基本法コンメンタール(日本評論社) | 司法試験情報局(LAW-WAVE)

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新基本法コンメンタール憲法―平成22年までの法改正に対応 (別冊法学セミナー no. 210)/日本評論社
¥4,200
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法学セミナーの別冊として、司法試験に必要なほぼ全ての科目・分野が出版されています。

全部揃えることを考えると値段がかなり高いのが難点です。

 

ちなみに、コンメンタールとは、逐条式に知識を整理したテキストのことです。

 

このブログでは、辞書の有用性を強調し、多くの基本書を辞書として紹介していますが、このコンメンタールシリーズを辞書に加えている受験生は意外に少ないはずです。

 

しかし、法学の勉強は最後は条文です。

 

どれだけ条文に則して考えてきたか(処理してきたか)が、その人の最終的な“法学力”を決めます

 

本書は、基本書のような加工品が出来上がる前の、個別の条文の形で知識が整理されているので、何よりも条文を使いこなすことを目的とするべき法律家(とその予備軍である司法試験受験生)が参照するテキストとして、本来もっと注目されて良いものだと思います。

 

知識的な網羅性も並の基本書を凌駕するくらいはありますし、辞書としての機能は十分です。

また、全条文の趣旨が記載されている点も、基本書や予備校本にない特色です。

 

最後は短答六法に行き着く受験生が多いと思いますが、そういった逐条式教材の補助(辞書)として、基本書以上の働きをすることもあるはずです。

 

おすすめ度⇒B