GFコーチング高橋祐紀です。
紡ぐって作業。
綿とか、羊毛とかの固まりから、
長い糸をひっぱりだしていく作業。
目の前に現実があって、
それは、ただ単にひとつのできごとでしかないけれど、
人と比べたり、世間一般と照らし合わせたり、
それに費やす時間のことを考えたり、
そんなことをしながら、
それはとても苦しいことになったり、
我慢すべきことになったり、
そんなふうに意味を持った現実になっていく。
人は生まれて死に、
世の中には、就業あれば失業もあり、
満腹で苦しいこともあれば、空腹で苦しいこともあり、
満腹で幸せなこともあれば、空腹を忘れてしまう充実感もある。
意味なんてない現実に、いろんな意味を与えて、
ひとは、その起伏を喜び悲しみと呼んで、
そのメリハリが
「生きていく力」を生み出していくのかな、なんて
そんなことを思います。
底のほうから見上げる山と
山の上から見える眼下の世界
腕を振ると、ネジが巻かれる、自動巻の腕時計のように、
ゆらぎが力を生み出す。
そんなことを意味もなく思います。
目の前にある現実の中から
どんな意味を紡ぎ出しているのか。
なんて辛い人生を送っているのか、なんて
そんな言葉も紡ぎ出せるのかも知れないけれど。
もしも、辛い人生なのだとしたら、
そんな辛い人生を、今日まで生き抜いた自分の姿が
間違いなくあって、
もしも悲しい人生なのだとしたら、
悲しみという経験を誰よりも知っている自分が
そこにいて。
生き抜いている自分。悲しみを知っている自分。
そんな自分と関わって生きている人達がまわりにはいて。
ひとつの現実の中から、何が紡ぎ出せるのか。
可能性は、自分で作るもの。
要するに、何を紡ぎ出したいの?
それが、質問であって、そして答え。
あなたは何を紡ぎ出したいの?