大会を見るまでは複雑な気持ちもありましたが、全て見ての感想はハッピーエンドだった様にに思えます。しっかり地に足の付いた今のNOAHを見ることができたと思っています。そして、今のNOAHであっても見ている人たちが満足できる大会ができることを再認識しました。これが、絶景となったら凄いことになると思いました。
1・2有明アリーナ大会は、会場の大きさを経営陣が意識しすぎて、今のNOAHで勝負することを選択せずに、ビックネームに頼るという選択をし、失敗したものと思われます。まずは、地に足をつけて今のNOAHで勝負していくしかないと思います。まずは、後楽園ホールを定期的に満員にできるところからやっていくしかないと思います。
そして、試合の感想です。
【第1試合】
大会の第1試合としての役割を十分に担っていたと思います。ただ、普通にウルフ・ベインが勝ってしまったので次の展開につながる動きがなかったのが残念でした。
【第2試合】
プロレスの奥深さを再認識しました。相手の頭を打つように投げるだけでなく、関節を決めるだけでもなく、丸め込んで相手の肩をマットに3つ付けると言う勝ち方もあるのがプロレスです。佐々木憂流迦にとっては良い経験中だと思います。下手にすぐに勝たせないないあたりも良いと思いました。谷口も丸め込まなくても他の方法で、十分に勝てるくらい圧倒してましたが、あえて丸めて勝つあたりがにくいと思いました。
その谷口も後日、潮崎とのシングルが組まれていたので、少し期待します。
【第3試合】
第3試合とは思えない内容だったと思います。『TEAM NOAH』の初戦でしたが、コスチュームを黒に戻し、気迫あふれる試合をしていた齋藤彰俊となぜか強すぎるヨネが最高でした。Hi69の覚悟も伝わってきていました。ただ、そんな中、良くも悪くも普段通りだった小峠・・ もっと自分を前に出しても良いと思いました。
そして、この試合の主役は小澤だったと思います。もちろん、『TEAM NOAH』が高い壁になっていたからこそ生まれた小澤の好ファイトだったと思いますが、今後に対しての覚悟の様なものを感じました。その小澤ですが、試合後に丸藤副社長に直訴し、海外遠征がきまりました。イギリスに行く様です。そして、それに伴い、清宮・大岩・ジェイクとそれぞれシングルで壮行試合が組まれました。正直、どれも楽しみな一戦です。
あとは、残った大和田が国内でどう奮起するかにも注目です。
【第4試合】
正直、テーマが見当たらない試合だと思っていましたが、試合序盤の清宮と小川の攻防はとてもNOAHらしくて良かったですし、大原が動いたのも良かったです。大原とダガのルチャをルーツにする二人のタイトルマッチに期待したいです。試合中
【第5試合】
GLGの巧みなインサイドワークが光っていました。また、マッサーロのやられっぷりも最高でした。それから、アレキサンダーの爆発力と言うか、ここぞという時の動きが最高で、モリスとのタイトルマッチが楽しみになってきました。場所も新宿FACEなので、良い空間になることは間違いないと思いました。
【第6試合】
まだまだ、力の差があると感じた試合でした。大岩にとっては良い経験ができたと思います。新日に戻った時の仮想石井や鷹木と言ったところだったと思います。今後、パワーファイターとしてやっていくのであれば、まだまだだと本人も感じたと思います。
【第7試合】
宮脇が久々に勝って、タイトル挑戦表明をしたまでは良かったですが、最終的には、ジェイクのマイクが全部持って行ってしまいました。今後の展開を考えての清宮への怒りのマイクでしたが、実際にはそんなに有明でのマイクに対しては怒ってないと思います。次の戦いに向けたネタとして使っただけだと思うので・・
ただ、それにしても、ジェイクのマイクと拳王のマイクはうますぎると思います。ただ、それを清宮や潮崎に求めてはいけないと思っています。NOAHの初期でも、秋山と高山の発言とマイクは凄かったですが、それもこれも相手があっての事なので、潮崎や清宮は、小橋さんや鶴田さんの様に試合で爆発すれば良いと思います。口で争っていても仕方ないので、そういったことは、出来る人に任せれば良いと思います。
そして、ジェイクの憎いところは、6対6の対戦を要求しておいて、大岩ではなく征矢を指名したところだと思います。大岩は、いずれは新日に戻るので、その辺も含めての人選だと思いますが、ジェイクのNOAH愛を感じた瞬間でもありました。それと、見ている方に分かりやすくテーマを提示するあたりも心憎いです。
【第8試合:GHCヘビー級選手権試合】
まずは、潮崎のファイトスタイルは凄いと思いました。相手の技を逃げずに受けると言う、まさに全日四天王からのNOAHスタイルだと思いました。ただ、それだから怪我が多いと言うのもありますが・・
試合もこれぞNOAHと言う激しい試合だったと思います。そして、試合後の拳王のマイクが最高すぎて、ハッピーエンドで終わることができました。試合前は、本当に複雑な気持ちでしたが、あんなマイクをされたらみんなが良い気持ちで帰ることが出来るし、配信を見終えることができます。
昨日、見て分かったことは、現時点のNOAHのエースは拳王だと実感しました。まさに令和のプロレスファンが求めるエース像なのだと思います。ただ、古いファンからすると、拳王やジェイクの様な頭の回転の早いレスラーは二番手で、エース的な存在の選手の尻を叩くのがベストだと思ってしまうのです・・ そうなると、昨日の一戦で残念ではありますが、潮崎は現時点でタイトル戦線からは一歩後退だと思うので、清宮の覚醒に期待するしかないと思います。かつて、対小橋建太で、高山と秋山が共闘した様に、対清宮でジェイクと拳王が共闘するのもありだと思います。しかし、そのためには、清宮の覚醒が不可欠で、二人に脅威を与えないと実現しないことです。そのためには、『TEAM NOAH』の力も必要となると思うので、今後のNOAHには期待しかないです。昨日の後楽園ホール大会は、そう思わせてくれた大会でした。
今年のNOAHは、昨日の後楽園ホール大会から始まったという事にしましょう!!