キリンに憧れてⅡ 北海道、支離滅裂、激走型旅行!!1 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

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TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 こんばんは。オヤジの数少ない読者の方々!!北海道、支離滅裂、激走型・旅人連盟トラベラー・OYAZIです。
無事に4日間の旅を終えて戻ってきました。
 久しぶりに世俗を忘れ楽しんだ4日間となりました。その間ハプニングあり!!(主さんが喜びそうだなあーーー。)ケンカあり!!と今年もオヤジ家の4日間は忘れない思い出のある旅行となりました。ちなみに、旅行中のOYAZIの走りは法定速度を守った走りなので、北海道をツーリングの予定のある方には、実走時間だと思っていただけるのではないでしょうか?


 それでは、ノンフイクション小説 「北海道、支離滅裂、激走型旅行!!1」の始まり始まりです。
(おーおー!!所長さんに乗せられて完全に開き直って小説にしているよ!!)


キリンに憧れて 第二部










キリンに憧れて 第二部























北海道、支離滅裂、激走型旅行!!1

1、当日

 9日の昼ごろ、男はため息をついていた。その日の夕方、その男は家族を連れて小樽に向けて、愛人1号と呼ばれるキャンカーを走らせるのであった。
 この日の為に家族と何日も行先を話し合った男ではあったが、出発直前まで、まだ正確な行先を決めてはいなかった。
 ただ、
小樽に一番先に行く事が決まっただけであった。
 
 
小樽までの距離は約380km、時間にして8時間20分もの道のりであった。
 当然、夜を徹しての走りとなるので、どこかで休まないといけない。最低でも旭川までは走りたい。
 それでも、214km、約4時間近くの道のりである。
しかし、その男の今の状態では夜中に
キャンカーを走らせる。というテンションがまったくでないのであった。
「本当に今日走れるのか?」さっきから男はそればっかりを自問自答していた。
 
 うだるような昼の暑さ。全身にまとわりつく倦怠感を振り切り、その時を目指して男は黙々と仕事をこなしていた。

8月9日 20:00 ようやく男の仕事は終わった。
家に帰ってきた男は、早速風呂に入り汗をながし、軽く食事をとる。

21:00 「よし!出撃だ!!」男は家族にそう伝えた。
 
 おもむろに男は左腕から愛用しているRef15200をはずす。それは通称オイスターパーペチュアル デイトと呼ばれる世界最高水準の技術を持つやつだが、オーバーホールをケチり、今では1日数分も遅れるという、その男に似てハッタリ番長の時計であった。

 その男にとって、時計をはずすという行為は北海道、支離滅裂、激走型・旅人連盟トラベラー・OYAZIに変わる一種の儀式のようなものであった。
 
 今回の旅行には、デジカメの他に
立ち寄った場所と時間記録するために手帳を1冊用意していた。この手帳がこの後、大切な役割をするという事を、今のOYAZIには知る由も無かった。
 
 キャンカーで夜の高速をひたすら走るOYAZI。先ほどの軽い倦怠感はやはり気のせいか? OYAZI は車を走らせるほどに自分の気力が充実し、気持ちが旅に向けて高揚
していくのを感じていた。 (おまえはバンパイヤーか?)
 

 子供達はすでに後ろのシートの寝ている。いつもは旅先では饒舌なカミさんも、気のせいか今日は無口である。
 OYAZI は齢50歳。確実に衰えていく体力ではあるが、まだまだ長時間の走りなら若いやつには負けない自信を持っていた。
 走り始めてから時間はすでに3時間を超えていた。

「そろそろどこかで休まない?」
と、カミさんが先に音を上げ出してきた。
「わかった。」OYAZIはカミさんの問いかけに答え、次に出会う道の駅を探し始めた。

8月10日 01:15 旭川の隣町の深川の道の駅OYAZIは車を止めた。実走行200km以上走った事となった。

 車を止めたOYAZIは早速、後部シートに横になったが、今までの興奮のせいかなかなか寝付かれなかった。
 うつらうつらしながらも夜を明かすOYAZI気のせいか一睡もしていない。

2、第一のハプニング

04:30 本格的に目を覚まし、深川の道の駅の前にある、コンビニに入るOYAZI。
いつもは甘ったるい缶コーヒーを飲むのだが、今は苦いコーヒーを飲みたい。
 朝の苦いコーヒーは眠っていたOYAZIの体をたたき起す。
 全員が起きるのを待つ間、朝焼けの中、濡れたベンチに座り苦いコーヒーを飲み、持ってきた小説を読み、優雅な時間を過ごすOYAZIであった。

05:30 家族全員が起き出す。OYAZI 
はお気に入りの定食屋のある岩見沢に向けて走り始めた。

06:00 途中、奈井江の道の駅でトイレタイム。ここは日本で一番長いストレートがある中間地点である。その長さは全長29.2km。
 ここを走っているドライバーやライダー達は、当然最高速アタックを・・・する訳が無い。
 日本で一番長いストレート。といえども、信号機はある。その為、単なる直線道路なのだ。OYAZI は記念にデジカメで画像を何枚も撮り始める。

06:30 ようやく最初の目的地の岩見沢に着いた。これで食事がありつける。

  ここで、第一のハプニング!!
 肝心の定食屋さんがつぶれていて、朝食にありつけれなかったのだ。

  _| ̄|○ ガックシ!! 

OYAZI は人生の喜びはメシである!!を頑なに貫いている人間だ!!その為、食堂が無ければ近くのコンビニでオニギリを。という事ができないのである。次にある定食屋さんを探して、今度は石狩に向かうのであった。

 08:00 石狩で定食屋さんも見つからず、今度着いたコンピニでオニギリを買って朝食にしようと、カミさんに諭され諦めたその時に、定番の定食屋 すき屋がようやく現われた。

 朝食はお決まりのとん汁SETを頼む。この旅も食事は一人1食500円の予算である。4人全員で1.870円である。おおっ!!朝から予算内の食事代だ!!
 

 ところで、豚汁のとん汁って呼び方は全国的なのでしょうか?

 オヤジは今までズーーーツっと、豚汁はブタ汁だと思っていました。オヤジと同じ
ブタ汁と呼んでいる人はいません?

 石狩に入り天気は崩れ、キャンカーの前が見れないほど土砂降りの雨が降り始めた。

 これから
小樽に入るのにこの雨だとは、早速テンションが下がるゼ!!

「あんた?昨日の寝たの?」と、カミさんはOYAZIに食事中そう聞いてきた。
「どうして?」と、尋ねるOYAZI「だって、昨日、あんたのイビキが全然聞こえなかったよ。」
(そうか、やはり寝ていなかったか。あれはOYAZIの思いすごしで無かったか。)「まあいい。眠たくなったらどこかで一休みするよ。」
 
 そう答えながら、これからの土砂降りの中、
小樽に入った時の事を考えていた。


北海道、支離滅裂、激走型旅行!!2に続く。




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