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今日は京王井の頭線についての「駅」レビューを記述してみます。
井の頭線自体の内容は以下のリンクを参照して下さい。
では、スタートします。なお、順番は駅番号順に並べております。ちなみに、各駅よりバスで行ける駅に関しては当路線及び乗り換え路線で行ける駅を省略しています。
【全体マップ】
※急行停車駅は急行で示す。
急行【IN-01】渋谷駅
渋谷区総合庁舎下車駅。もはやこの駅の説明を必要とする日本人はいないと思われる問答無用の「若者の街」。東急が建設した「渋谷ヒカリエ」にはDeNAやLINEなどの本社が入っておりもはや日本の中枢。また、若者ファッションの発信源となっている「109」も外す事ができない。そして、渋谷の象徴と言えばやはりハチ公前広場とスクランブル交差点で、観光客はほぼ確実にここで写真撮影を行う。ただ、地形の関係からか出入口の数が異常に多く、初めて来た人はおろかヘビーユーザーでも目的の場所に行く途中で迷う事がある。さらに現在は再開発中なのでカオスな状態となっており、少なくとも2027年までは難易度の高いダンジョンが続く事となる。
井の頭線のホームは渋谷マークシティの中にあり、頭端式となっている。
【バスで行ける駅】
【駅周辺施設】
- 渋谷マークシティ
- ハチ公前広場
- 忠犬ハチ公像
- 渋谷スクランブル(渋谷駅前)交差点
- 渋谷ヒカリエ
- 109
- モヤイ像
- 渋谷スクランブルスクエア
- SHIBUYA SKY
- 渋谷ストリーム
- 渋谷サクラステージ
- 渋谷センター街
- MIYASHITA PARK
- 青山学院大学
- NHK放送センター ほか
【IN-02】神泉駅
渋谷の外れにある駅で、道玄坂からわずか200mでこんなに変わるのかと思うはず。周辺は閑静な住宅街で、高級住宅街とされる松濤も近い。ただ、少し歩くと風俗街があり、さらにクラブやライブハウスなども点在していたりとまさに「裏渋谷」の様相を呈している。なお、一部の施設は渋谷駅よりも近いため、朝はここで降りて夜は渋谷から乗るという人も多いらしい。
当駅は「渋谷の繁華街の隣とは思えない静かでトンネルの合間の小駅」として、2000年に関東の駅百選へ定められている。
【駅周辺施設】
- 道玄坂
- 松濤美術館
- 渋谷区立鍋島松濤公園
- 東急本社
- Bunkamura
- E・スペースタワー
- 渋谷ソラスタ
- 住友不動産渋谷ガーデンタワー
- ベルサール渋谷ガーデン
- Daiwa渋谷スクエア ほか
【IN-03】駒場東大前駅
駒場駅と東大前駅(南北線とは異なる)が合体して出来たのがこの駅で、井の頭線では唯一戦後に開業した駅となっている。当駅付近は東大以外にも国公立・私立問わず中高を中心に多くの学校が集まっており、大学入試センターもここが最寄り駅となる。学校以外は住宅街であるが、比較的大きな公園が2つあり、駒場公園には国指定重要文化財である旧前田侯爵邸がある。
【駅周辺施設】
- 東京大学駒場キャンパス
- 大学入試センター
- 駒場野公園
- 目黒区立駒場体育館
- 日本近代文学館
- 日本民藝館
- 目黒区立駒場公園
- 旧前田家本邸洋館
- 東海大学代々木キャンパス ほか
【IN-04】池ノ上駅
ここは「池ノ上」駅であり、決して「池上」駅と間違えてはいけない。もちろん分かると思うが、池上本門寺は駅チカにはない。そして、当駅は西側にしか出入口がなく、降りても駅前に小さな商店街があるだけの何もない場所である。
【駅周辺施設】
- 北沢八幡神社
- 三宿の森緑地
- 三宿神社
- 北沢川緑道
- 駐日アンゴラ共和国大使館 ほか
急行【IN-05】下北沢駅
東急の自由が丘駅に並ぶオシャレな街として知られている。古着屋や劇場・ライブハウスが点在し「サブカルチャーの街」としても紹介される事が多いが、駅周辺を見ると大きな商業施設がなく割とごちゃごちゃしているので初めて行く人は迷うかもしれない。なお、三軒茶屋駅までの2kmの道のりは2つの駅名を取って「茶沢通り」と呼ばれ親しまれている。
最近になって小田急と京王の間に中間改札が設けられた模様。かつては同じ小田急系列だったのだが…。
【バスで行ける駅】
【駅周辺施設】
- Recipe SHIMOKITA
- マルシェ下北沢
- 本多劇場
- 北沢タウンホール
- 下北線路街
- シモキタエキウエ
- BONUS TRACK
- ミカン下北 ほか
【IN-06】新代田駅
環七通りの下にある駅。代田橋あるいは世田谷代田の両駅の存在を考えて「新」代田になったと思われる。……で、他に何かあったっけ?
【バスで行ける駅】
【駅周辺施設】
- 世田谷区代田区民センター
- 代田児童館
- 代田図書館
- まもりやまテラス ほか
【IN-07】東松原駅
駅自体は特徴がなく、周辺は完全な住宅街である。しかし、井の頭線は線路脇に咲くアジサイが有名で、特に当駅は「聖地」とされており開花時期になるとライトアップまで行われる。
【駅周辺施設】
- 延重寺
- 世田谷区立羽根木公園 ほか
急行【IN-08】明大前駅
京王線と井の頭線が交わる駅。京王の中でも特に重要な駅のはずなのだが、駅自体はかなり規模が小さく、さらに甲州街道が近くにある事でスペースがないためロータリーも設置できない状況にある。そのため、明治大学の学生のための商店がいくつかあるものの、街自体は他の各駅停車しか止まらない駅と大差はない。ただ、何だかんだで乗り換え駅なので人の流れは多い。
開業時は「第二山手線構想」があり当駅と接続する予定だったため、やろうと思えば2面4線にできるぐらいのスペースが設けられている(実際にはエレベーター設置やホーム拡張などに使ったので待避線設置は不可能)。
【駅周辺施設】
- フレンテ明大前
- 築地本願寺和田堀廟所
- 明治大学和泉キャンパス ほか
急行【IN-09】永福町駅
井の頭線では唯一の待避線設置駅。「永福寺」から取ったその名前だけならものすごく縁起の良さそうな印象を受ける。ただし、周辺は東京らしい平坦な住宅街である。それでも駅東側には大宮八幡宮の参道口まで至る商店街があり、街は庶民的ながらもそれなりに栄えている。
【バスで行ける駅】
【駅周辺施設】
- 京王リトナード永福町
- 永福寺
- 龍光寺
- 永福和泉地域区民センター
- 東京都立和田堀公園
- 杉並区立郷土博物館
- 下高井戸おおぞら公園 ほか
【IN-10】西永福駅
武蔵三大宮の1つである大宮八幡宮の最寄り駅。そのため各駅停車しか止まらない駅ではあるが、明らかに隣の永福町駅よりも栄えており、縁日や年末年始を中心に多数の参拝客で混雑する。また、高千穂大学が近いので学生の利用も多い。
当駅は漫画『I"s』の聖地とされているが、もし桂正和の「尻」に興奮してしまったら北口近くにある「理性寺」に行ってみよう(笑)。
【駅周辺施設】
- 大宮八幡宮
- 高千穂大学
- 理性寺
- 東京都立和田堀公園 ほか
【IN-11】浜田山駅
駅名だけ見ると山でもあるのかと思ってしまうが、実際には特に何もない平坦な住宅街である。一応、駅東側には旧鎌倉街道が通っている事を付け加えておく。
【バスで行ける駅】
【駅周辺施設】
- 柏の宮公園
- 松本清張邸
- 杉並区立高井戸図書館
- 東京都立善福寺川緑地 ほか
【IN-12】高井戸駅
環八通りの上にある駅。1972年に高架化されており、そのためか急行通過駅の割にホームが心なしか広く感じられる。ただ、「高井戸」自体は井の頭線の駅よりも中央道の起点がある場所というイメージの方が強い。なお、南側に流れる神田川は桜並木であり、隠れた名所となっている。
【バスで行ける駅】
【駅周辺施設】
- 神田川
- 高井戸地域区民センター
- 高井戸天然温泉美しの湯
- 杉並清掃工場
- 芝田山部屋
- 浴風会本館
- 日本年金機構本部 ほか
【IN-13】富士見ヶ丘駅
当駅から西へ進むと富士見ヶ丘検車区が見えてくる。2010年には駅舎をリニューアルしたらしい。……まあ、これだけ書けば何とかなるだろう。
【駅周辺施設】
- 東京都立高井戸公園
- 京王電鉄富士見ヶ丘検車区
- 浴風会本館
- E20 中央自動車道【1】高井戸IC ほか
急行【IN-14】久我山駅
井の頭線における23区最後の駅。国学院久我山の存在もあり、地名だけなら広く知られている。だからって特徴のある街ではないが、一応急行停車駅だからか他の単独駅よりも栄えているように見える。
【バスで行ける駅】
【駅周辺施設】
- 久我山会館
- 久我山稲荷神社
- 東京都太田記念館
- 岩崎通信機本社 ほか
【IN-15】三鷹台駅
杉並区と三鷹市の境目にある駅で、駅舎は三鷹市側にある。立教女学院があるので学生の利用が多い。しかし、23区から抜けると視界が広く感じられるのは気のせいだろうか。
決して三鷹駅と間違えてはいけない。三鷹駅には2017年までバスで行く事が出来たが、現在は区間短縮となっている。
【バスで行ける駅】
【駅周辺施設】
- 玉川上水
- 牟礼の里公園 ほか
【IN-16】井の頭公園駅
三鷹市と武蔵野市の境目にある駅で、文字通り井の頭公園の出入口としての役割を果たす。井の頭公園は神田川の源流がある場所で知られ、知名度は全国区となっておりもはや語る事はないだろう。それにしてもこんな住宅密集地にこれだけの公園がある……という意味では流石東京と言わざるを得ない。
【駅周辺施設】
- 井の頭恩賜公園
- 井の頭池(神田川源流)
- キチジョウジギャラリー ほか
急行【IN-17】吉祥寺駅
井の頭線の終着駅。位置的には東京の「へそ」のような感じで、多摩地区の東ゲートとして機能する。都心のような高層ビルはないが、「回遊性の高い街づくり」をコンセプトに小さい商店が無数に立ち並び巨大な繫華街を構成している。場所的にもバスなどのアクセスが良いため集合場所として指定しやすく、曜日関係なく人流が半端ない状況になっている。また、繁華街を出ると高級住宅地となり、その利便性に加え平坦で道なりが広く住環境に優れているため、現在では「住みたい街ランキング」の常連となっている(1位になる事も多い)。
「吉祥寺」を舞台にした作品も多く、代表例としては「GTO」などが挙げられる。また、2001年にオープンした「三鷹の森ジブリ美術館」は南口から1km程度の都道沿いにある。
【バスで行ける駅】
【駅周辺施設】
- アトレ吉祥寺
- 井の頭恩賜公園
- 井の頭自然文化園
- 三鷹の森ジブリ美術館
- 吉祥寺レンガ館
- コビス吉祥寺
- 月窓寺
- 成蹊大学
- 武蔵野八幡宮
- 武蔵野公会堂 ほか
以上です。井の頭線は両ターミナル駅が共に頭端式ホームで、いずれもホームの先に改札口があるため、これ以上の延伸は出来ません。ただし、吉祥寺駅が現在の駅構造になる前は田無駅を経由して東久留米駅まで延長する構想がありました。
今日はこれで終わります。しかし、井の頭線は5両しかないからか種別・曜日問わずいつも混んでる印象があるな…。
つづく