レモン彗星を撮影後、バタバタしていたけれど、せっかく機材がセットされているので、そのままの設定で、プレアデス星団(M45 すばる)などを撮ってみました。
最初にレモン彗星を撮った夜、少し雲が通過していましたが、その後雲は切れてきました。その時に撮った昴です。ズームレンズで焦点距離100mmの設定なので、中央にプレアデス星団が、ぼんやりと反射星雲を伴って写っています。周囲の分子雲が少しは浮き出てくるかと期待しましたが、ほとんど描出できませんでした。まだ薄雲が残っていたのか、住宅地の光害の影響でしょう。
彗星を撮影できた最終日は、天体望遠鏡を使っていたので、プレアデス星団付近のアップとなりました。
彗星撮影時に水平線が概ね横となるようにカメラを回転させているので、画角が斜めになっています。刷毛で描いたような反射星雲が美しいです。残念ながら、これも周囲の淡い分子雲はほとんど映っていません。
星団の星の名前などの説明画像、位置の星図も添付しますので、ご確認ください。
プレアデス星団の目立つ星には、神話の家族の名前がついていてますね。おうし座の略称 Tau に続けて黄色い文字で星の名前も表記されています。
100mmで撮影時は、カシオペア座のα星(シェルダー)、β星(カフ)、γ星(ナビ)付近も撮影していました。
彗星撮影時のままで、上が北の縦構図となっています。下の方には目立ったものがなくて寂し構図になってしまいました。上の方の面白そうなところのみ拡大すると、
パックマン星雲や、幽霊星雲、オペラ座の怪人星雲などが確認できました。ナローバンド系のフィルターを使っていないのに、ここまで写って、ちょっと吃驚しました。
こちらも、説明画像と位置を示す星図を添付しておきます。
パックマン星雲の拡大画像、オペラ座の怪人の拡大画像、幽霊星雲の拡大画像は、以前供覧しました。(青色の文字をクリックすると、リンク先で確認できますよ^^) こんなものが、夜空に散らばっているんだと実感できて、遠ざかるレモン彗星の名残を感じながら、秋の夜空を楽しみました。
備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)
撮影データ: ズームレンズ100mm撮影のプレアデス星団
AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール ノータッチガイド
レンズ: キャノン EF70-200mm F4L IS USM (焦点距離 100mm F4)
光学センサー: ASI2600MCPro ( cooling -10℃)
フィルター: HEUIB-II フィルター (光路長調整のため挿入)
gain100 180sec 31コマ (露出時間 93分間)
2025年10月23日の夜 自宅にて
画像処理: PixInsight使用
撮影データ: 天体望遠鏡380mm撮影
AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール
オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 120MM mini
鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6) + ZWO EAF
光学センサー: ASI2600MCPro ( cooling -10℃)
フィルター: HEUIB-II フィルター (光路長調整のため挿入)
gain100 60sec 138コマ (露出時間 138分間)
2025年10月29日の夜 自宅にて
画像処理: PixInsight使用
撮影データ: ズームレンズ100mm撮影のカシオペア座のα星、β星、γ星付近
AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール ノータッチガイド
レンズ: キャノン EF70-200mm F4L IS USM (焦点距離 100mm F4)
光学センサー: ASI2600MCPro ( cooling -10℃)
フィルター: HEUIB-II
Exposure : 60.00s 50コマ (露出時間 50分間)
2025年10月23日の夜 自宅にて 彗星撮影後
画像処理: PixInsight使用







