3年前に、おとめ座銀河団を短焦点望遠鏡で撮った時、マルカリアン鎖を主体にしたら、隅よりになって不鮮明にしか描写できなかった系外銀河 M60。これを主題にした撮影を、長焦点鏡筒で行ってみました。
焦点距離1850mmでAPS-Cセンサーカメラで撮ったものを、少しだけトリミングしました。左の大きな楕円銀河がM60で、すぐ右上に NGC4647 が重なっています。画面右端よりの銀河は M59 で、こちらも模様がない楕円銀河です。他にもたくさんの銀河が写っているので、トリミング前の画像に、マークを付けて番号を振っておきましょう。
折角なので、M60 と NGC4647 付近を強拡大した画像もご覧いただきます。
メシエ天体の M60 よりも NGC4627 の方が、渦巻きがあって興味深いですね。
備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)
撮影データ:
AXP赤道儀 + ASIAIRPRO コントロール
鏡筒: ミューロン250CRS + RD CR 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3)
ASI2600MM-pro (cooling -10℃)
オフアキシスオートガイド ASI174MMMini
L、R、G、B 各 gain 26 300sec 32、12、14、12コマ (総露出合計 350分間)
撮影: 住宅地(自宅)にて
4月の薄曇り夜と、月夜の2夜
PixInsightにて主な現像、Photoshopなどにて調整