前回に続いて、ZWO  ASI1600MM での撮影です。Sh2-224 撮影の合間に、明るい星雲を少し撮った訳です。

少し前に、以前撮影したはくちょう座ループをご覧いたたいた時のトリミング画像と比較してもらうと、どの部分か分かりやすいです。撮影機材と現像の仕方で、ずいぶん雰囲気が変わりますね。 

 

中央にある、はくちょう座52番星付近をトリミングアップしてみましょう。

反射鏡スパイダー由来の十字の光芒を持つ明るい星の上に魔女の頭があって、長髪をたなびかせているのだと思います

右側の派手なところも拡大してみましょう

竹箒の小枝を束ねられたところだと思いますが、網状星雲(Veil Nebula)の呼称が、実感しやすいですね。ケフェウス座の魔法使いとの比較では、どちらが魔法使いの箒っぽいでしょうか?

 

 

おまけ: M2球状星団

11月上旬には、同じ望遠鏡カメラセットでM2球状星団も、合間に撮ってみました。

久しぶりの球状星団で、露出時間を長くしすぎて、中央の明るいところが白飛びしてしまいました。頭の中で、いかに淡いものを炙り出そうかとばかり考えていたのでしょう。周辺の星には綺麗な色がつきました。これ以上の画像拡大はしないでおきます。

 

こうやって確認すると、明るい対象なら、住宅地でもASI1600カメラは十分に使えますね。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ: NGC6960 (ハッブルパレット)

赤道儀: ZWO AM5 + ASIAIRPRO コントロール

     オフアキシスオートガイド  ASI 120MM mini

鏡 筒: R200SS + コレクターPH (焦点距離 760mm F3.8) 

カメラ: ZWO  ASI1600MM-Cool(cooling -10℃) 

撮 影: Hα、OIII、SII 300sec、gain 300  各 4、10、10コマ  (SHO合計露出時間 120分間) 

画像処理:PixInsight (BlurXTerminator、NiseXteminatorを含む) 

     FlatAideProにてカラーシフト   

撮影地: 住宅地の自宅にて撮影

撮影日: 11月3日の夜 

 

撮影データ: M2球状星団

撮 影: Red、Green、Blue  180sec、gain 139 各 10、7、10コマ(RGB合計露出合計  81分間 )     

画像処理:PixInsight (BlurXTerminator を含む)   

撮影日: 11月9日の夜 

他は、NGC6960に同じ

 

 

今回のシリーズは、バーダーの新しいフィルターでの撮影を、以前の冷却CMOSで試したものだった

以前使っていた、ZWOの初期型ナローフィルターは、盛大にゴーストが出たが、こちらは目立たない

本当は、直接比較のつもりだったが、以前、盛大なゴーストに心が折れたのは、他の星雲でだった💦

 一番心が折れたのが、クラゲ星雲(IC443)でのプロプスだった気がする

 その次が、カルフォルニア星雲(IC1499)近くのメンキブ

 馬頭星雲と燃える木での アルニタク も凄かったが、割り切ってたころか?

フィルターにも、色々個性があるようだ