(N040)都営三田線 | BLUEのブログ

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今回の投稿は東京6号線こと都営三田線に関する内容です。

 

 

三田線は目黒から東京都心部を南北に貫き、西高島平まで行く路線です。志村坂上より先は地上区間で終点の西高島平まで続きます。目黒~白金高輪は東京メトロの南北線と重複(公式にも南北線として扱われる)。路線データは次の通りです。

 

【路線データ】

 

【他社乗り入れ区間】

 

【全体マップ下矢印

 

三田線の車庫は地上の志村工場が高島平にあり、一部の列車がこの高島平発着となっております。

 

なお、目黒延伸と同時に直通先も含めた全駅にホームドアが設置されております。

 

他社路線の乗り入れは目黒以南は東急目黒線に入り、相鉄線の海老名(一部は湘南台)まで直通します。東急線内では急行運転を行いますが、三田線では各駅停車であるため、上り列車は目黒駅で種別が切り替わります。

 


 

各区間の開通年は次の通りです。

 

  • 東急目黒線とは2000年から直通運転を開始している。
  • 過去には臨時で東急東横線を経由してみなとみらい線の元町・中華街まで入線した実績がある。

また、品川~白金高輪が南北線延伸の答申路線として組み込まれましたので、もしこの区間が開通すると目黒~白金高輪は都営三田線の単独区間となり、管理が東京メトロから東京都交通局に移管されるでしょう。

 

  東京6号線計画について

 

この路線は全線開通まで紆余曲折がありました。

 

当初は西馬込~和光市で建設する予定で、和光市から先は東武東上線と直通するはずでした(さらに、五反田に分岐線を作って東急池上線大井町線田園都市線という直通もやりたかったらしい)。

 

それが東武東上線には有楽町線が直通する話となり、代わりに川越線の指扇まで延ばす話に変わりました。さらに、西馬込~三田が浅草線として開通したので起点が西馬込から目黒へ変更となり、これにより目黒~西高島平のルートが現行と同じになりました。

 

この際に目黒から先は港北ニュータウンを経由して神奈川県西部まで延長する話になりました。このうち、二俣川以南は相鉄が建設する事となり、湘南台までは相鉄いずみ野線として順次延伸しております。

 

ただし、1985年の7号答申にて横浜環状鉄道の計画が出たので、(日吉~)北山田~中山(~二俣川)は横浜4号線(グリーンライン)として横浜市が建設する事になりました。同時に神奈川東部方面線(新横浜線)の話も浮上しました。

 

このため、目黒~北山田の建設計画を中止して、目黒から東急目蒲線を分離した上で目黒線として直通運転をする話になりました。この際に東京7号線(南北線)と一部で線路を共用する事となりました。

 

そして、西高島平以北の指扇までの延伸用地も埼京線の建設により、首都高速5号線延伸に用途変更となりました。これにより現在のルートが確定したのです(当時は三田止まりであったため、路線名が三田線となった)。ちなみに、指扇~大宮は川越線ですが、1985年から埼京線と直通しています。

 

ちなみに、目黒線はほぼ新線建設に匹敵する大規模な工事となりましたが、2008年までに日吉まで開通しました。さらに、グリーンラインもやはり2008年に日吉~中山で開業しています。

 

新横浜線についても若干の計画変更がありましたが、2010年に着工して2度の開業延期を経て2023年に全線開通しました。

 

これによって日吉からグリーンラインで港北ニュータウンへ、そして新横浜を経由して相鉄線直通で神奈川県西部へ行ける事になり、当初の目的が「間接的に」達成される事になりました。

 

ちなみに、埼京線に関しても相鉄線直通の運用があり、羽沢横浜国大以南で三田線直通と同じ線路を走ります。このため、東京6号線指扇~湘南台でルートが2つグリーンラインを入れると3つ)になりましたが、計画自体はほぼ実現した事となります。

 

1971年当時の計画ルートは次の通りで、現在のルートと比較してみます。

 

【東京6号線】

(1971年の計画ルート)

  1. 指扇~西浦和~西高島平
  2. 西高島平~目黒
  3. 目黒~都立大学~武蔵新城~北山田
  4. 北山田~センター北~中山~二俣川
  5. 二俣川~湘南台
  6. 湘南台~SFC前~平塚

(実際に実現したルート)

  1. 指扇~武蔵浦和~赤羽~羽沢横浜国大埼京線)​​​​​​
  2. 西高島平~目黒(現行ルート)
  3. 目黒~大岡山~武蔵小杉~日吉(東急目黒線
  4. 日吉~新横浜~羽沢横浜国大~二俣川新横浜線​​​
  5. 二俣川~湘南台(相鉄いずみ野線
  6. 湘南台~SFC前~倉見(答申路線)

なお、西高島平以北の延伸計画は現在なく、当分の間は西高島平を終点として運転するものと思われます。個人的には和光市ぐらいまでは延ばして欲しいのですが…。

 

  車両

 

現有車両は次の通りです(乗り入れ車両含む)。随時更新予定。

 

【8両編成】

(都営)

6500形:13本

(東京メトロ)

9000系:1本

(東急)

3000系:13本、3020系:3本、5080系:10本

(相鉄)

21000系:8本

 

【6両編成】

(都営)

6300形:24本

(東京メトロ)

9000系:22本

(埼玉高速鉄道)

2000系:10本

  • 本数は2023/12/13(水)現在。
  • 東京メトロ及び埼玉高速鉄道の車両の乗り入れは目黒~白金高輪のみ。
  • 運用は都営が「T」、東京メトロが「S」、埼玉高速鉄道が「M」、東急が「K」、相鉄が「G」となっている。
  • 現在は6両編成だが、ホーム自体は乗り入れ先を含めて全駅で8両対応であり、2030年までに全車両を8両化する。
  • 東京メトロ9000系は中間増結車2両×13本を発注したとの事。

現時点で都営の車両は南北線に入れず、逆に東京メトロの車両は都営三田線に入れません。これは有楽町線副都心線の東武車・西武車の扱いに似ており、又貸しを防ぐ意味合いでこのような形を取っております。

 

  ダイヤ

 

白金高輪駅を境に形態が分かれます。三田線にはほぼ全ての列車が終点の西高島平まで運転しますが、時間帯によっては出入庫の関係で高島平発着もあります。

 

急行は基本的に地下鉄線内は各駅に停車し、南北線直通が新横浜発着、三田線直通が海老名発着となります。ただしラッシュ時は一部例外もあります。

 

各駅停車は6300形に限り種別表示を行いません。相鉄線どころか新横浜線まで行くのは数える程度で、大半が日吉か白金高輪で折り返します。

 

【日中時間帯】

  • 白金高輪を境に南が5分間隔(12本/時)で、北が6分間隔(10本/時)。
  • 目黒線直通のうち、南北線三田線が半数ずつに分かれる。
  • 急行(4本)は全て新横浜線へ入線し、各駅停車(8本)は日吉発着となる。

【朝ラッシュ時】

白金高輪以南:最大24本/時急行が8本)

  • 南北線直通が半数程度設定されている。

白金高輪以北:最大20本/時(白金高輪発着が7本)

  • 7~8時台に高島平発着の設定がある。

【夕方~夜】

両方向共に8~15本/時程度で、白金高輪以南では南北線系統の方が多い。また、白金高輪発着が3~7本/時ほど存在する。

 

  所要時間

 

目黒~西高島平の所要時間は52分(運賃380円)です。なお、目黒~白金高輪は特別運賃区間で、三田以北まで利用しても東京メトロの運賃は計算されません。主要駅で区切ると次の通りです。

 

三田線停車駅の図】

 

【各区間の所要時間】

※2023年10月1日現在。

 

【もし間違えたらマズいだろうシリーズ】

※所要時間が短い順に並べ替えてある。

 


 

今日はこれで終わります。なお、東急目黒線に関しては以下のリンクを参照して下さい。