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今回は東京モノレールに関する内容を投稿してみます。
東京モノレールは1964年の東京五輪に合わせ、羽田空港から都心へのアクセスを改善するために作られました。かつては日立グループに入っておりましたが、2002年からはJR東日本の子会社となり「東京モノレール羽田空港線」として営業しております。路線データは次の通りです。
【全体マップ】
東京モノレールの車庫は昭和島駅の西側にあり、全ての検査をここで行います。なお、東京モノレールは日本で唯一アルヴェーグ式の跨座式を採用しているので他のモノレールとは互換性がありません。
今後は親会社のJR東日本が自ら羽田空港アクセス線(東海道貨物線の活用)を建設する方向となっております。ただ、JR東日本としては仮に新路線が開業して競合になったとしても東京モノレールを存続させる考えを示しています。
各区間の開通年は以下の通りです。
- 羽田駅は現在の天空橋駅の近くにあった駅で、旧ターミナルの地下に設置されていた。なお、整備場~羽田は1993年に廃線となり、現在は地下線路も埋められて空き地となっている。
- 東京モノレールは東京五輪開幕に間に合わすべく突貫工事で作られたため、京浜運河の上を通っている箇所が多い。
- モノレール浜松町駅以外の駅は廃止となった羽田駅を除いて全て後から作られた駅で、開業当初はノンストップで羽田空港まで向かっていた。
- モノレール浜松町駅は駅構内が単線のため拡張が計画されている。
なお、未開通区間については羽田空港アクセス線の関係からか現時点での事業化は難しいとの考えを示しています。ただ、検討自体は進めるそうで、新橋までの延伸なら数年程度で完成できるとの事です。
車両
現有車両は次の通りで、全て6両編成となっております。
【6両編成】
1000形:8本
2000形:4本
10000形:8本
- 本数は2023/10/1(日)現在。
- 東京モノレールは過去の車両も含めて全て日立製となっている。これはかつて日立グループだった経緯に由来し、現在でも日立製作所が12%の株式を持っている事も背景にある。
- 1000形は徐々に10000形への置き換えが進んでいる。
- 制御装置は1000形が抵抗制御で、2000形以降がVVVF制御。
ダイヤ
基本的に浜松町~羽田空港の往復運転で、途中駅から発車する運用はありません。
【日中時間帯】
- 両方向共に12本/時で、空港快速と普通が半分ずつ(6本/時)。
- 普通は昭和島で空港快速の通過待ちを行う。
【朝ラッシュ時】
上り方面:最大15本/時
- 9時半までに浜松町駅へ到着する運用は、始発の区間快速を除いて普通のみとなる。
下り方面:最大15本/時
- 浜松町駅を7・8時台に出発する運用は全て普通となる。
- 9時台に1本だけ区間快速の設定がある。
【夕方~夜】
平均8~13本/時程度で、下りの一部が昭和島止まりとなります。
種別・所要時間
前述の通りかつてはノンストップで都心と羽田空港を結んでおりましたが、徐々に駅が増えていった事から2001年より快速運転を開始しております。現行の停車駅は以下の通りです。
モノレール浜松町~羽田空港第2ターミナルの所要時間は空港快速で18分、普通で24分(運賃500円)です。ちなみに、都営浅草線⇒京急線で行くと大門~羽田空港第1・第2ターミナルが最速22分(運賃550円)となっています。所要時間と運賃は次の通りです。
※2023年10月1日更新
【京急との比較】
【運賃】
今日はこれで終わります。ちなみに、かつては横浜や晴海ふ頭までの延伸計画があったそうだが、もし実現していたら神奈川県民は助かってた一方で「東京BRT」は構想すら出なかったかもね…。
つづく