いつだって、みんな一生懸命だった | 彼は彼で、必死で生きてる           

彼は彼で、必死で生きてる           

良いも悪いも善も悪も
優れているも劣っているも
社会や時代が引っ張った
一本の線の上か下か。あるいは右か左か。

静かに目や耳を澄ませた時
見えてくるもの聞こえてくるものって
何なのだろう?


 何かがうまくいかなかったり、ひとから責められたり、怒られたり、
大きなミスをしてしまったり、チャンスを逃してしまったり・・・

 そんな時、ひとを責めてしまうものです。

 それって、ものすごく正常です。

関係ない人を思い出して、
「あの人に言われた言葉が心に残って
悪い影響を与えている」
なんて、ずっと会っていない人まで責めてしまったり。

 それでいいんです。
 僕もそうです。

 そして、自分が変わろうとしている人は、ひとを責めている自分を見つけて、
「ひとのせいにしてはいけない」と今度は自分を責めてしまいます。

 そのうちに心は、現実がうまく進んでいないことの原因を探して
過去へ過去へとさまよい始めるのではないでしょうか。

 たとえば、家族との死別のこと。
 友人に裏切られた思い出。
 厳しすぎた親のもとで育ったこと。
 親の愛情を感じずに育ったという思い。
 家庭が荒れていたこと。

生きてきた中で、何か大きなものを落としてきてしまった。
自分は小さい時に何かを失ってしまった。
ひとつの別れがあって、あれから自分の時計は止まってしまったまま。
 ・ ・ ・ 。

たくさんの思いに包まれて、一歩も動けなくなったりもします。
そんな時、思い出して下さい。

「いつだって、一生懸命生きていた」こと。

何かから逃げることも、さぼることも、その時必要だったから、
そうしてきたこと。

「一生懸命生きてきた」  そして
自分につらく当たる人達も、過去、自分に影響をあたえた人達も
自分が生きるために
「一生懸命だった」こと。

今から始まる時間。

 あなたの一生懸命さを、どこへ向けるか。

答えは、ただそれだけ。