愛情と能力の話 | 彼は彼で、必死で生きてる           

彼は彼で、必死で生きてる           

良いも悪いも善も悪も
優れているも劣っているも
社会や時代が引っ張った
一本の線の上か下か。あるいは右か左か。

静かに目や耳を澄ませた時
見えてくるもの聞こえてくるものって
何なのだろう?

人の名前を覚えるのは苦手?

年々記憶力が低下している?

もちろん、人によって能力は違うし、
いろんな力が歳とともに低下していくのも
本当だと思う。

でもね、ちょっと思うんです。

ものすごく素敵な人に会って(名詞をもらって)、
今度の集まりで、また会えるってことになったとしたら。
嬉しくて、その日が待ちきれないとしたら。

記憶力の低下してしまったあなたは、
今度の集まりの時に、
「名前なんでしたっけ?」って訊くのかな?

近くに行きたくて、
話がしたくて、
いてもたってもいられないほど気持が盛り上がってたら、
いろいろ想像するんじゃないかな?

「お早うございます。関塚さん。
また会えてすごく嬉しいです」

そんなふうに声をかければいいかな、いやいや、
もっと気の利いた挨拶がないかな・・・なんて!

名前を忘れてしまっても、何度も何度も名詞を見返して、
声に出して読んでみたりして。


場面変わって、

おじちゃん一緒に行こう!って、
十人の子どもたちが目をキラキラさせながら
自分についてきてくれたら、

一人一人の名前を呼んであげて、
一人一人のキラキラ輝く話を聞いてみたいって
そんなふうに思わないかな。


こんな自分のことを相手にしてくれる人とか、
こんな自分についてきてくれる人とか、
こんな自分の名前を覚えていてくれる人とか、

そんな人々に、
そんな関係に、

感謝する気持って、愛情って言える心の動きだと思うわけで、
その愛情が強かったり深かったりするほどに、
人の名前も覚えるようになるし、
覚えられなくても、何度も何度も覚える努力をするようになる。

そんなふうに、僕は思うのです。

豊かな感情。
一人一人に感謝するような「愛」みたいな気持。

それが、記憶力も含めて、いろんな能力を発揮する
力の源になっているように、僕は思うのです。