今回は開業35周年を迎えた金沢シーサイドラインについて記述します。
横浜シーサイドラインは1983年に金沢シーサイド地区を結ぶ交通機関として設立された第三セクター鉄道事業者です。当初は「横浜新都市交通」とされ、路線愛称を「金沢シーサイドライン」としていましたが、2013年には社名を「横浜シーサイドライン」に変更して現在に至ります。路線データは次の通りです。
【路線データ】
【全体マップ】
金沢シーサイドラインの車庫は並木中央駅の東側(湾岸線幸浦出入口そば)にあり、全ての検査をここで行います。
なお、金沢八景駅は1989年の開業時は仮駅であり、現在の位置より200mほど東側にありました。これは金沢八景駅付近の用地買収が進まなかった事によるもので、本駅が完成したのは開業32年後の2021年です。そのため、路線自体は平成元年に開業したにも関わらず、正式な全線開業は何と令和に入るまでズレ込む事となりました。
車両
現有車両は次の通りで、全て5両編成となっております。
【5両編成】
2000形:18本
上記の通り現在の金沢シーサイドラインの車両は2000形だけですが、2014年までは1000形も走っていました。2000形のスペックは次の通りです。
【2000形】
- 百の位・十の位は編成番号で、1000形→2000形への移行の関係で第18~30編成が欠番となっている。
- 一の位は号車番号で、横浜市営地下鉄や京成グループなどに採用例がある。
- 直角カルダン駆動式は相模鉄道(横浜市以外では多摩モノレールも該当)などに採用例がある。
- 1本は2019年に新杉田駅で逆走事故を起こしたため、2年後に同一車番で代替新造されている。
ダイヤ
基本的には新杉田~金沢八景の通し運転となっておりますが、時間帯によって一部が並木中央発着となります。また、GWや年末年始などの繁忙期には臨時増発を実施する事があります。
【日中時間帯】
- 10分間隔(6本/時)で運転され、現状では全て新杉田~金沢八景の折り返し運転となります。
【朝ラッシュ時】
両方向共に最大14本/時で、上りを中心に並木中央発着が設定されます。
【夕方~夜】
平均6~14本/時程度で、休日は日中とほとんど変わりません。また、並木中央発着は休日は深夜のみですが、平日は下りを中心に多く設定されます。
運賃・所要時間
新杉田~金沢八景の所要時間は25分(運賃320円)です。ちなみに京急線で行くと杉田~金沢八景が10分程度(運賃230円)となります。所要時間と運賃は次の通りです。
【新杉田からの所要時間】
【運賃】
- 開業からしばらくの間は全線で220円の均一運賃となっていた。
今日はこれで終わります。なお、一時は「上瀬谷ライン」を横浜シーサイドラインが建設する話だったが、現在は自動運転バスの専用道路を作る計画へ変更された模様……って、これは「上瀬谷ライン」が将来的に高速横浜環状西線に活用されるフラグかな!!??
【参考記事】