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今日の投稿は東京地下鉄の正真正銘の1号線、都営浅草線に関する内容です。
浅草線は西馬込から泉岳寺・新橋・日本橋・浅草といった繁華街を経由して押上<スカイツリー前>まで行く路線です。全体的に羽田空港~成田空港を連絡する運用が多く、実質的な空港連絡線と言っても良いでしょう。路線データは次の通りです。
【路線データ】
【他社乗り入れ区間】
【全体マップ】
浅草線の車庫は起点の西馬込から南側へ行った第二京浜沿いの地上にあり、リニアモータになっている大江戸線の車両を含めて検査・修繕時にはここに集まってきます。ただし、一部は京急の神奈川新町や京成のうすいで停泊することもあります。
他社路線の乗り入れは泉岳寺以南は京急線に入り、三崎口・羽田空港まで直通します。押上以東は京成線に入り成田空港まで直通しますが、たまに芝山鉄道線の芝山千代田まで行く運用もあります。
成田空港方面は2つのルートがあり、1つは京成本線を通るルート、もう1つが北総線を経由して2010年に全線開通した成田スカイアクセスを通る短絡ルートです。
各区間の開通年は次の通りです。
- 京成線とは1960年、京急線とは1968年から直通運転を開始している。
- 京急の品川~泉岳寺は実質的な浅草線の支線と考えてもよい。
- 今後はスカイライナーの乗り入れを考慮して、東京駅を経由するバイパス線を作る計画がある。
かつては西馬込から川崎まで延伸する話もありましたが、現在は白紙になっております。なお、西馬込~泉岳寺(~三田)は一時期都営三田線として開業する話もありました。
車両
現有車両は次の通り(乗り入れ車両含む)。随時更新予定。
【8両編成】
(都営)
5500形:27本
(京急)
600形:8本
1000形:28本
1500形:5本
(京成)
3000形:13本、3050形:6本
3100形:7本
3400形:1本
3700形:10本
(北総)
7300形:5本
7500形:3本
(千葉ニュータウン鉄道)
9100形:3本
9200形:1本
9800形:1本
- 本数は2023/11/25(土)現在。
- 運用記号は都営が「T」、京急が「H」、京成が「K」、北総と千葉ニュータウン鉄道が「N」となっている。
それにしても、何という数の多さ!!その数14形式!ちなみに、京急2100形は泉岳寺でも見られるので、最大で15もの形式の電車が見られるという……ある意味で素晴らしく、そして面倒くさいのがこの浅草線の特徴であります。
ダイヤ
ダイヤは基本的に40分サイクルで、泉岳寺を境に形態が分かれます。都営浅草線は西馬込発着を除けば大半が京急⇔京成の直通運用となります。
京成押上線は実質的な延長線でダイヤが一体化しており、青砥または京成高砂発着も多く見られます。
京急線直通は品川経由で三崎口方面と羽田空港方面の2系統に分かれる感じで、エアポート快特(士快特)は必ず羽田空港発着となります。
京成線直通は成田空港発着が2種類あり、本線経由と成田スカイアクセス直通で分かれます。また、普通の一部は北総線の印旛日本医大発着となっております。
【日中時間帯】
- 泉岳寺から南が6本/時、北が12本/時。
- 普通3本が西馬込⇔泉岳寺の折り返し運用。
-
押上方面を前にして①~④の順番で電車がやって来る(泉岳寺方面は逆の順番となる)。
-
①と④は押上で接続し、京成押上線では優等種別と普通が交互に来るようになっている。
-
②は泉岳寺で京急線の快特(泉岳寺発着)と接続する。
-
⑤は泉岳寺で①または④との接続が図られる。
【朝ラッシュ時】
泉岳寺以南:最大13本/時
- ほぼ押上以東の発着となり、区間運用は少ない。
泉岳寺以北:最大22本/時
- ラッシュ時は士快特の運用がなく、浅草線内は全列車が各駅停車となる。
- 京成押上線では上りは快速特急も走る一方で、下りはほぼ普通のみの運転となる。
- 両方向共に京急線内で急行となる運用が多い。
【夕方~夜】
泉岳寺を境に南が8~12本/時程度、北が10~17本/時程度です。なお、休日は19時以降で士快特の運用がなくなります。直通先では終電近くまで優等種別で走り、日付跨ぎの特急まで存在します。
なお、100kmを超える運用はトイレを設置するという暗黙の了解があり、ラッシュ時を除けば直通運用を含めてギリギリ100kmを下回るようにダイヤが工夫されています。それでも最長運用の三崎口~成田空港は140km近くあり、これは通勤車での運用ではJRを含めても最長距離です。
種別・所要時間
泉岳寺~押上の所要時間は士快特が20分、普通が24分(運賃280円)です。ちなみに、末端区間である西馬込~泉岳寺は13分(運賃220円)です。
この路線は羽田空港発着である士快特のみ通過運転を実施しているのが特徴です。また、直通先の種別は以下のいずれかとなり、これは浅草線内でも見られます。いかに種別が多いかが分かるでしょう。
- 京急線直通⇒士快特・快特・特急・急行・普通
- 京成線直通⇒アクセス特急・快速特急・特急・通勤特急・快速・普通
(路線図)
- 京急線直通の普通はホーム長の関係で全て品川発着となる。
- 基本的に押上方面が品川で、西馬込方面が押上で種別変更を行う。なお、西馬込始発の場合は最初から京成線の種別を案内する(線内折り返しの場合は普通)。
- ただし、士快特の場合に限り、京成線方面が押上、京急線方面が泉岳寺で種別変更を行う場合がある。これは士快特が京急線内で快特または急行になるパターンがある他、京成線内で士快特の設定がない事による。
- 士急行(エアポート急行)は2023年11月25日のダイヤ改正で「エアポート」が取れて急行となった。
※2023年10月1日現在。
【もし間違えたらマズいだろうシリーズ】
※所要時間が短い順に並べ替えてある。
なお、浅草線では2024年までに全駅にてホームドアが設置され、このうち2020年に泉岳寺~新橋の4駅にて先行設置されています。
今日はこれで終わります。前述の通り士快特以外は浅草線内では各駅に停車するので、副都心線みたく浅草線内は急行・普通だけでいいような気がしないでもないが…。
つづく