。何も知らないエステマ。

 あばよ!!このまま、パンダのエジキになるが良い。と、前を見たら、いつもパンダがこっちへおいで。と待ち構えている場所にはいなかった。

 ちっ!!今日はいなかったか。よし、このまま一気にぶち抜くか!!


と、オヤジが加速を開始した瞬間、エステマが突然、急ブレーキをかけた。

 前を見るといつもよりも、200メートル後方で、馴染みのパンダさんが待っていた。

 慌ててブレーキを入れるものの、スピードメーターを見ると75km/h。ここの制限速度は50km/h!!







 ひょぇーーーーーーーーーーーー!!もう終わった!!

罰金が・・・・・・・・・・・・・・頭の中でその言葉が何百回も駆け巡った。


そのまま逆くの字状態で、3台はパトカーの前までもつれ込んで走っていった。

心臓!!バクバク!!

やっちまった!!やっちまった!!だ~よ~~



((((;゚Д゚)))))))ガクブル



不思議なことに、パンダさんはそのまま動かない状態であった。

その時、オヤジは一つの言葉が駆け巡った。

「速度違反は数台連なって走っていると、どの車か特定出来ないから検挙できない。」という言葉である。


 おもいっきし、ラッキーー♪  

 \(^o^)/♪


と、オヤジは叫んだことは言うまでもない。

 尚、今回はオヤジ達のレベルが低レベルだったからの話で、もっとスピードが出ていたら、間違いなく暴走行為で検挙されますのでお間違いのなく。




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