富良野  ー駆け足の旅ー1 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

1 望まれない旅!!


 8月のお盆近く。オヤジ家にとっては、1年で最大のイベントが始まる。

毎年、4日間ほど休みを取り、キャンピングカーで北海道を、家族でまったり旅行するのだが、今年は諸事諸々な理由で長期の旅行は取りやめとなっていた。


 しかし、もともと出歩きたいオヤジ家一家。

20日(土)、21日(日)が休みになったので、早速、富良野方面に行こう。となった。

決行日は19日(金)、仕事を終えた夜。


19日、当日、仕事を終えた男は、早速帰路に着こうと急いでいた。

 急いでいるあまり、男はシートベルトを車を走らせながらしようとして、シートベルトを付けないで走り始めた。


会社の敷地内の狭い道路。大型トレーラー2台が、両脇を塞ぐように止められていた。

「ふざけたやつらだ!!」男は少しムッ!!としながら、ドライバーに注意をしようと、そのトレーラーの車を近づけた。

「オイ!!お前ら!!」と、叫ぼうとした男は・・・

「▲◆●♥★!!」と、声にならない声を出した。


そこには警官が数人立っていたのである。

あわててシートベルトをする男。

どうやら、トレーラが事故の為、現場の調査をしていたようだ。

幸いなことに、警官は男に気が付くことなく、ドライバー達と話をしていたので、男はあわててその場を立ち去るのであった。


 これからの旅が望まれない旅という事を早くも暗示する事件であった。


すぐに2に続く。





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