世の中間違っている、と思ってしまう時 | 彼は彼で、必死で生きてる           

彼は彼で、必死で生きてる           

良いも悪いも善も悪も
優れているも劣っているも
社会や時代が引っ張った
一本の線の上か下か。あるいは右か左か。

静かに目や耳を澄ませた時
見えてくるもの聞こえてくるものって
何なのだろう?

ある会の役員になった時、
僕はまだ携帯電話を持っていなかった。
十年以上も前の話。

携帯なんで持たずに暮らせたら、
なんて思いも少しはあった。

ある時言われた言葉。

「おまえ、携帯買ってやるから持ってくれよ」
(新規で買うと0円だったけれど)

そしてそのうちに、
「おまえ、携帯持てよ。迷惑なんだよ」

一斉に伝達できる事項が
携帯を持っていない自分にだけは、
別手段を必要としていた。

家に電話する。とか、
イベント会場で、走り回って探す、とか。


そして、インターネットと携帯を利用していることが、
いろんなことの前提みたいな時代になってしまった。
場合によっては、スマートフォンも前提になりつつある。

そんな基本的な前提なのに、
月に1万円も2万円もかかってしまう。

そしてお金だけでなく、

誰かとつながっている安心感という言葉もあるけれど、
すぐに対応しない理由を限りなく奪われていくような
追われているような感覚を覚えている人も
多いのでは。

何かを得て、
何かを失う。

ほんとうに得たいものはなんなのか。

情報や
理由の分からなくなってしまった道徳に
振り回されずに、

静かに思いを巡らすことが
大切なような、
そんな気がするのです。

世の中は梅から桜へ。
季節は音もなく
微笑むように
巡っているけれど。