ロースクール入試は、だいたい8月頃から翌年の3月くらいまで、かなり長期に渡って行われます。
中央や早稲田などはかなり早い時期に入試が行われます。
国立は基本的に年末年始に集中しています。
情報源として見やすいのは、伊藤塾の「法科大学院・予備試験情報センター室」かなと思います。
各ロースクールの入試日程や受験科目が表の形でプリントアウトできます。
(参考にどうぞ)
http://www.itojuku.co.jp/joho_center/index.html
ちなみに、受験情報としてよく話題になる「上位ロー」「中位ロー」「下位ロー」という概念ですが、これはけっこう恣意的で曖昧な区分です。
ロースクール受験生は、皆さんかなりこの区分を気にしているわけですが、その割にこの区分に客観的で確実な基準のようなものはありません。
実は客観的な基準に欠ける区分なので、以下に述べるように、どこのローを出たかということが本当に就職の有利不利にそこまでかかわるほどの重要なものなのか、正直疑問もあります。
単純に客観的な合格率で分けてしまうという考え方もあると思うのですが、実際はそうなっておらず、基本的には、大学(学部)の偏差値序列がほとんどそのままの形でロースクールのほうにスライドしてきているだけです。
要は、学部基準の評価に過ぎません。
一般的には、国立では、東大や一橋、京大などは間違いなく「上位」に区分けされます。
私大では、慶応、早稲田、中央などは「上位」とされることが多いです。
しかし、旧帝大クラスのローは、人によって「上位」だったり「中位」だったりします。厳しい基準だと、(一橋や慶応に合格率で水をあけられている)早稲田、中央あたりも「中位」だという言い方をする人もいます。このへんは本当に人によって様々です。
「中位」の代表は、主要な国立大学、私大では明治、法政、立教あたりでしょう。
下位との境界線付近に成蹊や日大あたりがいて、それ以下は全部「下位」に分類されます。
なお、下位ローの中でも特に低いレベルのローを、「底辺ロー」という蔑称で呼ぶ人もいます。
私自身は所詮司法試験は個人戦だと思うので、どこのローでもいいのではないかと思っています。
しかし、試験の合否だけでなくその後の就職の有利不利のことを考えると、たしかに出身ローが就活の一資料として用いられていることは間違いないと思うので、上位・中位・下位という区分をを完全に無視すればいいとも思えません。
ただ、出身ローはその他の資料(司法試験の成績、修習所の成績、年齢、語学等その他のスペック)を合わせた総合的な資料の中のあくまで一資料に過ぎませんし、おそらくは、その他の資料のほうがより重要な判断材料になるものと思われます。
なので、一部にある、どこのローを出たかというだけで全てが決まってしまうかのようなイメージは少し極端ではないかと思います。
結局のところ、やはり自身の司法試験合格という目的を一番に据えて、それとの関係で学校を選択していくというのが、最も間違いがなく現実的な選択であるような気がします。