キリンに憧れてⅡ 走れミラ・イース!! 目指すは日本一ゴージャスなトイレ!!2 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車



キリンに憧れて 第二部


  読者の方々へ。この地図をクリックしたら、OYAZIが走った地名が出ています。


2、誤算続きの長旅


21:24  自宅から出発したOYAZIは走りだしてからいきなり、愛用のMA-1もどきのジャンパーを入れ忘れた事に気づく。

 普段はキャンカーに入れていて、使わないのであるが、今時期はいきなり寒くなるので必要である。

 まあ、新品でも2,000円ぐらいのジャンバーなので、寒くなればどこからか購入しても構わないであろう。と、気を取り直し走り続ける。


21:45 いつものパトカーの隠れている場所で、捕まっている車を発見!!

3年前、OYAZIも手痛い洗礼を受けた場所である。

 今日は必ずいる!!と確信したOYAZIはいつも以上に慎重に車を走らせる。


3日間の予定としては、

 前回、旭川から苫小牧まで5時間、苫小牧から道の駅までは1時間くらいの道のりであったので、

 本日、旭川で宿泊。

 27日 朝、旭川から苫小牧経由で道の駅へ。そこからゆっくり気の向くまま走り宿泊。

 28日には旭川まで帰りそこで宿泊。

 29日に帰宅。

 そして、道中、キャンカーでないので、24時間の健康ランドか、ネットカフェで宿泊。と、考えガソリン代が1万円、宿泊代が6千円、食事代・他が4千円で、合計2万円ぐらいを旅の予算と考えていた。


22:00 ここで、ちょつと寄り道。いつもは12時までやっているスーパー・マーケットに入り半額になったサンドイッチやおやつを買い求める為だ。

 ホータールーノ・ヒーカァーリー

?いっも自分の店で聞きなれている、音楽が・・・・

えっ?もう閉店?と、いうことで宛てにしていたオヤツは手に入らず、先ほど走った道を引き返す。ちくしょう!!10分も無駄走りをしてしまった。

 それにしてもいつのまにか営業時間が10時に変わってしまったんだ?


23:00 生田原のコンビニにて、おやつと飲み物を買う。300円也。

その後、高速に乗り順調に旭川に。

 夜の雨の中、たった一人で走る高速は辛い。ラジオはすでに入らず、お気に入りのCDも聞きあきた。

 気のせいかワイパーで前が見えずらく、眠気も出てきている。


27日 00:51 ようやく今日の宿泊予定の旭川の24時間健康ランドに着いた。


キリンに憧れて 第二部


 先ほどから生あくびをしだしたオヤジ「ようやく着いた。」と、急いで中に入る。

「ん?」値段を見ると1,980円+深夜サービス800円である。

「2,780円!!た・高い!!今はこんなにするのか!!」(もう少し出せば安いラ●ホに入れる!!)

 昔、聞いた時は2,000円ぐらいで入れたはずであった。一度入りかかったオヤジはあわてて引き返す。

 「仕方がない。ネットカフェにしよう。」

しかし、先ほどの料金の高さに(到底高いとは言えない、一般的な普通の料金ではあるが・・・)オヤジの眠気は吹っ飛んだ。


 一度眠気が覚めると、なかなか眠くならないオヤジの習性である。このまま走り、眠くなった時点で、ネットカフェを探す作戦に換えた。


3、真夜中の迷走!!


 旭川を出たOYAZIは、このまま順調に岩見沢まで走っていった。

途中、前にノロノロとした異常に遅い車が走っている。パッシングをくらわせてやろうか?と、思ったが、車のルーフに何かが付いている。

「そうか。そういう事か。」

 前走車はパトカーであった。パトカーは左に寄せてOYAZIを先に行かせようとした。道路ははみ禁である。

 以前、はみ禁を無視して前走車を追い越しした車が、はみ禁を理由に捕まった話を聞いたことがある。

 OYAZIは慎重にウインカーを付け、パトカーの横を徐行を行いギリギリにすり抜け、異常に遅いパトカーをパスした。


 次にはハイ・ビーム(遠目)にしたままの対向車が・・・あまりにも眩しいのでOYAZI怒りのハイ・ビームに切り替える。

 すると・・・対向車は突然、赤色灯をつけ出した!!

しかし、眩しいのは眩しい!!OYAZIはそのままつっぱって、ハイ・ビームにし続けたのだが、もともと国家権力に弱い、チキンハートのOYAZIはついに負けて、ライトをロー・ビームに切り替えた。

 ここからは4車線になったので、オヤジも、80kmぐらいで走行しだした。


 真夜中の一般公道のハイスピードは常識は通用しない。

一瞬、OYAZIの目の前に動くものが。

とっさに急ブレーキを踏むOYAZI。信号を無視したヨッパライが4車線を横切ったのである。

 真夜中の海道では山ではキツネやシカが飛び出し、街ではヨッパライが飛び出すのだ!!

 

 その後は、また比較的問題もなく、淡々とした道が続く。


 イースのトリップ・メーターを見ると306.2kmも走っていた。行く時にガソリンを入れていかなかったので、残り100kmぐらいは走れると表示している。

(ミラ・イースには、予想距離が出るので実に安心して走ることができる。)


02:47 24時間体制のガソリンスタンドが開いていたので、ここで給油+コーヒータイム。
キリンに憧れて 第二部

 いくらとっても画像が乱れている。多分、疲れがピークに達し手が震えていたのであろう。もう、どこを走っているのかもわからない。

 ガソリン代:17.66l ¥2,560円+コーヒー代 ¥125円 也。


 ここで、苫小牧に向けて走れば良かったのだが、OYAZIはすけべ根性を出し、近道である札幌方面にミラ・イースを走らせた。


 江別までやってきたのだが、支笏湖や千歳方面の看板が無い。さらに北広島と長沼の間の町で完全に方向を見失うOYAZI。


04:00 ここで、今日はかみさんが娘1号を修学旅行の準備の為に、4時起きだという事を思い出した。

「4時までは絶対電話をかけないでね。」

「バカ!!4時ったらいくらなんでも俺は寝ているぞ。」

出発前に話した会話である。

かみさんの方がオヤジの性格を知りつくしている。というべきか?


あわてて、かみさんにモーニング・コールをするOYAZI

しかし、すぐに切られてしまう。 「まずい!!きっと寝ているな!!」

携帯でコールをすること、数回。すると・・・・

「うるさい!!」という怒りのメールが・・・・・

 あまりにもそれはないんでないの? 「起きてるよ。」の一言の返事でいいのに。ぶつぶつ・・・・・


 万策尽きた!!OYAZIはやみ雲に走ることをあきらめ、最後の最後に取っておいた秘密兵器をとりだした。


 それはキャンカーから取り外した、10年以上も前の型遅れのカーナビである。

 今では目的地を遠周りに教えOYAZIが正しい近道を走ると、「リ・ルートしてください。リ・ルートしてください。」と、ヒステリックに叫び続けるやつである。


 早速、シガーライターから電源を取りナビを助手席に置いて、支笏湖周辺を検索する。

 「新しいルート検索をいたします。」カーナビはOYAZIの思っている、方向と真逆な位置を示す。

「本当にこれでいいのか?と、訝しげるOYAZIをよそに、カーナビは次から次に自信ありげに指示を与える。

 空はそろそろ明るくなってきた。OYAZIはカーナビの指示する場所をひたすら信じて走る。

 

 おおっ!!千歳が見えてきた!!


 千歳に入るとカーナビは支笏湖まで残り89kmを示す。しかし、千歳の看板には支笏湖行きの看板が・・・・

 OYAZIは迷わず、その看板の方向にミラ・イースを向ける。その途端にカーナビは「リ・ルートしてください。リ・ルートしてください。」と、ヒステリックに叫び始めた。

 その声を無視してOYAZIは走りはじめると、カーナビはあきらめたのか、黙りこくり、支笏湖までの道のり30kmとしめした。

「こ・この野郎!!オレをわざと遠周りさせようとさせようとしたな!!」

 OYAZIは怒りに狂いカーナビをぶったたくと、カーナビはいきなり色を失い白黒の画面と変わった。

「やばい!!こ・壊れてしまった!!オラの大切にしていたクラリネットでなくて、カーナビが・・・どーしょう!どーしょう!あ!パッキャラマド・マッキャラマド・・・・」

 

 と、眠気と単調さに気が狂いだしたOYAZIは一人、変な歌を歌い死骨湖・・・あっ!!間違った!!支笏湖に向かうのであった。


27日 05:37  昨日の21:24に自宅を出発してから、約8時間あまり。

 ついにOYAZIは目的地の伊達市の大滝町の道の駅


    フォーレスト 276 大滝

 

 に到着したのであった。


キリンに憧れて 第二部


キリンに憧れて 第二部

 ミラ・イースのトリップメーターはその時、439.7kmを示していた。


 これで、ようやく500マイル・ウ●コの伝説が達成できる!!

しかし、我ながら情けないタイトルの伝説だなぁーーー。


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