魚はいらないと言うイルカ | 彼は彼で、必死で生きてる           

彼は彼で、必死で生きてる           

良いも悪いも善も悪も
優れているも劣っているも
社会や時代が引っ張った
一本の線の上か下か。あるいは右か左か。

静かに目や耳を澄ませた時
見えてくるもの聞こえてくるものって
何なのだろう?

良いことをするとしも、名を挙げない程度に
たとえ悪いことをするとしても、刑にかけらない程度に。

そんな話が荘子に出てきます。
微妙な言葉です。

自分が政治家の時に意見を言ってできた橋を
「あの橋は俺が作ったんだ」と。

ちょっと嫌な感じのニュアンスで聞いたことがあります。

大雪の次の日、人がまだ通ることのできない歩道の上を
何百メートルにも渡って、歩ける道を作ったとします。

人は何も知らずに、感謝もせずに歩いて、

そして数日後には、雪は当たり前のように溶けて、
後には何も残らない。

後には何も残らないことを
無心にやることができるか。

ただただ、そんなふうに生きることができるのか。

ふと、思います。

そんな状況の中にいる人もいる。
そんな精神状態になれる人もいる。

金銭欲や名誉欲が
動くために必要な人もいる。


人々が喜んでくれるから
僕は魚もイカもいらないよ。

と、ジャンプし続けるイルカもいるのかもしれないけれど。

魚が欲しいからジャンプする。

それはそれでしょ。と。

自分はどんな瞬間にどんな生き方を選ぶの?

決断は必要かもしれないけれど、
難しく考えることはないのかもしれない。

何も正しくなんかないし、
何も,間違ってなんかないから。