パックマン星雲(NGC281)は、カシオペア座の散光星雲です。6年前に、KissX2(改)で撮って以来の撮影となりました。
学生時代に流行っていた、コンピューターゲームキャラクター(懐かしい!)。あのパックマンと呼ばれる散光星雲を、久しぶりに撮影しました。黄色い円盤の一部に、楔形の凹みの口があった表情とは、随分違っているようですね。もう少し似ていると思っていたのに、今回見てみると、目だけではなく耳まであって、まるでゴブリンです。赤一辺倒の散光星雲なので、赤鬼さんですね。今回の現像では、白っぽく見えていたところは青みががかったLRGBカラー画像の仕上がりとなりました。
ナローバンド撮影も行ったので、色違いバージョンもどうぞ。
AOO現像のパックマン。2色刷では寂しいので、青と緑を別々に調整してみました。少しブロードバンド画像に雰囲気が似て来ましたね。星だけRGB画像からいただいて、再合成してます。
(以下の擬似カラー画像も同様に処理しています)
SAO現像してカラーシフトすると、ハッブルパレットのカラフルな画像が現れました。赤鬼が青鬼に変身したような?
SAO画像とAOO画像をブレンドしたのがこちら。いろんなカラーバリエーションの中で、この画像が最も見栄えが良さそうですね。
7枚のフィルターを使って、いろんなデータを獲得できたので、結構遊べる天体画像となりました。
備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、天体写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)
撮影データ: パックマン星雲(NGC281)
FSQ106EDP(直焦点 530mm F5) + SXP赤道儀
ASI2600MM-pro (gain 100、 cooling -10°℃)
OAG ASI 120Mmini ASIAIRPRO コントロール
L 60sec × 72コマ (Lum露出時間 72分間)
R、G、B 180sec × 各 7、10、10コマ (RGB露出時間 81分間)
Hα、SII、OIII 300sec × 各 28、21、10コマ (ナロー露出時間 295分間)
2022年9月30日の夜
ステライメージ9、FlatAidePro、StarNet++v2 PhotoshopCC、Neat Image9 ほかで現像処理
翌日からの週末はには所用があったので、ブロードバンド撮影の後、その日のうちに、ナローバンド撮影の準備をして、朝まで放置撮影を追加。オートガイドが赤緯方向に流れているのはわかっていたが、原因は不明のまま。ナローにしては短めの5分露光としたが、見事に細長い星になってしまった。仕方がないので、星を消して、比較的短時間露光のRGB画像から、丸くした星だけを拝借。なんとなくごまかせた? 合計露光時間も比較的短めで、結構ノイズも強いので、小さめの画像だけ公開とした。