さて、今日から再び神奈川県道のレビューを投稿する事とします。これまでは主要地方道に関する内容を書きましたが、ここからは一般県道に関する内容となります。
神奈川県道は国道番号との重複を避けており、県道409号を除き全て欠番となっています。さらに神奈川県内でブロックを分け、一番最初の桁が地域別に振り分けられているのも特徴です(そのため、神奈川県自体は狭いくせに最大で740という県道番号がある)。簡単にまとめると、
0番台(1ケタ県道):多摩川を越えて東京23区へ入る主要地方道
10番台・100番台:川崎市と横浜市北部を通る県道
20番台・200番台:横浜市南部と三浦半島を通る県道
30番台・300番台:湘南地域のうち相模川以東を通る県道
40番台・400番台:主に県央地域を通る県道
50番台・500番台:主に相模原市内を通る県道
60番台・600番台:湘南地域のうち相模川以西を通る県道
70番台・700番台:主に県西地域を通る県道
80番台:横浜市中心部を通る主要地方道
…といった感じになります。また、川崎市道でも主要地方道に指定されている路線があります。
それではスタートします。今回は100番台。全体マップは下記のリンクを参照して下さい。
【全体マップ】
【県道101号:扇町川崎停車場線】
起点:川崎市川崎区扇町
終点:川崎駅東口
全長:5km
愛称:新川通り(浜町交差点以北)
川崎区内で完結する県道で、産業道路を境に道路状況が大きく変わる。浜町より南側は主に鶴見線の末端にある工場を連絡する2車線の道路であるが、北側は「新川通り」と呼ばれる住宅街を通る6車線の大型道路へ進化する。川崎駅に近づけば近づくほど商店が増えてきて、それに伴い車の流れも悪くなる。
【県道102号:荏田綱島線】
起点:横浜市青葉区新石川交差点
終点:横浜市港北区北綱島交差点
全長:8km
主な沿線:グリーンライン(北山田~日吉)
横浜市内で完結する4車線の県道で、都市計画上の名称である「日吉元石川線」と呼ばれる事が多い。横浜市北部の大動脈と考えてもよく、港北ニュータウンを貫く上に第三京浜の都筑ICへ向かう車も多いため、どの時間帯でも交通量は多い。なお、北山田~日吉本町の間にはグリーンラインが下を通る。なお、起点より西側も4車線であり県道13号へ続いている。
【県道103号:欠番】
1994年に県道14号鶴見溝ノ口線が主要地方道に昇格し、欠番となった。しかし、現在でも鶴見区内の旧道(第二京浜交差点付近)にこの番号が示された標識が残っている。
【県道104号:鶴見停車場線】
起点:鶴見駅東口
終点:鶴見駅入口交差点
全長:200m
愛称:東口中央通り
わずか200mで完結する県道。鶴見駅と第一京浜を結ぶ4車線の道路であるが、この道路が県道である意味はあるのか!?一応、京急鶴見駅とも連絡しているけど、鶴見駅自体は東海道線・横須賀線は通過するし、相鉄・JR直通線開通後も停車する予定はないし、【JK-15】という駅番号はあっても15歳の女子高生が大勢いるわけじゃないし…。
【県道105号:欠番】
【県道106号:子母口綱島線】
起点:川崎市高津区子母口交差点
終点:横浜市港北区綱島交差点
全長:5km
起点付近は一方通行区間があるなど道幅が非常に狭く、「険道」と呼ばれてもおかしくない路線。高田交差点より南は少しマシになるが、交通量の多さに対応できていない。市境付近は大型バスが離合できず、東急バスはわざわざ中型車を製造してまで対応している。子母口~高田駅は「宮内新横浜線」の予定区間で今後4車線化される。
【県道107号:欠番】
【県道109号:青砥上星川線】
起点:横浜市緑区青砥交差点
終点:上星川駅
全長:8km
愛称:以下の通り
- 八王子街道(国道16号との重複区間)
- 山崎通り(梅の木交差点~寺下橋北側)
主な沿線:以下の通り
- 横浜線(中山~鴨居)
- 相鉄線(西谷~上星川)
横浜市内で完結する県道で、起点付近では4車線化が徐々に進んでいる。横浜市北部⇔中部をつなぐ抜け道として位置づけられており、鴨居駅以南の2車線区間でも交通量が多く、国道16号の梅の木交差点では渋滞が頻発する。また、起点以北を真っすぐ進むと、港北ニュータウンの6車線道路「区役所通り」へ名前を変える。
【県道110号:中山停車場線】
起点:中山駅南口
終点:横浜市緑区中山町
全長:200m
愛称:中山商店街
わずか200mで完結する県道で、標識も終点付近に小さな案内があるぐらいなのでおそらく中山駅を使う人でもあまり知られていないと思われる。道自体は平坦な2車線であり「険道」ではない。ただ、この道を県道にするなら、4車線の北口へ向かう道路の方を指定した方がよかったのでは!?
【県道111号:大田神奈川線】
起点:東京都大田区千鳥三丁目交差点
終点:横浜市神奈川区入江橋交差点
全長:12km
神奈川県区間:川崎市中原区ガス橋→終点(延長11km)
愛称:以下の通り
- ガス橋通り(起点~矢上交差点)
- 尻手黒川道路(県道14号との重複区間)
- 鶴見獅子ヶ谷通り(環2駒岡交差点~獅子ヶ谷交差点)
- 大口通り(大口通交差点~子安駅北口)
県内の主な沿線:横浜線(菊名~東神奈川)
ガス橋を渡って東京都へ入る「都県道」であるが、どちらかといえば3本の路線を1本にまとめました的な道路(主に2車線)。大口通りは旧道で一方通行区間があるが、本線は4車線でそれなりに走れる。
東京都内は並木道で、起点から先は池上通りへ続くが途中で行き止まりとなる。
【県道112~123号:欠番】
【県道124号:稲城読売ランド前停車場線】
起点:東京都稲城市読売ランド入口交差点
終点:読売ランド前駅
全長:4km
神奈川県区間:川崎市麻生区よみうりランド前交差点→終点(延長2km)
愛称:よみうりランド通り
ただ読売ランドへ行くためだけに存在する県道。このわずか4km程度の道を県道にしてしまうとは…。道自体は2車線で交通量はそれなりに多く、読売ランドが峠になっている。
東京都側は「ランド坂」と呼ばれ、カーブや勾配が非常にきつい。
【県道125~136号:欠番】
この間で国道と重複する番号は、129・132~135となる。
【県道137号:上麻生連光寺線】
起点:川崎市麻生区柿生交差点
終点:東京都多摩市連光寺坂上交差点
全長:8km
神奈川県区間:起点→川崎市麻生区黒川(延長5km)
愛称:以下の通り
- 尻手黒川道路(片平四丁目バス停~黒川交差点)
- 鶴川街道(県道19号との重複区間)
県内の主な沿線:小田急多摩線(五月台~はるひ野)
神奈川県側(特に横浜市方面)から多摩ニュータウンへ抜ける非常に重要な2車線道路。鶴川街道を境に東側は「尻手黒川道路」とされており、徐々に拡張工事が進んで走りやすくなっている。尻手黒川道路が全線開通すると起点の位置が変更される可能性がある。
西側の東京都方面は多摩ニュータウンをつなぐパイプラインであり、同時に川崎街道方面への抜け道としても使われる。
【県道138号:欠番】
国道138号との重複を避けるため欠番となっている。
【県道139号:真光寺長津田線】
起点:東京都町田市真光寺十字路交差点
終点:横浜市緑区下長津田交差点
全長:10km
神奈川県区間:川崎市麻生区岡上跨線橋→終点(延長8km)
愛称:こどもの国通り(こどもの国西側交差点~田奈小学校入口交差点)
県内の主な沿線:東急こどもの国線
「こどもの国通り」と呼ばれる2車線道路で、横浜から多摩地区への抜け道として重要度はそれなりに高い。ただ、川崎市内と恩田川の前後に要改良区間があり、こどもの国線沿いにはバイパスが別線として存在している(ただし旧道の方が平坦である)。
町田市では「鶴川街道」と呼ばれ、神奈川県内とは違いかなり整備されている。
【県道140号:川崎町田線】
起点:川崎市川崎区元木交差点
終点:東京都町田市三塚交差点
全長:27km
神奈川県区間:起点→横浜市青葉区恩田町(延長23km)
愛称:以下の通り
- 市電通り(起点~南幸町二丁目交差点)
- 西口通り(南幸町二丁目交差点~尻手交差点)
- 尻手黒川道路(尻手交差点~末吉橋交差点)
- 環状2号(県道14号との重複区間)
- 港北産業道路(太尾堤交差点~大竹交差点)
- 緑産業道路(大竹交差点~地蔵尊前交差点)
- こどもの国通り(田奈駅~中恩田橋交差点)
- 成瀬街道(中恩田橋交差点~終点)
県内の主な沿線:横浜線(中山~成瀬)
主要地方道ではないのに距離が長い神奈川県道で、西へ進むたびに愛称が変わっていく。その上曲がる箇所が多いが、バイパス化工事が進み徐々に一本の幹線道路になりつつある。鶴見川・恩田川沿いを走るため全線に渡って勾配があまりなく、見通しの良い4車線の区間が多いため走りやすい。
東京都内は「成瀬街道」と呼ばれる2車線道路で、交通量が多く信号で引っ掛かる場所が多い。
【県道141~146号:欠番】
東京都道141号辻原町田線(町田街道の南側区間)は起点が国道246号の都県境であるが、基本的に神奈川県道として扱われる事はない。
【県道147号:高速横浜羽田空港線】
起点:横浜市中区本牧jct
終点:東京都大田区羽田ランプ交差点
全長:22km
神奈川県区間:起点→川崎市川崎区高速大師橋(延長21km)
愛称:以下の通り(神奈川県内のみ)
- 狩場線(石川町jct以東)
- 横羽線(石川町jct以北)
ほとんどの区間で「横羽線」と呼ばれる首都高速道路。4車線は確保されているが道幅が狭いため大型車を対象に湾岸線への迂回を薦める看板が立っている。ほとんどが高架で作られているが、横浜市街は掘削やトンネルで通過していく。ただ、この路線は「横浜羽田空港線」なのに羽田空港まで到達していない。てか、むしろ県道6号(産業道路)のバイパス扱いにした方が良かったような…。
起点から北側はそのまま羽田線へ続いていき、上野線・都心環状線とともに首都高速1号線を形成している。
【県道148~200号:欠番】
とりあえず、今日はここまでとします。国道は507号までだが、神奈川県道にはそれより大きい番号がゴロゴロある。先はまだまだ長い道のりだ…。
※このブログは2014/6/17(火)にYahoo!ブログで投稿した内容を修正したものです。