雨は嫌い 風は嫌い 晴れた静かな青空が好き | 彼は彼で、必死で生きてる           

彼は彼で、必死で生きてる           

良いも悪いも善も悪も
優れているも劣っているも
社会や時代が引っ張った
一本の線の上か下か。あるいは右か左か。

静かに目や耳を澄ませた時
見えてくるもの聞こえてくるものって
何なのだろう?

雨は嫌い 風は嫌い 青空が好き。

そう?

 

初めてのデートは雨が降っていなかった?

雨がやんだら帰らなくちゃ、と

雨よいつまでも降り続けてくれ、なんて祈った

そんな淡い思い出はない?

 

試合に負けた日、強い北風が吹いていなかった?

悔しくて悔しくて、倒れてしまいそうだったけど、

力を緩めたら本当に飛ばされそうだったから、

風に向かって必死に歩いていた。

強い風が、若い折れそうな心を、叩きつけながら

それでもしっかり支えていてくれた。

 

そんな記憶はない?

 

僕らの好きだったもの

大嫌いだったもの

とても怖かったもの

 

いろんなものが今日の自分を支えている

それぞれが違った支え方で

それぞれが違った方向から

 

一生懸命生きるって、

きっと、いろんな方向から支えてくれている

いろんなものに気づけるってこと。

いろんなものに感謝するきっかけに出会えるってこと。

 

そんな気がしない?

 

雨の日、素敵な思い出がよみがえる。

風の日、頑張ってた若い日を思い出す。

青く晴れた空。流れる雲を見ながら、辛くて泣きそうになりながらも

生きていくぞと強く思った、そんな記憶と結びついてる。

 

人それぞれ。

 

そんな自分の過去と同じような思いを

若者達は作り続ける、そのまっただ中にいるわけで。

 

まっただ中にいる人に、頑張れなんて言葉は通じなくて、

きっとそっと見守ることしかできないんだろうな。

 

ーーー この文は誰に向かって書いているんだろう。

見えなくなってしまったので、終わり ーーー