苦手な一本橋を克服した僕は、次の教習からは自信満々で練習を始めた。つぎの課題はスラロームであった。
複数のパイロンの間をS字で左右にぬうように走り7秒以内で通らないといけない。という課題で、これが一番バイクを乗るときには実践的な課題だと思った。
最初、行ったときは当然ハンドル操作でスラロームを行っていたのだが・・・・実はバイクを倒すのとアクセルワークの切り替えしでスラロームを行わなければいけなかった。
最初はうまく出来ても、最後にはオーバースピード気味になり、何度やっても最後のパイロンをひっかけてしまうのであった。
結局、この課題は最後の試験日まで満足に成功することはできなかった。
ここでも僕はネットでスラロームのコツを調べた。
どれもこれもやはりスラロームはリズムに合わせて、バイクを倒すのとアクセルワークの切り替えしでと書かれてあった。そして、その中で一つの質問欄が僕の目に止まった。
「スラロームはアクセルワークだけで行うと成功するのですが、この教習所は半クラを使えと言い、そのとうりにするとどうしてもうまく出来ません。」
アクセルワークだけなら最後にはオーバースピード気味=半クラ+リァブレーキでスピードを落とす。
次の日から情けない事に、僕はスラロームは半クラを使いスピードを落としながらバイクを傾けたふりを行い、アクセルだけをカラ吹かしてスラロームを走った。
とーぜん誰の目にも僕がスラロームが出来ない事が一目瞭然としてうっっていた。