9月になっても猛暑が再来している昨今、少しの晴れ間に自宅で星見してストレス発散! でも、すぐに雲がやてくるので、比較的明るい惑星状星雲、亜鈴星雲(M27)を、長焦点鏡筒で狙ってみました。

メシエ天体の惑星状星雲では最大の大きさを誇るだけあって、長焦点で撮るとさすがの迫力です。以前に撮ったこのブログのものより、解像度もだいぶん増しました。細かい星もたくさん見えるようになりましたが、薄雲のせいか、明るい星が少し星が大きくなってしまったようにも見えます。こぎつね座という、暗い星ばかりの星座に属しますが、夏の大三角形の中ほどと言えば、どの辺にあるかわかりやすいかもしれません。小さな望遠鏡では、青緑に見えるところが見えにくいので、鉄アレイのように見えるので、亜鈴星雲とも呼ばれていますが、こうやってみると、違って見えます。飴玉と比喩される方もおられますが、我が家の奥は、水玉みたいと表現していました。

 

撮影データ:

ミューロン250CRS+レデューサーCR0.73x(焦点距離 1825mm) + AXP赤道儀

PHD2 guiding (D60mm/F4 鏡筒 + Superstar) ディザリングなし

ZWO ASI1600MM-cool -5℃ gain 300

L 78コマ、 R 9コマ、 G 11コマ、 B 10コマ 

60sec/コマ (総露出時間 108分間)

APT (Astro Photography Tool) 3.7 

2019年8月2日と9月7日の夜  自宅にて

ステライメージ8 と キャノン DPP4 で現像 正方形にトリミング

 

トリミングなし画像も供覧します

 

直焦点距離ではガイドが決まらず星が流れやすいので、入手したレデューサーのテストを早くしたかったのですが、この夏の天候不順で、なかなか実践導入できませんでした。ようやく8月に試したと思った時、なぜか、RBG合成画像が白黒になってしまいました。フィルター交換がうまくできずに、Lフィルター画像のみになってしまったようです。昨夜ようやくRBGデータを再確保しました。途中で、雲が広がり、雨粒がわずかに落ちて来ましたが、台風の影響でしょうか。月が沈んでからは、ほとんど撮影できませんでした。この夏運用開始のレデューサー(焦点距離を短くするオプションレンズ群)も、まだ使いがってがよくわかりません。オートガイドの難易度はやや下がったようで、時より吹いてくる遠くの台風の風の割には、星は流れませんでした。球状星団などもついでに撮ってみましたが、暑くてカメラをあまり冷やせず、冷却温度の揃ったダーク画像がまだなくて、これから画像処理です。それにしても、暑い日々が続きます。皆様も、くれぐれも、お体に気をつけくださいね。

 

(訂正と修正 2019年11月17日追記)

丁寧に画像処理したと思ったのに、過半数のLフィルター画像が、うまく合成されていませんでした。不自然な白い星を見ていたらそれらが回転して平行移動していました。なんと、上下反対でした。再度画像処理し直したところ、それらしい自然さになりました。早速、画像を差し替えさせていただきます。過去最高のいいねをもらいながら、こんな顚末となり、閲覧いただいた方々にお詫び申し上げます。