先の日曜の夜、すこし晴れるとのことで、久々の星見を実施。今年の夏の夜は、なかなか安定して夜に晴れてくれません。土星は衝を過ぎているのに、今年の姿をまだ撮影できておりませんでした。新月期ではありますが、長焦点鏡筒を準備して短時間決戦の惑星撮影です。

もう衝を過ぎた土星です。去年(2021年)ほどには綺麗に撮影できませんでした。気流の乱れでシーイングが悪かったのでしょうね。動画でもフラフラしてましたから。一昨年(2020年)3年前(2019年)4年前(2018年)と、この望遠鏡で撮った土星も5年目となりました。リンク先のブログに、その時の土星画像も表示されています。土星の環の傾きは年々変化しますが、去年から今頃が最も土星らしい環を伴う姿に見えますね。土星の公転が30年ほどなので、土星の環が傾いて大小して見えるのは、約15年周期になるそうです。これから2年ほど経つと、薄い環はかなり見えにくくなってしまいます。ここ数年は同じ撮影方法をしているつもりですが、シーイングによる写りの違いの方が気になってしまいました。

 

ついでに撮った今年の木星。写りがいまひとつなので、やや小さく表示

撮影時にまだ高度が低めなのもあって、揺れが相当でした。たまたま衛星イオの影が木星表面に落ちており、黒い斑点が見えています。木星の左にはイオそのものも写りましたが、丸くなってくれませんでした。気流によるブレを補正しきれませんでしたね。

その後にとった土星がトップ画像です。再び木星をみてみたら、

イオの影はだいぶん右に動いていました。イオそのものは、木星表面の模様に溶け込んでしまってわからないですね。左端には、大赤斑がぼんやりと見え始めています。

翌朝は仕事の始まりですので、日曜のうちに店じまいとしました。