さて、続いて本日(14日)はかみさんと娘2号に、釧路市へドライブに駆り出されたオヤジ。
オヤジはあることを考えて、釧路市のドライブをOKしたのであった。
北海道で心霊スポットを検索すると、釧路の近くの、ある町が必ずと言っていいほどヒットする。
釧路市の隣町の阿寒町からすこし離れた炭鉱で栄えた町。雄別!! この名前が必ず出てくる。
特別、心霊現象がおきるわけではない、単なる廃墟なのだが、北海道でやばい心霊スポット・ベスト5にはいるそうである。
また、地図から消された町としても有名で、人づてに雄別 町の話を聞いていたオヤジはいつか、どんな町か見てみたいと思うようになっていた。
それが昨年、裏ミッション完結編の帰り、偶然雄別町への看板を見つけたことがきっかけとなった。
そして、今回、釧路市に遊びに行く途中、この雄別町に寄ることを、裏ミッションと決めていたのだ。
もちろん、すんなりと「心霊スポットに行きたい。」と言えば家族の猛反対にあうのは、目に見えているので、直前で少しより道をしていく。ということで、雄別町に向かう事にした。
AM 8:30 釧路市に向けて出発。参加者はオヤジとかみさん。そして娘2号の合計3名。車はもちろんミラ・イース。
今日は娘1号は、高校のイベントの為、不参加である。
AM 8:45 なじみのガソリンスタンドにてガソリンを補給。17.0L、2,603円也。
相変らず、燃料代が安いので、日帰り長距離ドライブには助かる車である。
AM 9:50 阿寒町のコンビニで休憩を行う。
コンビニの駐車場にはハーレー軍団が集まっていていた。
ここで、トイレ・タイムとおやつなどを買い求め、再び釧路市に向かう。
AM 10:30 阿寒町到着!!
いよいよ、裏ミッション開始だ!!
「あっ、阿寒町だ。そういえば、ここは雄別町の近くの町だなぁーー。昔から雄別町は行ってみたいと思っていた町なんだ。
「時間もあることだし、少し寄っていいかな?」
もちろん、雄別町がどんな町か知らないかみさんと娘2号は知らないので、
「別にいいよ。」と言うだけである。
早速、昨年見つけた看板から雄別町に向かうオヤジ。
10分ほどばかし走ると、道路はセンターラインが消え、途端に山道と化する。
あたりは一変して異様な空気に包まれた。
その雰囲気を察したかみさんは、
「ねえ?さっきから、地図帳で見ているんだけど、雄別町って町が無いんだけど、どこにある町なの?」と聞いてきた。
「うん。昔、夕張のように炭鉱で栄えた町なんだが、閉山して人がいなくなって、廃墟になった町だよ。」
「だから、北海道心霊スポットで紹介されて、地図に消された町で有名なんだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
オヤジがそう話すと、急に黙り込むかみさんであった。
「しかし、不思議なんだよね。廃墟だから、車はうちらだけかと思ったんだけど、さっきから1台前を走っているんだよね。」
オヤジの前を走っていた銀色のエステマは見通しの悪い道を、まるで前が見えるかのように、ガンガンスピードを上げて走って行った。時折、車の姿が消え始めた。
オヤジも置いてかれないように、スピードをアップした。
「ねえ、あんた。こんな話知っている?」
「山道に迷った車の近くに人がいて、その人を乗せて案内してもらった先が、湖のガケだった。という話。」
「こぇえーなぁーー。今はマジで怖いから、その話し止めようぜ。」
オヤジは雄別町に向かったことを、後悔し始めた。
そして、途中で戻るきっかけを探し始めていた。
そして、数分後、右はじに一つの石碑が現われ、アスファルトの道路がいきなりダートになり始めた。
「!」
オヤジは躊躇して急ブレーキを踏んだ。
前を走っていた銀色のエステマはかまわずにスピードを上げ始めた。
「急にどうしたの?」と、かみさんがオヤジのほうを向いた。
「結界だ!!」
それは、道路公団の立ち入り禁止の告知の看板だった。
「なぜ、あの車は入っていったんだ?」
「多分、業者の人だったんでない?」
「ああ。そうだな。これ以上は、俺たちが入ったら怒られるから戻ろう。」
「これで、気が済んだの。」
「ああ。これで気が済んだよ。」
オヤジは憑き物がとれたようになって、ミラ・イースを元来た道に向きを変えた。
(そうじゃ。それがいい。お前たちは、ここには立ち寄らないほうが良い。)
と、オヤジは不思議な声が聞こえたような気がした。
AM 11:00 そして再びオヤジ達一家は、普段の何気ない生活に戻るために、釧路市に向かって行った。