ここ、北海道紋別市。
いや正確に言えば北海道、紋別市のコムケ湖。は、ちまたの女性ブロガーの間では密かに人気がある湖である。
多くの日本国民にはこの湖は、旭川の旭山動物園から逃げ出してきた、フラミンゴが居座る湖として有名になったのであるが、あの大スター、福山雅治さんが来た湖として、多くの福山ファンの女性人には知られている湖でもある。
ドラマ・息もできない夏でたった1回だけ放送された、湖で福山雅治さんがピアノを弾きながら歌を披露した化粧品のCMで有名なロケ地だそうだ。
うちのかみさんも、福山雅治のファンの一人であるので、前々から雪がふる前に、一度だけでもその場所に行きたい。と言っていたので、9月29日に決行日となった。
今回の同伴者はかみさんと娘2号の3人である。娘1号はそろそろ思春期に入り、自分の世界を持っようになり、親とは出歩かなくなり、オヤジとしてはうれしい事でもあり、ちょっぴり寂しい気持ちもある。
当日は天気は雨、という予想を見事裏切り、気持ちの良い秋晴れとなり、幸先の良いドライブ日和となった。
午前9時頃、出発するオヤジ達一行。
運転する車はもちろん燃費の良い、ミラ・イースである。
「かみさん想いのオヤジで良かっただろう?」と、オヤジがかみさんに聞くと、
「あんたは役目は、この為だけなんだよ。」と、切り返すかみさんに
「なに?俺はお前のアッシー君(死語)かよ。」と弱々しく答えるオヤジであった。
そんなおバカな二人を見た娘2号は、 「狭い!!狭い!!なんでキャンピングカーで行かないの?」と、早くも不平不満をぶちまける。
そんなこんなで、1時間30分ばかし、走って常呂と湧別の真ん中あたりの道の駅で、小休憩。ここではおつまみを少しばかし買ったが、やはり観光地の値段は気持ち強気の価格なのは、懐の寂しいオヤジとしては厳しいところである。
あっ!オヤジはCMの映像の貼り付けの仕方がわからないので、福山雅治さんのCMがどんなCMか見たい人は、福山雅治 コムケ湖 と検索すれば出てきます。
CMでは三角州の先端でグランド・ピアノを弾いていたので、オヤジはてっきり赤い丸印のところがロケの現場だと思い、その横の茶色で描かれれている道から、ロケ地に行ったのか?と、思いその場所にイースを走らせると・・・・どうも車が通れるような道は無かった。
「?????」こんな人が一人しか歩けない場所には、グランド・ピアノなんか運べないし????と考え込んだ。
「まあ、この場所がコムケ湖だから、ここに来ただけでも良し。としようよ。」と、かみさんを説き伏せたオヤジであったが、女の執念はすごい!!
かみさんは、雑誌の記事から自分の携帯に撮した風景を見ながら、どうもあそこくさい。と新たなる場所を指示したところがあった。
そこは草木が立ち並び暗く、車が1台やっと入れるようなジャリ道であったが、10分ほどどんどん突き進んでいくとやがて漁師達が使っている飯場小屋にであった。
そこも三角州があったが、どうもそこでもなさそうである。
またかみさんは自分の携帯の写真を見ながら推測し始めた。
娘2号はそろそろ飽きてきて、「もう帰ろうよ。」とぐずり始めた。
その時、かみさんは「あっ!!ここ。この場所に行ってみて!!」と叫んだ。
オヤジはかみさんの言うなりに、イースを走らせていった。
多分、CMのロケ地はこの場所なのだろう。
かみさんの興奮は最高に達した!!
「フクちゃん!!今!会いに来たよ!!」
まさしく、世界の中心で愛を叫ぶ(セカ・チュウ・・・しかしふ・古い!!)ではなく、コムケ湖のはしでフクヤマを叫ぶ(コム・フク)である。
しばし、福山雅治さんがいた場所にたたずみ、感慨ぶかげなかみさんであった。
オヤジは福山なら勝負になんないよなーーー。と、その間、ぼんやりと思っていた。
憧れの福山雅治さんがいたロケ地をあとにしたオヤジ達は、12時になり、さて昼飯をどうするか?と、いう現実的な話になった。
紋別といえば漁業の町。
漁業の町といえば魚。
魚といえば回転スシ。
という無茶苦茶な3段論法により、オヤジ達は早速、回転寿司屋に向かった。
「いらっしやいませ。」と通された場所は個室であった。
個室の窓から、回ってくる皿を取るのだ。
「なかなか面白い趣向だな。」と、オヤジはスシを待っていたのだが・・・・・
回ってくるのは、お皿の上に書かれたメニュー表だけであった。
「まあ、生きがいいものを出したいのだろう。」
と早速、注文表に食べたいお寿司を書き出す。
「うーん。なになに、こいつは160円で、こいつも160円・・・・」
「ゲツ!食べたいものは全部160円以上だよ。」
オヤジ達一家の回転寿司の食べる注文金額は120円から130円と決まっている。
160円の皿ばかり注文したらたちまちのうちに破産してしまうので、とりあえず注文分の10皿ばかし食べる。
「うーーん。流石に紋別。魚がうまい!!」と注文した10皿はものの数分でなくなってしまう。
「うーーん。まだ物足りないね。ラーメンでも注文しようか?」 (このお店、回転スシと歌っているのに、ラーメンやレストランのようなメニューも置いている。)
と、かみさんに聞くと、
「一旦、ここを精算しよう。」と答える。
どうせ、ラーメンを追加で食べるなら、違う店がいいというのである。
「おおっ!!流石にオヤジのかみさん!!オヤジが求める答えを出してくれる!!愛しているぜ!!」とオヤジはかみさんにハグをしようとすると、
「このド・変態!!」と言いながら、バスッ!!ドガッ!!バギッ!! 「あっ!やめて!およしになって・・・・」と、殴られるオヤジがそこにいた。
「ありがとうございます。」と店員は入ってすぐに出て行くオヤジ達に、顔を引きつらせながらお礼の言葉を言った。
ここでの代金は2、000円なり。
「まあ、さっきのはほんのオヤツかわりだよオヤツ!!」
と、すぐ近くのラーメン屋に入るオヤジ達。
ラーメン+餃子3個+ゴハンのセットで750円なり。
やはり、一般庶民にはこの価格帯がお腹も膨れ、オサイフにもやさしい。
ここでの代金も2、000円也。
しかし、昼食を2件ハシゴだなんて、生まれて初めての経験であった。お腹も膨れたけど心も膨れてた。おサイフは萎んだけど・・・・
さて、お腹も膨れたことなので、昼からは紋別の博物館を見に行くとこにした。
に入場料はもちろんタダ。
今日は、彫刻の展覧会も行っている事である。早速、撮影禁止マークもないので、デジカメで撮ろうとするがかみさんが、
「一応、職員にデジカメで撮影できるかどうか確認したら?」と、心配したので、職員に確認をすると、資料館は基本は撮影は可能であるが、彫刻の展覧会のほうはプロの方の彫刻も置いてあるので、撮影は不可。とのことであった。
もしかしたら、今までオヤジは撮影禁止のところを知らないで撮って、ブログに出していたのかもしれない?
そんな人がオヤジのブログを快く思っていなかったのかもしれない。と改めて思った。
「かみさん。ナイスなアドバイスありがとう!!オヤジはまた一歩、道を踏み外すところであった。」
資料館の写真もたくさんとったのであるが、ブログに載せるのはOKという確認がとれなかったので、今回は画像は建物だけです。
さて、帰りの時間も近づいた事なので、紋別といったらカニの爪のモニュメントなので、その場所に行ってから帰ることにする。
海の向こうでは科学要塞研究所があり、そこからグレートマジンガーが出てくる。(ウソですよ!ウソ!!)
でたーーーー!!
でっかいカニの爪!!
あまりにもでかく無意味で、バカバカしいモニュメントの為、我ら常笑クラブ・ミッドナイトにも通じるところがある。
やはり、このカニの爪!!深い意味なんかないよなーーー!!
オヤジが住んでいるところから、紋別までは2時間以上かかる。
街の大きさは網走ぐらいで、とりわけ大きな街ではない。
少し走れば、都会と言われる釧路、帯広、さらに旭川まで走れる距離である。
その為、
毎年数回、紋別まで遊びに来ては、釧路まで行ける距離なのに・・・ブツブツと文句を言いながら帰るのには、
やはり紋別はオヤジ達を惹き付ける何かを持っている街なのかもしれない?