昨年は、RhGB撮影した、ケフェウス座の散光星雲(Sh2-7380)です。今年は、ナローバンドフィルターのみを使って撮ってみました。まずは、AOO現像です。
今回も、擬似カラー合成後、緑を若干下げて、青を強調しています。星だけ去年のRGB画像から拝借してるのも、前回と同じです。この散光星雲(Sh2-7380)は、昨年のコメントで「駆ける馬星雲」との命名をいただきました。魔法使い星雲とか、鳳凰星雲とか呼ばれることが多いのですが、プラネタリウムPCソフト(Stellarium)を見ていたら、The Wizard Nebula (Harry Potter and the Golden Snitch) とありました。ニンバス2000に跨るハリーポッターまでは、なんとかイメージできますが、ゴールデンスニッチは何処??? となっちゃいますね。
SAO(ハッブルパレット)画像も作成しました。こちらもRGBの星色を拝借。
この画像では、、紅くて丸い部分はあるようですが。。。
The Golden Snitch にはなりませんww
SAOだと、極彩色になって、鳳凰星雲の名前もなんとなくうなづけます^^
形は鹿苑寺金閣屋上の鳳凰像に似てる気がする?? 本物の鳳凰像は金色ですねww
最近流行りのSAO+AOO画像も作りました
去年より、ちょっとは味のある「駆ける馬星雲」になったでしょうか。
備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)
撮影データ:
APT (Astro Photography Tool) にてコントロール
鏡筒: ミューロン250CRS (直焦点距離 2500mm F10)
赤道儀: AXP + QHY OAG + ZWO ASI174MMMini PHD2 guiding ディザリング
光学センサー: QHY600M (gain 60、 cooling -5℃)
フィルター: Astrodon ナローバンドフィルター Hα、SII、OIII(各5nm)
Hα 600sec 15コマ、SII 600sec 22マ、OIII 600sec 25コマ (総露出時間 620分間)
今年の5月から9月29日、30日の夜 自宅にて撮影
ステライメージ9、FlatAidePro、StarNet++v2、NeatImage9、Photoshop にて画像処理
昨年のRGB画像から、星のみ流用
F値が大きいためか、長時間露光のつもりでも、SAO画像のカラーシフトで非常にザラザラ画像に。。。
カラーノイズ除去やガウスぼかしなどまで、嘗てないほどのノイズ処理に及んでしまった
そしたら、解像度がどんどん低下して、ボケボケ画像に 10時間越えデータなのに...
ナローなら住宅地でも頑張れるかと思ったけれど、暗いところには及ばなくて当然なのか?
単に、技が無いだけか? 主鏡の汚れも関係しているのかな~?