またまた、車いじりの記事です。
S2000にオイルキャッチタンクを取り付けた際に行った付帯作業その2になります。
オイルキャッチタンクの取り付けの様子はこちら⇒オイルキャッチタンク取り付け
S2000のブローバイガスの配管はやや特殊なつなぎ方をしている。
エンジンヘッド前側からインテークパイプにつながっているブローバイガスの配管は、ごく短いホースでエンジンヘッドにつながっていて、その後は金属パイプで、インテークパイプに入っている。
オイルキャッチタンクを付けた事でブローバイガスの回路を変更したため、この金属パイプは不要になる。
邪魔だから、撤去しようと思うと・・・
このパイプは、後3本のパイプと一体になっていて、更にスロットルポジションセンサーの配線の支えにもなっている。
従って、ブローバイガスのパイプを撤去するためには、残り3本の配管のつなぎ直しが必要になる。
まず1本目は、極寒冷地でスロットルバルブが凍結するのを防止するためにスロットルボディーにクーラント液を循環されるためのもの。
エンジンから分岐されてホースでパイプにつながっている。
パイプから再びホースでスロットルボディーへ向かう。
従って、中にはクーラント液が通ってる事になる。
他の2本はS2000でもAP1型にのみ装着されている2次エアポンプからの配管。2次エアとは、インテークパイプからエアを吸引し、インテークマニホールドにそのエアを送るシステム。
これは、エンジン始動の初期で触媒が温まる前の排ガスはNOxやHC濃度が高くなるのを、余分なエアを加える事で、その濃度を薄めると言うもの。
ちょうど、LEVの基準が出来始めた頃で、S2000の発売に際してLEV適合車とするための目的で後付けされたと思われる。
当初の設計段階では、想定されていなかった装備だろう。
多くの重量物を前後の車軸の中に収め、オーバーハング部分の軽量化を図っているS2000で、唯一なぜそこにあるのかと思われるのが、この2次エア用ポンプ。
2kgの重量物が助手席側のバンパー内に置かれている。
如何にも、不自然。そこからの配管もかなり無理があるように見える。
それ故に、後付けで急遽、追加されて装備だと推測した。
2次エアを制御?するソレノイドバルブから伸びるパイプとホースでつながっている。
行きと戻りの2本がある。
パイプの反対側。
で、それらの配管経路を変更するためには、既存のパイプを取り除いて、新たな経路でつなぎ直す事になる。
まずは、2次エアの配管から、
写真で分かるように2次エアの配管はパイプにホースが差し込んであるだけ。
パイプの径はφ5mmだった。
そこで、内径5mm用のストレート継手を用意した。
パイプから抜いて、継手を差し込む。ここまでは問題なし。
ただ、この配管気づいたのが、後からだったので、配管の替わりには内径5mmのビニールホースをホームセンターで購入してきた。
さすがに、ビニールホースでは耐熱性が不安だったので、耐熱チューブで保護。
手前は簡単だが、奥はスペースが狭く作業がしづらい。
奥のパイプからホースを抜いたところ。
が、ここで致命的なミスが発覚。
パイプの径がφ5mmだったので、内径5mmのホースを用意したが・・・
そう、パイプにはホースの弾力で刺さっているだけ。
5mmのパイプに対して、内径5mmのホースではゆるゆるだった。
急遽、別のホースの買出しに向かう。足車のライフが役に立った。
内径4mmのホースを購入。
このホースに耐熱チューブをかぶせて、
既存のパイプに変えて、新たなホースで配管経路を変更。
次に、スロットルボディーに向かうクーラント液の経路を変える。
使ったのは、内径8mm用のストレート継手。
これで、パイプから抜いたホース同士をつなぐ。
十分に届くので、この継手でバイパス化完了。
ホースバンドなどは純正品をそのまま流用。
この作業で、若干のクーラント液が漏れるが、パイプ内のごく僅かな量なので問題なし。
特にエア抜きをしなかったが、今のところ、異常はない。
撤去した配管。
但し、この配管を撤去してしまうと、変更したブローバイガスホースや、つなぎ直した2次エアホース、スロットルポジションセンサーの配線を支えるものがなくなってしまう。
そこで、市販のステーで支えを追加。
結束バンドで、ホース類や配線を固定した。
以上で、作業は完了。
では、例によって、
これを参考にされる方は、
あくまでもオウンリスクにてお願いします。
今回のブローバイガス配管の撤去だが、作業の方法、人選は全て君に任せる。例によって、君、もしくは君の友人が怪我、あるいは車を壊しても当局は一切関知しないから、そのつもりで。成功を祈る。