心のバランスの取り方 | 彼は彼で、必死で生きてる           

彼は彼で、必死で生きてる           

良いも悪いも善も悪も
優れているも劣っているも
社会や時代が引っ張った
一本の線の上か下か。あるいは右か左か。

静かに目や耳を澄ませた時
見えてくるもの聞こえてくるものって
何なのだろう?

ちょっとした言葉で、多くの人が傷ついている。

傷つくと、いつまでもそのことばかりを考えてしまう。
グルグルグルグルと、いつまでも同じことを考えてしまう。

ちょっと、見方を変えると、
そこで発揮されているのは,集中力。

普段、ひとつのことをやり続けられないのに、
こんな時ばかりは集中し継続し続けられる。

きれいに片付いた部屋に、
自分を傷つけた言葉だけが、
ポツンとおいてある。

部屋のまん中の、
その言葉だけが
目に入る。

部屋の中をどんなに歩いても、
外を見ても、
振り返ると、そこにいつまでも居続けている。


どうしたらいい?

気が散って、ひとつのことに手がつかない時、
部屋の中や、心の中はどうなっているだろうか?

そこに、もしかしたら、気を散らせる方法があるのかもしれない。


禅では、「念を継がない」なんて言うようだけれど、
集中できないほど気を散らせて、
念を継がせられない状況を作るのも一手。

時に片付ける。
時に散らかす。

そんなことをしながら、
心のバランスは維持されていくのかもしれない。

窓から見える空。
昨日、空に散らばっていた雲は、
今日はすっかり片付けられています。