こんばんは。ユキちゃんです。
何度か歌詞や、詩にしてきた、
「お味噌汁が腐る」っていう私の中のパンチラインがあって。
今日はそれを解説、というか長文化します。
何年か前の夏、家に帰ってきたら部屋の中が臭かった。
おぇっと思って中に入って、
「あぁ味噌汁が腐ってるんだ」と気付きました。
前日の夜、金曜日の夜。
もしかしたら、飲み会で、都内に出てきた彼が、終電を逃して、タクシーで我が家に泊まりに来るんじゃないかって思って。
そういう流れがある日なんじゃないかって思って。
案の定、ツイッターでストーカーすると、どうやら渋谷にいるっぽくて。
わざわざスーパーに寄って、彼が好きな絹の豆腐を買ったのでした。
他にも
「朝になったら目玉焼きが食べたいかも」とか
「サラダは作る暇なくてもトマトぐらいサッと切って出してあげれるや」とか
「きっとお互い一缶ずつは飲むよね」とかいって
色々を、色々、買い込んだのでした。
そうして帰宅して、
自身の食事を済ませた後で、
お風呂にも入った後で、
買ったハイボールを一缶あけながら、お味噌汁を作って。
飲んで帰ってきて一息つきたい君のためのお味噌汁を作って。
油揚げもサービースで入れようかと思ったけど、一杯飲んだら十分だなって、具もあえて少なめにして。
そうして待って、
連絡もしないで待って、
「今日行っていい？」っていう連絡がきたときに
「来ると思ってた」ってしたり顔で返せるように。
だって予感だけでわかる方が運命っぽいし。
愛あるっぽいし。
iphoneの電源ボタンを押しては通知の有無と時間の経過を確認して。
そうして。
そうしていつの間にか寝たまま。
iphoneは震えないまま。
朝になって、仕事に出かけたんだった。
2人分の味噌汁は手付かずのまま。
そうして一人ぼっちの部屋で。
誰もいない部屋で。
腐っていたんだった。お味噌汁が。
お味噌汁が腐ったのは誰のせいでもなくて。ていうか強いて言えば私のせいで。
それなりに恋仲にある彼なのだったら
「今日渋谷にいるっぽいけど家来る？」って一言連絡すれば済むだけの話だったんだけども。だけれども。
でも私には一生送れないんです。
連絡が帰ってこなかったときが、惨めで恥ずかしいじゃないですか。
なんだこいつ彼女面かようざって思われちゃったら、きっともう二度と家には来てくれなくなるじゃないですか。
だしそれで連絡しないけど会えたみたいなほうが運命的だし映画的だし愛あるっぽいし、
ほら！私いい女でしょ！好きでしょ！って私も私に自信持てるじゃないですか。
そういう見栄のために、私の見栄のために、お味噌汁をひとつ、腐らせたのでした。
腐った味噌汁を処分しながら、あぁ、お母さんは何が腐ってるとかってすぐ分かっていたなぁって。冷蔵庫や作り置きをしながら「あ、これはもうダメだ」ってすぐ分かっていたなぁって。
あの時かがせてもらっても、私にはちっとも分からなかったけど、
こうして分かっていくんだなぁ。私。
と、思ったのでした。
今になってみればマジで連絡しろよって思います笑。
だってそうやってお味噌汁を作っておいたとして、ありがとうってなるけど、そんなん連絡すればいいし、何より重い。
こいつ気がきく女なんだとか思わない笑
重い！
そうやって味噌汁作って腐らせて勝手に傷ついて、
私頑張ったのに！私愛してたのに！
っていう気持ちを蓄積させて辛くなるだけで重さの極み。
そんなのちっとも愛じゃないじゃん、って今にしてみれば思います。
でもじゃあいま、恋愛してないけどいま。
愛って何？って言われたら分かんなくなっちゃう。
結局好きな人の都合いい女でいることしか愛を見出せないから。
都合いい物分かりのいい私気持ちい！しかまだできないから。
なんかこう、うまいバランスで。
生きていけるといいんだけどね。
難しいね:)
あ、ちょっと髪切りました。