クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 土砂降りの士別から離れてオヤジ達は、続いて向かったのは妹背牛という場所なのだが、ここは士別から90km程離れて場所である。

 

 通常は高速で旭川にもどって、札幌に向かって深川まで走ってから妹背牛に向かうのが一般である。

 

 が、オヤジ達は下道をひたすら走って、まずは別な街に向かう。

 そこは幌加内という街である。

 

 ここは3つの日本一がある街である。と、書けば、勘の良い読者のかたは気が付くであろうか??

 

 この街は以前、オヤジが3つの日本一がある街という事で、走った街である。

その日本一とは。

 

●日本一の人造湖がある街。

●幻の日本一、しばれる(寒い)の記録がある街。

(公式的な日本一寒い街の記録は旭川ですが、ここは非公式にその旭川よりも寒い温度をたたきだした街である。)

そして

●日本一、そばの生産量のある街 である。

 

士別から1時間ほど走ったら、すっかり天気は雨が上がっていた。

 

11:30頃、目的地に到着。

 

 以前来た時は、もうここには2度と来ることは無いであろう。と、思っていたのだが、何の因果か、またまたやってきたオヤジ。

大盛ができないとは、ざ、残念!!

オヤジが頼んだのは、あなごてんそば。

で、娘が頼んだのはエビてんそば。

 

 ちなみにオヤジは若い頃は、そばはあまり好きでは無かった。

 

 どちらかといえば、そばを食べるぐらいなら、うどんを食べたい派であった。

 

 月日は流れ、自身が糖尿と言われ、またお蕎麦の美味しい店でおそばを食べるようになってから、徐々にお蕎麦が好きになっていったのだ。

 

 そーいえば、お蕎麦と言えば、音威子府の幻の黒い蕎麦を食べたくて、走ったこともあったなぁーーー。

 

 ここのお店のお蕎麦は、とにかくガッツリ系である。

 大盛では無かったのだが、それでも満足できる量があるお店であった。

 

 12:30ぐらいにここを出発!!

いよいよ、妹背牛に向かうのである。

 

 妹背牛の旧車の条件の縛りは全然無い。

 車好きなら誰でもウエルカム!!という、比較的ゆるい集まりである。

 

 ちょうど妹背牛のお祭り(かな??)とコラボして、昨年は結構、大勢の人たちが集まった記憶がある。

 

 PM2:00開始で4:00が終了であった。

 

 途中、GTR R32と合流。

お互いに意識しながら妹背牛に向かう。

街に近くなると、今度は70クレスタ(かな??)とも合流。

 

 完全に3台で連なって走る姿は、参加者と勘違いされるであろう。(笑♪)

 

PM1:30。

 開始よりも30分ほど早くたどり着いたオヤジ達だが、それでも会場は大賑わいであった。

 

 早速、見学者の駐車場の場所を聞きに会場に向かう。

 

 途中、厨房がスマホでオヤジの車を映す。

 

 「おっ!!わかっているじゃーーないの。」このS2000が凄い車だというのを♪

 

 今まで見学に来て、ガン見されたことは多いが、わざわざ写真まで撮られたことは無い車である。

 

 やはり、この車で来て良かったなぁーー。(爆笑♪)

 

 係り員は前走車のGTR R32と、同様に丁寧に参加車のブースに案内をさせようとする。

 

 見学と答えたら、実に残念そうにしていたなぁーーー。

 

 ちなみにR32も見学だったので、参加ブースからバックで戻ってきたので、少し間を開けてあげた。

 

 今回は余りにもたくさん画像があり過ぎたので、とりあえず、この画像でご勘弁を♪

(人の顔を消す作業って、地味にめんどくさいので…笑い♪)

 

マッダのAZ-1。

 

 軽自動車でガルウイングとは、もはやスーパーカー並みだ♪

 ちなみにハンドリングもクイックすぎて、運転が恐ろしい・・らしいそうだ。

S660のカスタムも多数出ていた。

ラパンRSかなぁ???オヤジが珍しそうに見ていたら、オーナさんが気を良くして、中も見せてくれた。

 うーーん、中はメーターが沢山あって、漢(おとこ)のロマンが満ち溢れていた。

 GTR R33とS600??かS800は賛否が分かれる事であろう。

 こんな貴重な車を痛車にする行為は。

 

 しかし、やはり、オーナーがこんな風にしたいと思えるのなら、それでいいのかとは思う。

 まあ、オヤジも後ろにクラブ・ミッドのステッカー貼っているしね♪

 

 392CCかなと思ったら、流石はアメ車!!

 

 6417cc(392ci)の大排気量により、362kWという圧倒的なパワーを発揮する。

 

・・・うわっ!!6.4Lかよ!!まさにガソリン垂れ流しで圧倒的な加速をするマッスルかーだな!!

 

 このフェラーリー。昨年も参加していたな♪

ここのイベントの顔なんだろうなぁーーー。

 

 

 

 ちなみにこのポルシェ、赤平でも出ていたやつである。

 

 係り員がこの車の事を聞いたときに、「なんという車ですか??」とか「どこの国の車ですか??」や、さらに「新しい車なんですか??」と聞いていたのには、すこしカルチャーショックを覚えた。

 

 ポ・ポルシェを知らないなんて・・・・・

 

 まあ、普通の人はそんなものなんだろう♪(笑♪)

 

 そこでオヤジは少しだけ、ポルシェフリークとして、知識をひけらかそうとして、オーナーさんに聞いてみた。

「このポルシェは何系ですか??」

「911です。」

「いや、930とか964シリーズの事なんですが?」

「901です。」

 

 オヤジはポルシェが901は開発コードで、プジョーが真ん中に0がある3桁の数字をモデル名に使用品登録していたので、抗議を受けて911に変更されたことを知っていた。

 

 その為、このオーナーさん、あんまり正式に知らないんだ。と、思っていたのだか・・・

 帰ってからきちんと調べてみた。

 

 すると初代が901(俗に言うナローポルシェ)、2代目930、3代目964。という事がわかった。

 

 すまぬ。すまぬ。勉強不足だったのは、どうやらオヤジの方であった。

 

 ちなみに「キリン」に出てくるポルシェは930で、湾岸ミッドナイトの出てくるブラックバードは、964ターボだよ。

 

 ポルシェ・フリークとしては、ポルシェは空冷の930や964以外認めない!!という頑固者がいるが、何を隠そうオヤジもその一人である。ワハハハッハ♪

 ポルシェは形が命さ♪

 

 この集まりを見ていたら、どの人も車好きで、車はこうでなければいけない。という他人の行為を否定する人が、いないという事である。

 

 とかく、スポーッカーや旧車の好きな方で、GTRはこうでなければいけないんだ。と、他人にその考えを押し付け、決めつける人はいるとは思う。

 

 確かにその考えは正しいのかもしれないが、もっとゆるく、こんな車もあるんだ。あんな車もあるんだ。

 

 だから車って楽しいね♪

 

 という考えを持っていたほうが、もっと素敵にカーライフを送れると思う。

 

 以前、カタナを買う時にお世話になったバイク屋さんに旧車を持つことについての大変さを聞いて、アドバイスをもらった事があった。

 

 それは部品にとらわれないという事であった。本物のマニアの中で、ネジ1本迄純正のパーツでなければいけない。という人もいる。

 

 が、旧車の場合は、そもそも、パーツが全部揃う事がまずは無いので、無いのなら別なバイクのパーツや社外品を付けて乗る事にしないと、維持は難しいという事であった。

 

 で、そのうちに部品が揃わなくて、乗れなくなって、やめていく人が多いという事であった。

 

 いま、旧車は車やバイクは空前のブームである。

 若い方でも旧車に乗りたいという人は多いともう。

 

 が、車やバイクなんて1回、大きな故障をしたらそれまでてある。

 

 ある話でポルシェに乗るなら、常時、維持費代として100万円は用意しておけ。という話まである。

 

 娘のセルボもミッションがいかれて、車検も入れて50万円という事で、新しい車に乗り換えた。

 

 知っている人でミッションがいかれて、70万円という見積もりが出て、泣く泣く手放した人もいた。

 

 幸いなことにこのS2000は目立って大きな故障は、いまだしていない。

 

 いままでで、大きな出費といえば、せいぜいタイヤ代ぐらいである。

 

 S2000は前輪と後輪のタイヤのサイズが違うので、最初に後輪を取り替え5万円。

 数年後に前輪を取り替えて、5万円。そんなものであった。

 

 幌の破れもきちんと直せば、10万円オーバー。もしくはハードトップにしたら、無限のパーツで50万円であるが、ど・ケチなオヤジは100均のビニールシートを貼って、100円+接着剤代ぐらいである。

 

 持病とされる1,000km走ったらオイルは1L減る。という話も、オヤジの車には無い。

 お陰でいまだ楽しいカーライフを送っている。

 

 約、1時間ほど妹背牛のイベントを見て、オヤジ達が帰り始めた途端、空模様が怪しくなり、土砂降りとなってきた。

 

PS:その後、ブックオフに3軒ほど寄って、夕食を食べ、旭川のホテルに宿泊。

 夕食はシャブシャブの食べ放題。

 

 今回宿泊したホテルはいつも泊まっている、アートホテルの真向かいのトーヨーホテル。

 

 理由はアートホテルの豪華な朝食に飽きたという事と、宿泊代が半分以下ということだった。

 

 アートホテルの宿泊代は2名で2万6千円。対するトーヨーホテルの宿泊代は2名で1万1千円。

 

  部屋もアートホテルよりもはるかに広い。

 しかもこのトーヨーホテルが、今までで一番、熟睡する事が出来た。

 

 朝食はバイキングだし、下手したら今後のホテルはここかな??

 

 次の日には旭山動物園を見てから、のんびりと帰路に就くオヤジ達であった。

 

 

 今回も大活躍の2000!!

 

2024年7月7日-士別、妹背牛:旧車会―  -完-