人を幸せにしたい症候群 | 彼は彼で、必死で生きてる           

彼は彼で、必死で生きてる           

良いも悪いも善も悪も
優れているも劣っているも
社会や時代が引っ張った
一本の線の上か下か。あるいは右か左か。

静かに目や耳を澄ませた時
見えてくるもの聞こえてくるものって
何なのだろう?

GFコーチング高橋祐紀です。

いろんな価値観があります。

夢を持って生きることが素晴らしい。

人を喜ばせることをすることが大切。

なんて・・・。

それが、まるで世界にたった一つの真理みたいに語られるとき、
その語りが強ければ強い程、
その周辺の人達の疎外感は強くなっていきます。

感情なんて、世界のいろんなものに自分がつけた意味から
生まれるものでしかないけれど、
それは、とてもとても大切な宝物で、

苦しんだり、悲しんだり、怒ったり、喜んだり、怖がったり、

それを繰り返しながら、人生ってできあがっていく。

プラス思考でうまく生きていければそれが一番良いけれど、
プラス思考が大切な感情を押し込めてしまうようなら、
感情に素直になることが、「自然」に生きることにずっと
近いことのような気がします。

心から安定した生活を手に入れた人が、
波瀾万丈の日々を失ってしまうように、

充分なお金を手にした人が、
不安と戦いながら工夫して暮らしていた日々を
失ってしまうように・・・

夢とか幸せとかなんてことを、考え続けることも、
一切考えないことも、
それぞれの選択。どんな人生を生きたいか、それだけ。

ふと、思います。
やる気が起きない、って、やりたくないって、ただそれだけのことだと。
幸せになるための行動ができないって、描いている幸せが、本当は
しっくりきていない違和感のあるものだからだと。世の中に押しつけられて
いるものを叶えようとしているだけだからだと。

もちろん、やらなくちゃならないことを、なるべく気持ち良くやるには、
どうしたらいいか、それは必要ですが。


僕にとって、一番たいせつなことは何か。

 青い空をみること。毎日ぼんやりと空を見る時間があること。
 白い雲をみること。風に流れ、形を変えていく雲をみること。
 風を感じること。熱かったり、心地よかったり、爽やかだったり、
そんな風を感じること。
 耳を澄ますこと。聞こえてくるのは、鳥の声だったり、車の通りすぎる音だったり、
遠い新幹線の音だったり、雷だったり。そんな音達に耳を澄ますこと。

 人が人であるために、人としての社会を築き上げ、そのシステムの中で、
苦しみ時に壊れていく。システムの中にうまく自分の位置をみつけることができなくなって。

 人との関係だけが世界ではないのに。空も雲も風も、いろんな音も、
あなたと同じ世界の中で、いつでも好きに関わっていいものなのに。

社会のシステムに疲れた、システムの外にちょっと出て、
人であることに疲れたら、人でないものたちと時間を過ごし、
この世界に疲れたら、ちょっと眠るのもいい。

 ただそこにある、
 空のように
 雲のように、
 風のように ・・・・・・・・・・