(N031)東武東上線 | BLUEのブログ

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スケールのでかいオレの投稿

(Since 2020.5.30 from Ameba No.332)

 

今日は東武の中でも独立した運行系統を持つ東上線について記述します。

 

 

東上線は東京と上州を結ぶべく作られた路線です。そのうち寄居までは自前で建設したのですが、国鉄が八高線を作る事になり小川町以北でルートが重複する事になったため、その先の延伸を断念した経緯があります。路線データは次の通りです。

 

【路線データ】

 

【他社乗り入れ区間】

 

【全体マップ下矢印

 

東上線の車庫は森林公園駅の西側にありますが、検査時は秩父鉄道の線路を通って日光線の南栗橋まで回送されます。

 

他社路線の乗り入れは和光市以東は有楽町線に入り、新木場まで直通します。ただし、小竹向原から副都心線へ分かれてみなとみらい線の元町・中華街まで(一部は相鉄線の湘南台まで)行く運用もあります。

 


 

各区間の開通年は次の通りです。

 

  • 有楽町線とは1987年、副都心線とは2008年から直通運転を開始している。
  • 副都心線から先は2013年に東急東横線を経由してみなとみらい線まで、2023年に東急新横浜線を経由して相鉄線まで乗り入れるようになる。
  • 田面沢は開通当時の「仮」の終着駅であり、坂戸開通と同時に廃駅となっている。場所は川越市と霞ヶ関の間ぐらいで、呼び方は「たのもざわ」。
1992年までは秩父鉄道への直通もあり、池袋発着も多く存在しておりました。ただし、現在は保安装置の関係上、小川町を境に運転系統が完全に分断されています。
 
かつては西新井~上板橋を結ぶ「西板線」や都営三田線と直通する「高島平線」などの計画もありましたが、いずれも着工まで至らずに断念しました。
 
本線系統とは東急東横線の中目黒駅の南側で線路が繋がっていますが、現在は日比谷線東横線の直通運転を実施していません。今後は豊住線の建設により、住吉駅で半蔵門線と線路が繋がる予定となっています。
 
こんな感じで、本線と東上線は現在に至るまで独立した路線となっております。
 

  車両

 

現有車両は次の通り(乗り入れ車両を含む)。
 
【10両編成】
(東武)
9000型:8本、9050型:2本
10000型:3本、10030型:12本
30000系:15本
50000型:7本、50070型:7本、50090型:6本

(東京メトロ)

10000系:36本、17000系:6本

(東急)

4000系:15本

 
【8両編成】

(東京メトロ)

17000系:15本

(東急)

5000系:4本、5050系:21本

(横浜高速鉄道)

Y500系:6本

 

【4両編成】

(東武)

8000系:11本

  • 本数は2023/10/1(日)現在。
  • 運用記号は東武が「T」、東京メトロが「S」、東急と横浜高速鉄道が「K」となっている。
  • 東京メトロ10000系の10101~05F及び東急4000系は8両編成に短縮して運転する事ができる。
  • 東急4000系の4110Fは「Shibuya Hikarie号」という特別仕様車で、4112~15Fは4・5号車が「Qシート」と呼ばれるL/Cカーとなっている。
  • 9000系の9101Fは地下鉄乗り入れから撤退した。
  • 10000系・30000系は6+4両編成で構成した10両編成も含めている。
  • 原則として8両編成は複々線区間、4両編成はワンマン区間でしか見られない。

 

  ダイヤ

 

森林公園を境に運行系統が変わります。基本的に森林公園から東が都心直通区間、西がワンマン区間に分かれています。

◆都心直通区間

和光市以東は基本的に優等種別が成増を除いて通過(準急は上板橋にも停車)、普通が停車とシンプルなダイヤとなっております。

 

地下鉄からの直通が合流するのは和光市以西になってからです。和光市~志木は複々線区間で、この区間は東上線で唯一8両編成が走る箇所です。

 

川越市以西は森林公園以外に待避線がないので、快速急行急行を各駅に停車させる事で対応しています。

 

【日中時間帯】

  • 池袋~成増で16本/時
  • 副都心線直通は何と相鉄線の湘南台まで入線する。ただし、東急東横線内でしか通過運転を実施しない。

【朝ラッシュ時】

TJライナーを除くと急行が5本/時しかないため、和光市以西では実質ほとんどが各駅停車と速達性が低いです。

 

上り:最大27本/時(地下鉄直通が11本)

  • 森林公園始発のTJライナーが1本/時。
  • 普通は成増始発が4~6本/時設定され、志木始発まで含めると池袋行きの大半を占める。
  • 9時台までは川越市以北から始発となる準急がある。

下り:最大21本/時(地下鉄直通が4本)

  • なぜか川越特急が1本だけ設定された。
  • 森林公園行きの快速急行が2本あり、池袋始発と海老名始発が1本ずつある。
  • 普通は成増行きが4~6本/時程度で、志木や川越市行きも少なくない。

【夕方~夜】

夕方~夜は10~22本/時で、上りの2本/時が川越特急、下りの2本/時がTJライナーです。本数は駅や時間帯によってバラつきがあります。また、地下鉄には3~6本/時程度が直通します。

◆ワンマン区間

武蔵嵐山以西は単線になるので、4両編成のワンマン運転が中心です。小川町まではラッシュ時を中心に10両編成の入線がありますが、この区間はTJライナーを含む全種別が各駅に停車します。

 

本数は時間帯問わず2~5本/時ぐらいになるでしょうか。ちなみに、休日ダイヤに限り副都心線直通が設定されており、相鉄線からの海老名始発小川町行き(東上線快速急行)も存在します。

越生線

東上線の森林公園以西と同様にワンマン運転を実施します。

  • 日中は4本/時
  • それ以外の時間帯は3~5本/時

 

  種別

 

なお、東上線快速急行副都心線急行東横線みなとみらい線)内特急で運転する列車は【Fライナー】とされています東上線内の種別幕は快急)。基本的に森林公園⇔元町・中華街での運転となりますが、休日ダイヤに限り小川町始発が設定されています。

 

2008年からは50090型使用による有料のTJライナーが運転を開始しています。首都圏におけるL/Cカーの先駆けと言える存在であり、当時は京急のWing号(2100形使用)に続いて2例目でした。TJライナーの停車駅は次の通りで、【Fライナー】と比較しています。

 

【ライナー停車駅】

  • 上りは森林公園始発で川越市を通過する。
  • 下りは小川町行きで、東松山から各駅に停車する。
  • 【Fライナー】とは朝霞台・ふじみ野が千鳥停車になっている。

東上線におけるTJライナーの料金は次の通りです。

 

  • 上りは降車駅が池袋に限定される。
  • 下りはふじみ野以西で乗車券のみで乗れるようになる。

ついでに、東上線系統の路線図はこんな感じになるでしょうか。

 

ちなみに、渋谷から先へ直通する種別を挙げてみると、

 

(直通先の種別)

  • 東急東横線特急通勤特急急行各駅停車
  • 相鉄線特急通勤特急各駅停車

なお、2016年までは副都心線直通以外にも通勤急行があり、急行とは千鳥停車となっていました(朝霞台を通過する代わりに志木以北の各駅に停車)。

 

  所要時間


池袋~川越の所要時間は最速26分(運賃490円)です。なお、埼京線を使った場合は快速50分(運賃680円)、副都心線経由の場合は快急30分(運賃590円)となります。

 

※2023年10月1日更新

 

【各区間の所要時間】

 

(本線系統と連絡)

※厳密には直通先の中目黒駅で直接乗り換えが可能。

 

【もし間違えたらマズいだろうシリーズ】

※所要時間が短い順に並べてある。

 

こんな感じでしょうか。なお、池袋のターミナルは西口側にあり、西武西東武と揶揄されております。

 

今日はここまでです。なお、有楽町線副都心線は以下のリンクを参照して下さい。