ロー入試小論文の特徴 | 司法試験情報局(LAW-WAVE)

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ロースクール入試の小論文は、社会科学系のテーマが非常に多いのが特徴です。

プラス、少し思想がかったテーマが出題されることが多いです。

 

設問については、大学入試の小論文のように自分の考え方を漠然と展開させるようなものは少なく、問い(設問)が大学入試などに比べてかなり具体的というのも特徴です。

 

設問が具体的なので、頭の中にある考えを吐き出すよりも、問題文を正確に読み、設問に記載された具体的要素をそのまま解答に置き換えていく、といった形式的な答え方をするのがおすすめです。

 

ロー入試小論文の実態は、国語の読解問題に近い感じです。

答えを頭の中から取り出してくる必要はほとんどありません。

基本的に、答えは問題文の中にすべて書かれていると思ったほうがいいです。

(したがって、おそらく国語の読解が得意な人は、ロー入試の小論文も得意なはずです)

 

簡単にまとめれば、

①課題文の内容を正確に読み取り

②設問に対応する要素を問題文の中から見つけてきて、それを現場思考で組立てればOK

なのがロー入試小論文です。

 

もっとも、現場思考とはいっても、上で述べた社会科学的あるいは思想的なテーマについて、一定の素養があるほうがやはりある程度は有利かもしれません。

事前の素養があると、特に①(課題文の読み取り)が速く正確に行えると思います。

 

どうしてもなに事前準備がしたいという人に対しては、社会科学については『日経キーワード』とか『朝日キーワード』のようなまとめ本をざっとチェックすること、思想については、昨年話題になったNHKの『ハーバード白熱教室』のような様々なタイプの思想を総覧的に解説している本を読んでおくことをおすすめしておきます。

 

本音を言えば、司法試験を目指す人がそんなことをする必要性はほとんどないと思います。

ぶっちゃけてしまえば、小論文は(よほど苦手でなければ)現場対応で十分です。