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今日投稿する内容は都営なのに千葉県に入る地下鉄、都営新宿線についてです。
都営新宿線は新宿(京王側では新線新宿と呼ばれる)から東京都心部を東西に貫き千葉県の本八幡まで行く路線です。副都心線と同様に全ての区間で急行運転を実施。なお、大島~一之江の間は地上区間となっております。路線データは次の通りです。
【路線データ】
【乗り入れ路線】
(京王電鉄)
- KO 京王線(笹塚~京王八王子)
- KO 高尾線
- KO 相模原線
【全体マップ】
新宿線の車庫は東大島駅近くの地下にあり、全ての検査をここで行います。なお、新宿線は特殊狭軌(1372mm)を使っているので他の都営各線とは互換性は全くありません。
他社路線の乗り入れは新宿以西は京王線に入り、橋本まで直通します(高尾山口・京王八王子始発も設定あり)。京王線内では急行・区間急行・快速・各駅停車のいずれかの種別で運転し、とりあえずは笹塚まで各駅に停車します。
各区間の開通年は次の通りです。
- 京王線とは1980年から直通運転を開始している。
- 新宿~笹塚の間は、京王新線は全種別が各駅に停車、逆に京王新宿ターミナル発着は全種別が通過とされている。
京王は都営新宿線との直通運転を実施するため、新宿~笹塚で既存の路線とは別の地下新線(京王新線)を建設しました。京王新線は1978年に開業し、その際に初台と幡ヶ谷を現在の位置に移設しています。
本八幡以東は北総線の新鎌ヶ谷駅までの延伸計画があり、当初は北千葉線として印旛日本医大まで建設する構想でした。しかし、現在は北総線の存在もあって現実性に乏しいため、2000年に建設を凍結しました。その後、2023年3月に事業用地を4社に売却した上で再開発を行う事を発表しています。そもそも、都営地下鉄なのに千葉県に入る時点ですでに矛盾してるような気がするのですが…。
車両
現有車両は次の通り(乗り入れ車両含む)。随時更新予定。
【10両編成】
(都営)
10-300形:28本
(京王)
5000系:7本、9000系:20本
- 本数は2023/3/18(土)現在。
- 運用記号は都営が「T」、京王が「K」となっている。
- 10-300形は2022年までに完全10両化が実施された。
- かつては「10-300R形」という10-300形ベースの先頭車に10-000形を中間車として組み込んだツッコミどころ満載な形式が存在した。
- 京王5000系は京王ライナー用の「L/Cカー」として作られたが、新宿線ではロングシートで9000系と共通運用に入る。
かつてはホームが6両しか対応していませんでした。その後、利用客の増加で最大10両まで対応するようになり、2022年からは各駅停車の運用も含めて全て10両編成で統一されています。
ダイヤ
基本的には京王新線と都営新宿線が一体化したダイヤとなっております。京王新線では全ての種別が各駅に停車するため、ここでは京王線内の種別を省略します。
【日中時間帯】
- 新宿~本八幡で11本/時。
- 基本的には各駅停車が中心だが、たまに急行が走る事がある。
- 新宿または笹塚止まりがそれぞれ2~3本/時あり、それ以外は京王線直通。
【朝ラッシュ時】
上り:最大16本/時(京王線直通が6本)
- 大島発着の各駅停車が3本ほど設定されている。
- 新宿発着はなく、全て各駅停車のみの運転となる。
下り:最大17本/時(京王線直通が7本)
- 大島始発の急行が2本設定されている。
- 新宿発着はなく、本八幡始発も含めて全て笹塚までは行く。
【夕方~夜】
両方向共に8~14本/時ぐらいで、下りは全て各駅停車のみの運転となります。ただし、平日は京王線内急行になる設定があります。
所要時間
新宿~本八幡の所要時間は急行で30分、各駅停車で42分です(運賃380円)。ちなみに、中央・総武線で行くと41分(運賃410円)です。
この路線は副都心線よりも前に急行運転を実施しており、東西線とも異なり全区間で通過運転を行うところに特徴があります。停車駅は次の通りです。
【新宿線停車駅の図】
【各区間の所要時間】
【もし間違えたらマズいだろうシリーズ】
※所要時間が短い順に並べ替えてある。
とりあえず、今回はこんな感じです。車両を10-300形へ統一して少しはツッコミどころがなくなったかな?できれば京王5000系も西武40000系のS-TRAINみたく都営新宿線へ京王ライナーとして乗り入れて欲しいのだが…。
つづく