大型連休の遠征でLRGBブロードバンド撮影したイーグル星雲(M16)ですが、その後、今年の初夏には、自宅でナローバンド撮影にも挑戦しました。それらのデータを使って、ハッブルパレットで表現してみました。

創造の柱や星の尖塔あたりもクッキリさせたいですが、やや淡いイーグルの外周部分まで見えるように強調処理してみました。初めて挑戦した時にはマゼンダフリンジが盛大にでてましたが、画像処理でその辺は調整しています。良画像のみを選別した、総露出時間12時間越えの大作です。

 

お決まりの、AOO画像も作ってみました。

やっぱり2色刷りは寂しいですね。AOO+SAOの方がきっと綺麗なはずと、AOOにSAOを25%ほど加えてみました。星の色が寂しいので、さらに、遠征のLRBG画像から、星だけもらって付け加えてます。

でも、遠征のLRBG画像に負けているような。。。 AOOからのバリエーションとしては、かなりよくなりましたが、総露出時間がたった105分の遠征LRGB画像には、なかなか追いつけないようです。

イーグル星雲(M16)を精一杯に楽しめた今年の夏でした。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:

APT (Astro Photography Tool) にてコントロール

鏡筒: ミューロン250CRS  (直焦点距離 2500mm F10) 

赤道儀: AXP + QHY OAG + ZWO ASI174MMMini   PHD2 guiding  ディザリング 

光学センサー: QHY600M  (gain 60、 cooling -10℃ または -5℃)

フィルター: Astrodon  ナローバンドフィルター Hα、SII、OIII(各5nm)

Hα 600sec 18コマ、SII 600sec 33コマ、OIII 600sec 22コマ (総露出時間 730分間)

今年の5月から6月の5夜 自宅にて撮影

ステライメージ9、FlatAidePro、StarNet++v2、PhotoshopCC にて画像処理

 

初めてのハップルパレット創造の柱から4回目の夏。初めての12時間越えの露出時間となったトップのSAO画像。少し上達したかと、天文雑誌に応募してみたが、見事に落選。まだまだビギナーと自覚した暑い夏だった。自己満足はできたので良しとしておく。