前回の無茶な行動で、4泊の北海道旅行を目前と迫る中、疲労困憊で倒れたオヤジ。
そして外出禁止令が出た今日の休日!!
オヤジの今日のミッションは、レディをガレージに入れるべく、スロープを作ることであった。
いくら遅く寝ても、休日は早く起きてしまうという、前回からの失敗で学習したオヤジは、昨日は10時頃に早々と寝ることにした。
そして今日、当然、いつものように朝5時30分に目が覚めてしまう。
少しけだるい感じがするが、前回と違い、平日よりも多めに睡眠をとったので、早速、起きて昨日ベタを返せなかった方へのベタ返しを・・・・
えっ?メンテナンスの為、アクセスができない!!
_| ̄|○ ガックシ!!
仕方がないので、茶の間で今まで溜めていたテレビ番組を見る。
一通り見終わったらいつもの起きる時間となる。
そして、午前中はかみさんの用事たしに付き合い、帰ると食事もとらずに1時まで仮眠をとるオヤジ。(やはり年をとったせいか、体力が落ちているような気がする。)
そして、昼からいよいよラスト・ミッション、レディをガレージに収めるスロープ作り行うこととした。
ゴグッ!ゴグッ!ゴグッ!
いつものように、休日なのにスタミナドリンクを飲んで、体にドーピングをするオヤジ。
大きく開いた窓、地面からの高さはそんなにないように見えるが、20cmはゆうにある。
そして、使っていない4本の角材で、長さ2メートル、幅50cmばかしのスロープを作り始める。
8月に入り気温は涼しくなり、外での作業はしやすい時期となっていた。しかし、一心不乱とスロープ作りを行っているオヤジの額からボタボタと汗が。
午後4時にスロープ作りは完了した。
バイクをトランスポーターに収める一般的なラダーの幅よりも、ゆうに倍はあるがっしりしたスロープが出来上がった。
早速、レディをガレージに収めることとする。
1ヶ月近くもレディをほっぽったオヤジは、カバーを開けてレディと対面する。
「やあ。ようやく君のガレージができたよ。きょうは引っ越しだ。」
久しぶりにレディのハンドルを握る。
おおっ!!気のせいかレディが軽い!!
オヤジが暑い中、黙々とガレージ作りをしたのは無駄ではなかったのだ!!
自然と体力もついたようだ。
よし!!、この勢いいでレディをガレージに。
ワン!!ツッウ!スリー!!
という掛け声とともにオヤジはスロープにレディを押上げる。
スススーーッと半分までは乗りあげるが、250kgを超える巨体はそれ以上は上がってはいかない。
しかもスロープは幅50cmもあるのだが、カウリングで前が見えない。
その恐怖が自然とオヤジの力を減少させる。
こ・困った。これではせっかく作ったガレージーが!!バイク無ければ唯の箱となってしまう。
「プロジェクト・レディはここで終了します。」
ということは、何としても避けなければいけない。
4回程、レディをガレージに収めることに失敗をしたオヤジは、ある事を決意した。
そう、レディのエンジンをかけて、ローで半クラを使いガレージに乗り上げる事。
キュルキュルキョル!!
ドゴーーッ!!
ハゴーーッ!!
相変わらず、周りを威嚇する音だ!!
ゆっくり、ゆっくりと半クラを使いオヤジは、前の見えないスロープを突き進む。
一番気になっていた、窓の高さも無意識にオヤジは頭を下げてクリァしていく。
そして・・・・・
オヤジのラスト・ミッションは終了した。
クーーーーツ!!この画像が見たかったんだよ!!
その為に、真夏の暑い中、倒れかけたこともあった。
ジャッキーが全然上がらず、1日無駄にしたこともあった。
なかなかサイディングが外れずに、涙を流したこともあった。
レディに乗れずに人知れず泣いて過ごした時もあった。
しかし、この一瞬の為に、漢(おとこ)の一夏はあったのだ。
すべてはこの一瞬の煌きの為に!!
BGM:中島みゆき「ヘッドラィト・テールラィト」
オヤジは今、プロジェクト・レディの完了に男泣きに泣いた。
しかし、オヤジにはこの後、新たなるプロジェクト・レディが発動したことに気がつかなかった!!
あとがき
えーーと。今回、ガレージ作りにかかったお金は
ガレージの移動代の2万円と大きな窓のサッシを入れるために使った木材代の3,760円のみでした。
残り木材などは余り物での調達でお金はかかっていません。
当初の予定としては、サッシのお金が10万円金がかかると思っていました。
サッシと窓2枚はS車輌からの頂き物です。その為、オヤジが心ばかりのお礼のお金を持って行っても、受け取ってはくれませんでした。
ここで、儲かった!!と、思った人は甘い!!
世の中は等価交換の原理で成り立っていると、あの有名な鋼の錬金術師でも言っていました。
とうぜん、オヤジは頭を下げ、S車輌の社長に、お礼のお金として1万円を受け取るようにお願いしました。
何故って?それはオヤジはお金を払うことにより、また、何か困ったことがあったら、社長に相談できるからです。
その為、社長にもオヤジがお金をもらって頂かない、今度また困った時に相談ができなくなる。と言うとようやくお金を受け取ってもらえました。
確かに、少しでも安くできるのに越したことはないのですが、やはりタダとは言え、それなりの商品をもらうには、そこそこのお礼はするべきです。
思いがけないガレージが出来上がり、協力して頂いたS車輌の社長。息子さん。従業員さん。そして、普段は交流はないけど、何故だか必要な時には現れる友人I。彼らの協力無しでは今回のガレージの完成はなりえませんでした。みんなの協力に感謝しつつプロジェクト・レディを終えます。
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えっ?新たなるプロジェクト・レディですって?
それは・・・・・レディをガレージから出すことです。
入ったから出るでしょうって?
チッ!チッ!チッ!
窓のサッシの5cmほどの段差が邪魔になって、レディがバックできないんですよ。
あっ!!オヤジのガレージを見て真似をしようと思った人!!はっきり言ってやめた方がいいです。
250ccぐらいのバイクならいいかもしれないのですが、大型バイクは本当に1cmの段差があっても動きません。
これで本当に盆栽と化したレディに再び日の目を見ることはできるのであろうか?