(N196)駅レビュー(箱根登山区間) | BLUEのブログ

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小田急線にもどる

 

今日の「駅」レビューは(株)小田急箱根が管理する「箱根ゴールデンコース」と呼ばれる区間について投稿します。なお、箱根登山電車は単線ではありますが、全駅がすれ違い可能な構造となっております。

 

箱根登山電車自体の内容は以下のリンクを参照して下さい。

 

 

では、スタートします。なお、順番は駅番号順に並べております。ちなみに、各駅よりバスで行ける駅に関しては当路線及び乗り換え路線で行ける駅を省略しています。

 



【全体マップ下矢印

 

◆箱根登山電車

駅番号は小田急の新宿(OH-01)から始まっており、何と箱根海賊船の元箱根港(OH-67)まで続きます。

 

  【OH-51】箱根湯本駅

 

 

 

箱根町総合庁舎下車駅。箱根の登竜門として駅自体が一大ターミナルとなっており、駅周辺も国道1号を中心に長い商店街が続くほか、早川を渡った先も旅館や温泉施設が多く点在している。なお、国道1号自体も当駅が渋滞の先頭となる場合が多く、観光シーズンになるとバスがダイヤ通りに来る事が珍しい状況となっている。

 

軌間や架線電圧の関係上、小田急線直通と登山電車は必ず当駅での乗り換えが強いられる。そのため、当駅が箱根登山線の起点だと思っている人も少なくない。ただし、2006年までは登山電車も小田原駅まで乗り入れていた。

 

【駅周辺施設】

  • 箱根湯本温泉街
  • 旧東海道
  • 箱根町立郷土資料館
  • 湯本富士屋ホテル ほか

 

  【OH-52】塔ノ沢駅

 

 

 

塔ノ沢温泉郷があり、それなりに旅館が点在する。国道1号まで行くには階段をひたすら降りる必要がある。そのため、ホーム延伸工事では大型車が入れずに手彫りでトンネルを崩したらしい。なお、箱根湯本駅から線路の北を通り、当駅付近までの袋小路になっている車道がある。

 

当駅は中途半端な位置にあるせいか、箱根登山線で最も利用客が少ない駅となっている。

 

【駅周辺施設】

  • 塔之沢温泉郷
  • 阿弥陀寺
  • 深沢銭洗弁天社
  • 箱根湯寮
  • 函嶺洞門
  • フォレストアドベンチャー箱根 ほか

 

  【OH-53】大平台駅

 

 

 

箱根登山鉄道では唯一、スイッチバック構造になっている駅。実は当駅の前後でさらにもう1ヶ所ずつスイッチバックがあり、その結果終点では必ず進行方向が起点とは逆になるという現象が起きている。なお、国道1号でも当駅付近にヘアピンカーブがあり、いかに標高差がきついかが分かるだろう。

 

ちなみに隣の駅との標高差は塔ノ沢駅で184m、宮ノ下駅で99mある。駅間距離は2~3kmしかないはずなのだが…。

 

【駅周辺施設】

  • 大平台温泉郷
  • ヘアピンカーブ(国道1号) ほか

 

  【OH-54】宮ノ下駅

 

 

 

坂の上にある駅で、当駅より西側が宮ノ下温泉郷となる。富士屋ホテルが有名で、このレストランのカレーを目当てにこの宮ノ下へ行く人も少なくない。その富士屋ホテル付近で国道1号・138号へ分かれ、国道1号は元箱根方面、国道138号は御殿場方面へ進んで行く。

 

「新世紀エヴァンゲリオン」の聖地・第3新東京市こと仙石原には当駅で下車してバスに乗る事を推奨する。

 

【駅周辺施設】

  • 宮ノ下温泉郷
    • 箱根吟遊
    • 富士屋ホテル
  • 箱根神社分社
  • 堂ヶ島渓谷
  • 第3新東京市 ほか

 

  【OH-55】小涌谷駅

 

 

 

ユネッサンのある「箱根小涌園」で知られる。ただし、本来の「小涌園」はユネッサンの東側にあり、2023年にリニューアルされた。なお、当駅より国道1号から離れていく。小涌園以外では岡田美術館が有名で、この一等地に相応しい貴重な美術品が数多く展示されている。「こわくだに」と呼ぶ人もいるが、「こわきだに」が正しい読み。

 

当駅の東側には国道1号の踏切があるが、これは箱根駅伝では唯一の踏切とされている。

 

【駅周辺施設】

  • 小涌谷温泉
  • 箱根小涌園
    • ホテル小涌園
    • ユネッサン
  • 岡田美術館
  • 千条の滝
  • 小涌谷踏切(箱根駅伝唯一の踏切) ほか

 

  【OH-56】彫刻の森駅

 

 

 

かつては「二ノ平駅」を名乗っていたが、駅南側に彫刻の森美術館が開館したため現在の駅名に改称された。ただ、彫刻の森美術館以外はなぜか茶色い看板になっているローソンとわずかな飲食店があるぐらいである。

 

駅付近は箱根登山鉄道では小田原駅付近と並ぶ最も標高差が少ない区間となっている。

 

【駅周辺施設】

  • 彫刻の森美術館
  • 二ノ平温泉郷
  • 箱根町社会教育センター ほか

 

  【OH-57】強羅駅

 

 

 

鉄道線鋼索線の分岐点。強羅温泉郷の最も下の位置にあり、旅館や商店が多く点在している。なお、駅東側にはバスの折り返しに使うターンテーブルがあり、そこから東へ坂を下りると国道138号沿いの宮城野温泉郷が見えてくる。

 

【駅周辺施設】

  • 強羅温泉(下)
  • 宮城野温泉郷
  • 学校法人函嶺白百合学園 ほか

 

◆箱根登山ケーブルカー

ここから先はICカードによる乗車はできません。

 

  【OH-58】公園下駅

 

 

 

ここでいう「公園」とは強羅公園の事。ケーブルカーで街が南北に分断されている。強羅駅と街が連続しており、そのせいか当駅がケーブルカーで最も利用客が少ない。

 

【駅周辺施設】

  • 箱根強羅公園
  • 箱根写真美術館 ほか

 

  【OH-59】公園上駅

 

 

 

文字通り強羅公園の上にある駅。夏の大文字焼開催時は当駅付近が最も見晴らしが良く混雑する。また、仙石原には当駅で下車してバスで行く事が可能。

 

【駅周辺施設】

  • 箱根強羅公園
  • 箱根美術館 ほか

 

  【OH-60】中強羅駅

 

 

 

強羅温泉郷の中間地点で、旅館やホテル・保養所のオンパレードとなっている。県道733号まで抜けられる最終地点。

 

【駅周辺施設】

  • ゆとりろ庵
  • 箱根強羅 深山 ほか

 

  【OH-61】上強羅駅

 

 

 

駅前は保養所以外は何もないと考えてもよい。ただし、南口から出れば県道734号へ抜け、途中に温泉宿が点在した後に小涌園へ至る。

 

【駅周辺施設】

  • 大成建設洗心寮
  • ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ ほか

 

  【OH-62】早雲山駅

 

 

 

強羅温泉郷の最も上の位置にあり、バスで小涌谷駅方面へ短絡する事もできる。ただ、当駅周辺は建物が少なく、基本的にはケーブルカーとロープウェイとの乗り換え駅と考えた方がよさそうだ。

 

ケーブルカーの駅を上がるとロープウェイの駅となる。ロープウェイが火山活動などで運転休止になった際に、大涌谷駅までの代行バスが出る場合がある。

 

【駅周辺施設】

  • 早雲山
  • 強羅温泉(上)
  • 大雄山最乗寺箱根別院 ほか

 

◆箱根ロープウェイ

早雲山~桃源台はロープが1本で繋がっておらず、相互へ行き来するには大涌谷で乗り換えが必要となる。

 

  【OH-63】大涌谷駅

 

image

 

 

小田急グループで最も標高が高く、かつ唯一の1000m超となっている駅。黒玉子が有名だが、知名度の割に駅前はほとんど建物がない。しかし、箱根山の火山崩壊によって生まれたこの独特の地形だけでも十分観光地として成立している。さらに最近でも噴火警戒レベル3になるだけの火山ガスが常時放出され、実際にその煙を見学できるというサービスはある意味箱根No.1といえる。また、西側にある富士山の眺望も見逃す事ができない。

 

【駅周辺施設】

  • 箱根山
  • 大涌谷くろたまご館 ほか

 

  【OH-64】姥子駅

 

 

 

姥子温泉郷がある駅。ただし、駅前には何もなく建物1つを見つけるにもしばらく歩かなくてはならない。なお、ロープウェイは当駅でカーブしているが乗り換えなしで相互方向へ行く事が可能。

 

【駅周辺施設】

  • 姥子温泉
  • 金太郎岩展望台 ほか

 

  【OH-65】桃源台駅

 

 

 

第3新東京市の玄関口芦ノ湖の湖尻付近にある駅で、箱根海賊船の桃源台港とは施設が一体化している(駅番号も同じ)。駅周辺はゴルフ場が多く、芦ノ湖キャンプ村も近い。ただし、建物は西武系が開発した南側の湖尻港の方が多い傾向がある。

 

バスターミナルが併設されており、仙石原経由の路線バスはおろか、新宿駅・東京駅や羽田空港までの高速バスも当駅始発になっている場合がある。

 

【バスで行ける駅】

 

【駅周辺施設】

  • 芦ノ湖
    • 箱根海賊船桃源台港
    • 芦ノ湖遊覧船湖尻港
  • 湖尻峠
  • 箱根ビジターセンター(箱根VC)
  • 星槎レイクアリーナ(箱根町総合体育館)
  • 小田急箱根レイクホテル
  • 箱根湖畔ゴルフコース
  • 第3新東京市 ほか

 

◆箱根海賊船

桃源台港→箱根町港→元箱根港→桃源台港の順番に就航する。

 

  【OH-66】箱根町港

 

 

当港の駐車場が箱根駅伝の折り返し地点で、この縁もあって箱根駅伝ミュージアムが作られている。箱根の果てといってもよい場所で、箱根峠のすぐ下にあるので静岡側の玄関口としても機能している。国道1号をしばらく北へ歩いていくと箱根の関所跡が見え、近くには資料館も開設されている。

 

【バスで行ける駅】

 

【駅周辺施設】

  • 箱根駅伝折り返し地点
  • 箱根駅伝ミュージアム
  • 富士屋ホテルレイクビューアネックス
  • 箱根関所
    • 箱根関所資料館
    • 芦ノ湖遊覧船箱根関所跡港
  • 箱根町立森のふれあい館
  • 箱根峠
    • 道の駅箱根峠
    • 箱根くらかけゴルフ場
  • 大観山
    • 大観山展望台
    • アネスト岩田スカイラウンジ
  • 箱根やすらぎの森 ほか

 

  【OH-67】元箱根港

 

 

新宿から続いた小田急グループの「終着駅」。その距離は何と110km。当駅の北側が元箱根の集落で、箱根神社や山のホテルも近くにある。国道1号と旧東海道が合流する地点で、元々の箱根の宿場町として古くから栄えており、箱根湯本駅付近には及ばないものの商店の数が多い傾向にある。

 

当港を出たところにバスターミナルがあり、ほとんどのバス路線がここかその先の箱根町を発着とする。小田原方面へ戻る際はバスの方が所要時間が短いが、観光シーズンになると混雑で積み残しが発生する場合もある。

 

【駅周辺施設】

  • 箱根神社
  • 箱根芦ノ湖成川美術館
  • 箱根旧街道杉並木
  • 恩賜箱根公園
  • 小田急山のホテル
  • 箱根園
    • 箱根園ゴルフ場
    • 箱根駒ヶ岳ロープウェー
  • 国道1号最高地点(標高874m) ほか

 


 

以上です。新宿から全部で67駅。この全区間を仮に各駅停車だけで行くと最低でも4時間半、特急で最も速い【スーパーはこね】で行ったとしても3時間以上は確実です。車で飛ばせば1時間半で到達する場合がありますが、観光シーズンになるとそう計算通りには行きません。

 

しかし、オレの中では箱根登山電車ってあまりに遅い上に激込みだからどーしても敬遠してしまう……下る方は箱根湯本駅の大渋滞があるので、逆にバスの方が時間が掛かる場合もあるけど。

 

つづく