映画「i ai」 | ggg

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Nature Danger Gangのユキちゃんです。
NDGライブ情報からユキちゃんなりのライブ感想やら感じたことやら自撮りやらを赤裸々に綴ってます。

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こんばんはユキちゃんです。


みんなで体験したものをあの瞬間がよかったよね、あの景色をまたみようね、って言うのは得意なんだけど、

ネタバレ含まない映画のレビューとかは苦手なんだよな。


これがすっごくよかった!って熱を持てば持つほど共有できないのがもどかしいし、これが正解だったのか的外れなのか分からなくて自信が失われてっちゃう。


でも縁あって映画「i ai」の試写会にご招待いただいたので、私は私のやり方でできることをと思う次第。








「青春」と呼ばれるものの暴力性についてちょうど最近考えていたところだった。


最近高円寺の喫茶「通過」に足繁く通っているのだけれど、
そこで会う26〜20なりたての男女の青春に触れてはその鋭利さと顧みなさ、それでいて自己嫌悪に陥る愚かさを側からケラケラ笑い飛ばすのがとても楽しい。


ババアムーブすぎて多少反省もするけれど、
「その年代なんてそんなものだよ」と言ってあげられる自身の経験を誇らしく思えるし、愛おしく思える。



小泉今日子さんがコメントで「激しく」と表現した通り、この映画における青春の暴力性は並外れている。





日常から乖離し、

積み重ねる誠実や信頼を裏切ってその夜のことしか愛さない、

映画の中でしか成り立たないようなデタラメさなのに、

そのデタラメな人の魅力を私は知っている。



嫌いだ。



確かに愛されながら

誰にも何にも縛られず

魅力の香りだけを残して行方をくらますそんな人間が私は嫌いだ。




やたら皆んなが連呼するこの映画の「青春」に確かに殴られた。





それでいて優しい映画だった。


後半に向かうにつれてじわじわと寄り添ってくる人間性が

奥底に残る

確かにやっぱり持っていた優しさが滲み出てくる



監督みたいだなと思った。



映画のことについて講釈垂れるつもりもないし、知識も知見もないけれど、


ほらよく、映画の主人公に監督を投影するとか言うじゃないですか。

シンジは庵野でマリは安野モヨコだみたいな。

否定されてたけど。



何言ってるか分かんないし

何にも理解できないし

なんなら怖くて怪物みたいなんだけど


歌は分かりやすく優しいし

寂しがりのオバケは確かにヒトだったのは

マヒトゥ・ザ・ピーポーだし

マヒトゥの映画じゃんと思った。




この優しさ、寄り添い、理解やすさは

ある種のハッピーエンド



これこそがまた会える希望



映画の最後で語られたことと

NO WARだけは

言い続けていて。



常に成長を続ける

友達への押し付け。




また出演役者がやたら豪華でビビる次第ではありますが、

紛うことなき怪演でございました。



「怪物」や「首」もスクリーンで拝見したのが記憶に新しいですが、

むちゃくちゃな「青」に心が焼かれました。







3.8(金)より全国公開

映画「i ai」