【BLCD感想】ノーカラーベイビー(熊谷健太郎×斉藤壮馬/伊東健人×斉藤壮馬) | twilight

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【BLCD感想】ノーカラーベイビー(2019年/奥田枠/熊谷健太郎×斉藤壮馬/伊東健人×斉藤壮馬)

罵られる濡れ場から始まり、ド淫乱設定の斉藤壮馬ありがとうございます!
開始3分で「僕が相手するから兄さんと別れてよ!」と兄の彼氏に身体を差し出す弟。
なにこの急展開。いや展開が早いのは評価する。
7分後には別の男と行為開始。

投げやりビッチな受けちゃんが誠実な彼に出会って幸せになる話ですね。
良い。似合う。

弟は自分が一番じゃないと気が済まない性分で、
ゆえに兄の彼氏を誘惑しては「襲われた」と母に告げ口する厄介なタイプ。
BLはファンタジーだし出番はそれほど多くないし、そこまで嫌悪感は募らなかった。
弟のスピンオフがあるのかな?と思う程度に美味しいキャラでもある。

やさしい彼のところから戻ってクズな元彼に遭遇してしまうシーンで、

この受けちゃんもそうだけど、やっぱり環境が人を作るんだな。
自己責任論が大好きな日本ですが、

親は選べないことから始まり、本人の責任じゃないケースが多いと思うよ。

メンヘラビッチは兄じゃなくて弟のほう。
また彼氏を取りに来たのかと思いきや、兄を脅して凌辱…が始まる前に攻めさんが助けに来る!

まあだからベタな展開なんですけど、
拗れる前に解決していくのでイライラしないし、ストレスなく聴ける範囲。

最後のラブい絡みで、途切れ途切れに言う「こんなに感じてド淫乱♡」「俺ばっかり気持ちよくなっちゃう…」が最高に煽情的だったので斉藤壮馬はやっぱり最高。
「好きな人とするセックスって幸せだ…」にカタルシスがある。

最後に挟まれる「やさしい彼と付き合って受けちゃんの表情も和らいで…」というエピソードがまた良い。
そもそも昼間カフェできちんと働いていて好感が持てる。
ここで終わって良かったのに、また絡み?!(既に絡みが多いのでもう食傷気味だし、さっきラブい行為をバッチリ聴いたので)と思ったらFO。
ああよかったと思った途端、別日設定の絡みがおっぱじまって、あらあら…本当にもうこの受けちゃんは…。
まあでも幸せそうだし、淫乱ちゃんなのは悪いことじゃないし、
受け止めてくれる彼氏ができてよかったね♡

本編だけでも充分なのに、ダメ押しのボーナストラックで医者プレイ。
は~♡至れり尽くせりじゃないの♡
「注射して♡」ですね。

実はストーカーなのでは?攻めに裏があるのでは?と思いながら聴いていたんですけど徹頭徹尾本当にいい人だった。現代日本風のシンデレラストーリー。
ボーナストラックで改めて語られた攻め→受けの理由「子供に向ける目線がやさしい」
それでゲイでもない男が男に一目惚れするか?
しかも男同士だから子供はできないぞ?
まあそういう人間性に惹かれたというだけのことでしょうけど、とはいえ、ねえ…
と思っていたら、一応そこも(これもベタですが)お前の子供を産んであげられないみたいな言葉をさらっと挟んで補完して、その匙加減が上手いなーと思いました。

押し付けがましくなかった。

「このあと滅茶苦茶セックスした」で〆。完璧。

ループで聴いて、最初の絡みが男相手は初めてなのにスムーズにいきすぎ!とか、色々と思うところはあるんですけどBLはファンタジーだから、これでいいんだな。
絡みが多い、つらいシーンがない、ストーリーや感情に流れもきちんとある、
リピートできるCDだと思います。