(N153)今後首都圏に出る予定の新型車両(2024年版) | BLUEのブログ

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スケールのでかいオレの投稿

今日の内容は今後首都圏に出る予定の新型車両についてピックアップします。

 

以下、首都圏のJR・私鉄で出る予定の新型車両を一覧とします。今のところ一部のスペックが不明なのでそこは空欄としており、写真も実際に撮影した車両以外は全て各社のプレスリリースからの抜粋となっています。

 

※2024年7月15日更新

 

  今年中に運転を開始するもの

 

【新幹線E8系】

 

 

次回のダイヤ改正で山形新幹線に導入される予定の新型車両。E6系ベースとされているが別番台ではなく新形式となり、最高速度は320→300km/hに下げられている。全ての座席にコンセントが設置され、先頭車は定員確保のため「鼻先」が4m程度短くなっている。デザインは従来の緑ベースのクールなイメージから変化し、外観はE7系を明るくしたような感じとなり、室内は山形の風土を表現した独特なものとなった。

 

現行のE3系は登場から25年以上となり秋田新幹線からも撤退しているため、運行終了時は「さよなら運転」の実施が予想される。当初は17編成を導入とされていたが、コロナの影響もあって最終的に15編成で決定し、2026年までに順次導入される。

 

【形式不明】

(埼玉高速鉄道)

 

埼玉高速鉄道の中期経営計画によると、岩槻延伸を見据えて8両編成化に伴う新造車両を導入する予定があるという。埼玉高速鉄道の社長曰く「近畿車両に発注した」としており、東京メトロが調達して一旦入籍させた上で譲渡する形を取る。車両限界の関係で17000系とは別仕様とするようで、かなりの独自要素が導入される事となりそうだ。

 

ちなみに、直通先の南北線では9000系6次車(中間増備車)が登場しているが、今のところ東京メトロでは09系ないし19000系の製造予定はないまた、都営6500形(近畿車両製)の存在も無視する事が出来ない。

 

 

  来年以降に運転を開始するもの

 

【東武80000系】

(画像:東武鉄道株式会社)

 

※スペックの一部は東武60000系のものを流用した。

 

2025年春に導入する予定の東武アーバンパークライン用新型車両。ただし、現行の6両⇒5両への減車となり、60000系とは別形式になる。省エネ・CO2削減により環境負荷を低減させるとともに、快適性・サービス向上を目指すという。これに対応するために新機軸を次々と導入し、走行機器は東武どころか民鉄でも初のSynPM」という永久磁石不要の同期モータを採用する事で保守を簡略化する。しかし、東武はいつから野田線に力を入れるようになったんだ!?

 

全部で25本が製造されるようで、そのうち7本は完全新製車で、18本は4両で製造した上で中間車1両を60000系から改造して組み込む模様。

 

【東京臨海高速鉄道71-000形】

(画像:東京臨海高速鉄道株式会社)

 

 

2027年までに8編成導入するとしており、2019年から設計に着手しているという。……といっても、JR東日本の路線と直通するためE235系のそっくりさんが出る事は目に見えている。ただし、直通先の埼京線にはE235系の投入予定がなく、乗り入れ車両の相鉄12000系もE233系ベースである。このため、細かな部分でオリジナルの要素が組み込まれそうだ。むしろ70-000形が全車川重発注だったので、今回も事業を承継した川車発注となると思われ、小田急5000形に似た感じになるか(イメージ図だと3ドアの315系や321系っぽくも見える)。なお、大崎以南の相鉄・JR連絡線への乗り入れはない。

 

なお、現行の70-000形は209系ベースであり、2018年に機器更新が完了した。ただし、209系では南武線の2200番台が更新から5年程度で廃車にしている例もあり、70-000形の置き換えに関しては特に問題はないと思われる(伊豆急譲渡説あり)。

 

【京成3200形】

(画像:京成電鉄株式会社)

 

 

京成のプレスによると、「2両単位で編成車両数を変更できる新形式車両」として導入するという。3100形の0番台としておらず、3100形とは主に運転台や機器配置などの変更が見受けられる。VVVF装置は最新の半導体を用いたSiC素子を採用し、3500形よりも69%もの消費電力を削減できるらしい。また、車内照明がLED化されるのもポイント。貫通扉を中央に設置するとの事で、従来形式と同じく都営浅草線京急線への直通を考慮していると思われる。

 

側面だけで見れば京王5000系に近い印象だが、Sustinaではなく従来の日車式ブロック工法で製造された。3600形以前の車両置き換えを基本線として、金町線芝山鉄道線への短編成の運用がある路線に対応するのだろうか。あわよくば京急の「Le Ciel」のようなL/Cカー(もちろん京急まで直通)が出たらそれこそ面白いのだが。

 

【京王2000系】

(画像:京王電鉄株式会社)

 

 

2026年に「日本一安全でサービスの良い鉄道」の実現に向けて導入される車両。5000系が京王ライナー用であるため、純粋な通勤車としては9000系以来25年ぶりの新形式となる。京王は2012年にVVVF化100%を達成しているが、より環境性能を高めるべく最古の7000系からさらに20%の省エネとなるフルSiC素子を用いたVVVF制御を導入する。また、5号車には西武40000系の「パートナーゾーン」に準ずる大型フリースペースが設けられる。10両固定編成で製造はJ-TRECが担当する事からE235系に近いスペックになると思われる。

 

京王で2000系を名乗る形式はこれで3代目。ちなみに、最古の7000系はリニューアルからもかなりの年数が経過しており、当形式導入により特にコルゲート車の置き換えを進めると思われる。なお、先頭デザインはAIも用いて分析したそうだが、プレスを見る限りではかなり個性的な感じで古代魚の「サカバンバスピス」に似ているとの噂が…。

 

【形式不明】

(西武鉄道)

 

2024年の事業計画では新宿線における有料着席サービスの刷新を実施すべく、現在の10000系(NRA)を新たな車両に置き換えると記載されている。詳細は決まり次第お知らせするとの事。池袋線では「Laview」、拝島線では「拝島ライナー」が充当しており、どちらの仕様になるかあるいは全く新しい系統が出るのかは不明。

 

なお、今回の新車は2026年度中の運行を予定している。ちなみに、NRAはVVVF車の1本を除いて全て「レッドアロー」からの機器流用車であり、置き換えは時間の問題だったと言える。

 

(東武鉄道)

 

2024年の事業計画では9000系の代替更新を計画し、設計業務に入ると記載されている。ただし、デビュー時期はまだ明言されておらず、詳細は全く不明である。形式は90000系となると思われるが、「スペーシアX」みたくN9000系になるかもしれない。

 

9000系は有楽町線直通における最後のチョッパ車であり、置き換えが完了すれば東京メトロのVVVF化率100%を達成する。また、将来的な相鉄線直通の可能性もゼロではなく、今後の情報を待ちたいところ。
 

  真偽不明だが製造が決まっているもの

 

【東急電鉄】

 

2031年のCBTC導入を見据え、大井町線各駅停車用として導入される予定。ただし、現時点では2020系シリーズとは明言されていない。そのため、相鉄20000系・21000系のような別形式扱いになる可能性も否めず、この場合はE131系の仕様を取り入れる事も考えられる。

 

捻出される9000系は2025年以降「サステナ車両」として西武鉄道に譲渡される予定となっている。

 

【東武鉄道】

 

2027年から大師線で添乗員付きの自動運転(GoA3レベル)を実施するため、これに対応した新型のワンマン車両を製造するという。検証自体は昨年から実施されており、すでに新車の設計が開始されているとの事。

 

将来的には伊勢崎線及び東上線のワンマン区間にも導入するかもしれない。

 


 

このように現在発表されているだけでもこれだけあり、これ以外にもさらなるプレスリリースが出る可能性が高いので、今後追記する事が予想されます。

 

今日はこれで終わります。しかし、京急はいつまで新1000形を作り続けるんだ……東京メトロも未だに営団9000系を新製するみたいだけど。

 

つづく